ササグモ科

2011年7月17日 (日)

蜘蛛がいるべきふさわしい場所

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「ササグモは笹の葉にいてこそ美しい」とは言いませんけど、まさに名前の通りの写真です。


そうですね〜、確かに笹の葉上で見かけることは多いですが、まったく違う種類の葉の上にいたりすることもあります。


笹の葉が茂っている場所というのは、どちらかというと乾燥している環境だと思います。ということは、ササグモは乾燥気味の場所が好きなのでしょうか。あるいは笹の葉が茂るような場所に訪れる特定の虫たちを狙っているのでしょうか。その虫たちとはいったい…。そう言えば、ササグモの卵のうって見たことがないような気がします(単に気づいてないだけか?)。


話は変わりますが、ササグモにとてもよく似たコウライササグモという蜘蛛がいるそうです。噂によると、体の色が黄色っぽいということです。一度見てみたいものです。

●ササグモ/Oxyopes sertatus
ササグモ科ササグモ属


(撮影:2011.6.12/土浦市)


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2010年5月11日 (火)

君も“針毛”じゃないか!

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蜘蛛に興味を持ち始めると、シルエットさえ美しく思えるから不思議なものです。さぁ、本日ご登場いただくのは…


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ササグモさんです。脚に密集した鋭い毛がどうしても目に入ります。さて、ハリゲと言えばコモリグモといきたいところですけど、こちらのササグモも立派なハリゲをお持ちです。なんでこんなに長いのか? 蜘蛛に聞いても答えてくれないので困ります。

勝手な想像ですが、この長い毛はある種の感覚器なのではないでしょうか。飾りでつけているわけではなさそうですし、闘うときの武器にしては頼りなさそうです。ササグモは網を張る蜘蛛ではなく、徘徊して餌を捕まえる蜘蛛です。どちらかというと、草の上にじっと身を潜めて待ち伏せするタイプ。そのとき、草を伝わってくる振動や周辺を飛び回っている虫の翅の振動をキャッチする仕組みになっているのでは? などと想像してしまいます。

毛の話で終わるのもなんなので…

ササグモは眼にも特徴があります。横に何列か並んで見えるほかの蜘蛛とは違い、ササグモはやや円状に並んでいます。この蜘蛛の眼を見ると “変わってるな〜”とつぶやいてしまう私。「360度全方位監視態勢」みたいなレーダーシステムを思い浮かべてしまうのでした。


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こちらは茶色が強い個体です。眼のあたりには黒いアイシャドーが入っています。あまりにも茶色いのでクリチャササグモかなぁ? と思ったのですが、やっぱりササグモのような気がします。ササグモが周囲の環境に合わせて体色を変えるという話は耳にしたことがないので、単なる色彩変異かもしれません。蜘蛛の種類によっては色彩変異なんて当たり前という仲間もいますから…


●ササグモ/Oxyopes sertatus
ササグモ科ササグモ属

撮影:2010.5.2/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年7月19日 (日)

ササグモは水田近くがお好き?

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雑木林を歩くことが多い私にとって、ササグモはそれほど見かける蜘蛛ではありません。ところが、水田脇にある草むらを歩いたら…あちこちにササグモの姿があるではないですか。

腹部の縞模様が印象的です。長い刺のようにも見える脚の毛は、彼らの外見的特徴の一つでしょう。眼の配置も独特で、幅の狭い顔の正面に6つ並び、残りの2つが頭頂部にあります。


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こちらはオスです。触肢がふくらんでいるので成体だと思います。上のメスと比べると腹部がほっそりしています。


●ササグモ/Oxyopes sertatus
ササグモ科ササグモ属

撮影:2009.6.28/石岡市・旧八郷町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2008年5月27日 (火)

5月9日のササグモ、ハチに狩られた蜘蛛

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ササグモです。まだ幼体のようです。ササグモは眼の配置に特徴があります。頭胸部の先端部分をぐるりと取り囲むように並んでいます。いつ見てもおもしろいな〜と思います。


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この日は変わったものを見かけました。ハチに狩られる蜘蛛です。何グモが狩られているのか知りたくて必死に追跡。狩られていたのはフジイコモリグモでした。なぜ、フジイコモリグモなのか?

(ハチと蜘蛛がどこにいるのか分かりにくくて申し訳ありません。写真のほぼ中央に両者がいます)


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周辺で圧倒的に数が多いのはイナダハリゲコモリグモです。それなのに、なぜでしょう? 体の大きさが手頃なのでしょうか。イナダハリゲコモリグモは小さいので、幼虫の餌にするには数を集める必要があります。かといって、大型のイオウイロハシリグモだと逆に餌食になってしまう可能性も出てくるのでしょう。ちょうどバランスがいいのがフジイコモリグモなのかもしれません。

撮影者の経験からいうと、じつはフジイコモリグモはコモリグモ科の蜘蛛のなかでは撮りやすい蜘蛛です。ウヅキコモリグモやイナダハリゲコモリグモは逃げ足がとても速く、あまり途中で止まってくれません。ところが、フジイコモリグモは頻繁に立ち止まってくれます。そんな習性も狩り蜂にとっては都合が良いのかもしれません。この件については、たまたまフジイコモリグモを捕まえただけかもしれないのでなんとも言えません。軽く聞き流してください。


●ササグモ/Oxyopes sertatus
ササグモ科ササグモ属

●フジイコモリグモ/Arctosa fujiii
コモリグモ科ミズコモリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.9/小美玉市・旧美野里町)

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