ワシグモ科って撮りにくいんです
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この日はやけにワシグモが落葉の上を歩いていました。まずは一番大きかった茶色いワシグモからです。

茶色とは言うものの、肌色に近い明るい茶色です。かなりの迫力です。たぶん、トラフワシグモではないかと思います。

こちらは負けず劣らずの迫力を持つ黒いワシグモです。腹部には微妙に色の違う斑点のようなものがあり、ざらついた印象です。名前は…わかりません。


体長は12ミリありました。黒いと少し小さく見えます。この個体はメスのようです。


もう一種黒いワシグモですが、メスのようです。体長は6〜7ミリでした。こちらは腹部まで真っ黒。ひとつ上の蜘蛛とは、外雌器の形状が違うようなので別種と思われます。外雌器を比較する以前に、成体でこれだけ体長が違うのですから言うまでもないかも…もちろん、名前はわかりません。ワシグモは難しいです。
●トラフワシグモ/Drassodes serratidens
ワシグモ科ワシグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.6.4/笠間市・旧友部町)
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草の生えた斜面とアスファルト道路の境を迷走している蜘蛛がいました。
「へぇ〜、こんなところを走り回るフクログモがいるんだ?」

そう思いながらも、何か違和感を覚えました。お尻の末端の糸疣の形状がワシグモ科の蜘蛛のものだったからです。

「こんな色のワシグモっていたかなぁ」と半信半疑の自分。家に帰って図鑑を見ると…。トラフワシグモとカバキケムリグモという蜘蛛が載っていました。でも、カバキケムリグモではなさそうです。どちらかというと、トラフワシグモの方が似ている感じ。でも、どこか違っているような気がします。もしかすると、図鑑に載っていないワシグモ科の蜘蛛なのかもしれません。
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.8/小美玉市・旧美野里町)
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こちらはナミトンビグモだと思います。いつでも見られるというわけではありませんが、茨城県南部には比較的多く生息しているのではないかと想像しています。雑木林の林縁部で見かけることが多いです。



こちらもよく見かけるワシグモ科の蜘蛛ですが、名前は分かりません。いろいろ調べて名前を確定しようと常々思っているのですが、やはりワシグモ科は難しそうです。


ヤミイロカニグモの幼体だと思います。変わったポーズをとってくれたので写してみました。

ワカバグモはヤミイロカニグモと同じカニグモ科ですが、趣がちょっと違います。若葉というだけあって、新緑の季節によく映えます(できれば葉の上で撮りたかった)。ちなみに若葉の季節でなくともこの蜘蛛は見られます。

イワテハエトリです。このハエトリグモは図鑑に掲載されていませんが、茨城県南部のあちこちで見かけます。以前は珍しい蜘蛛かと思っていたのですが、これだけ頻繁に目にすると普通種のような気がしてきました。写真は公園内にある石のオブジェ上を徘徊しているところを撮りましたが、古民家の壁や針葉樹の樹皮上でも見かけます。居場所が特定できない蜘蛛です。


アオオビハエトリがアリを捕まえているところです。自分の体長くらいのアリに豪快に噛みついています。
●ナミトンビグモ/Sanitubius anatolicus
ワシグモ科ナミトンビグモ属
●ヤミイロカニグモ/Xysticus croceus
カニグモ科カニグモ属
●ワカバグモ/Oxytate striatipes
カニグモ科ワカバグモ属
●イワテハエトリ/Pseudeuophrys iwatensis
ハエトリグモ科
●アオオビハエトリ/Siler cupreus
ハエトリグモ科アカガネハエトリグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.2/小美玉市・旧小川町)
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前回の「常陸風土記の丘」で見つけたその他の蜘蛛を報告します。
まずはワシグモの一種です。昨年、田んぼでよく見かけたワシグモとは違うような感じがします。ワシグモ科の蜘蛛は同定が難しいので、外見だけでの判断は禁物。でも、そこは素人の無責任さで大胆に推測してしまいましょう。図鑑を見てみると…いやぁ〜やっぱりなんとも言えません。個人的にはクロチャケムリグモの仲間ではないかと思っているのですが、正解の確率はかなり低いです。


参考までに昨年田んぼで多数目撃した蜘蛛を載せておきます。
(こちらの写真は2007年6月下旬に撮影したものです)

腹部の裏側です。外雌器が出来上がっていないようなのでメスの亜成体のようです。
この日は、ほかにもフクログモ科の蜘蛛を見つけました。それについては次回に報告します。
(2008.3.23/石岡市)
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つくば市の郊外に「ゆかりの森」という公園のような施設があります。一度はここで蜘蛛を観察してみたいと思ったので、仕事の途中でちょっとだけ寄ってみました。この日は真冬並みの寒さで、蜘蛛を観察するような天気ではなかったのですが、いつ来られるかわからないので観察を強行。そのことが原因ではありませんが、後に悲しい出来事に見舞われることになります…。

まず見つけたのはオナガグモです。いつ見ても奇妙な蜘蛛です。蜘蛛を襲う蜘蛛ですが、この細長い体を見ると「本当に蜘蛛なのか?」と疑わしくなります。


オナガグモには緑と茶色のタイプがいます。どちらかというと緑の方が多いと思いますが、この蜘蛛はかなり茶色がかっていました。

寒さに耐えながら雑木林を歩くと松の木が何本もあるところに出ました。じっくりと樹皮上を探し、やっと一匹の蜘蛛を見つけました。ホシジロトンビグモのようです。このとき、撮影中にカメラが不調に…。シャッターを切っても画像が記録されません。数日前からおかしかったのですが、このとき完全に故障してしまいました。
というわけで、クモ探検隊の活動はしばらくお休みとなります。カメラ屋さんの話だと点検と修理には3週間以上かかるそうなので、活動再開は年末になりそうです。家にはほかに2台コンパクトデジカメがあるのですが、ひとつはシャッターが切れるまでに5秒ほどかかる半故障品(しかもピントが合わない)で、残る一台は接写に向かない機種です。観察報告はできそうもないので、過去に撮ったものを載せるか、完全にブログをお休みするしかなさそうです。
●オナガグモ/Ariamnes cylindrogaster
ヒメグモ科オナガグモ属
●ホシジロトンビグモ/Sergiolus hosiziro
ワシグモ科ブチトンビグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.11.22/つくば市)
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潮来市からの帰り道に寄ったのが、行方市(旧麻生町)の霞ヶ浦沿岸です。数日前に天王埼公園にも行きましたが、今回立ち寄ったのは数百メートル手前にある松林です。水辺近くなので、どんな蜘蛛がいるのか興味がありました。土手をはさんだ正面には、写真のような小さな砂浜があります。砂浜の周囲にはヤナギのほか、セイタカアワダチソウ、ススキ、アシなどが生えています。そこにはナカムラオニグモとズグロオニグモがたくさんいました。

さて、松林を探してみると…。松の樹皮に黒い蜘蛛がいました。ワシグモ科の蜘蛛のようです。


捕獲してみるとホシジロトンビグモでした。このように模様の入ったワシグモ科の蜘蛛は比較的見分けやすいです。とはいうものの、ワシグモ科の蜘蛛は種を同定するのはとても難しいです。自分は、明瞭な模様が入ったもの以外は見分けられません。

蜘蛛を見つけた松林は神社の境内でした。蜘蛛に夢中になって気づきませんでした。


さらに松の木を見てみると、産卵を終えたジョロウグモがいました。お腹がかなり小さくなってしわしわになっています。「お疲れさまでした!」と思わず声をかけたくなりました。


松林を歩いている途中、頭上からミノムシのようにスルスルと下りてくる物体を発見。なんだろうと思ったらハエトリグモでした。ジャバラハエトリのような気がしますが、まだ幼体なのではっきりとはわかりません。もしジャバラハエトリだとすると、けっこう珍しいと思います。
この日はほかにも蜘蛛を見つけましたが、残りは次回に報告します。
●ホシジロトンビグモ/Sergiolus hosiziro
ワシグモ科ブチトンビグモ属
●ジョロウグモ/Nephila clavata
ジョロウグモ科ジョロウグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.30/行方市・旧麻生町)
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茨城県の東部「鹿行地域」に行ってきました。何と読むのだろうという人もいるのではないかと思います。これは「ろっこう」と読みます。鹿島郡の「鹿」と行方郡(なめがたぐん)の「行」を合わせて鹿行です。読み方がまったく違ってしまうので、他県の方はきっと判読できないだろうと思います。
出かけたのは鹿行地域の神栖市(かみすし)です。鹿島灘にあるコンビナート群の一角から煙がもくもくと出ています。ここから海岸線沿いを少し走ると千葉県の銚子です。県南地域から見ると、ほとんど千葉県のような印象です。

さて、上に書いたように海の近くなので「どんな蜘蛛がいるのか?」と、ものすごく楽しみだったのですが、強風が吹き荒れる天気だったため収穫はわずかでした。まず見つけたのはワシグモ科の蜘蛛です。弱々しい糸で仮設住居のようなものを作って隠れていました。写真に写っているのは蜘蛛のお尻です。


ワシグモ科の蜘蛛は見分けるのが難しいです。幸いにも模様が入っていたので良かったですが、真っ黒いワシグモだったらお手上げです。この蜘蛛、ナミトンビグモのような気がしますが自信はありません(もしかしたら、ヒトオビトンビグモかも)。



次に見つけたのはゴミグモらしき蜘蛛です。これはほんとうにたくさんいました。図鑑で見たらシマゴミグモのような感じです。県南部では見たことがありません。図鑑に「海岸付近に生息」と書いてあるので、まさにその通りの場所にいる蜘蛛です。ただし、気になるのは腹部末端の突起です。図鑑の写真ではお尻の部分にでこぼこがありますが、この写真の蜘蛛は滑らかです。ひょっとしたら違う種類かもしれません。


なかには赤っぽい個体もいました。もしかすると、上の黒い蜘蛛とは別種かもしれません。



こんなゴミグモもいました。これはマルゴミグモだと思います。こちらのゴミグモも県南地域では見たことがありません。図鑑にも「海岸地域に多く生息」とあるので、内陸の平地にはいないのかもしれません。
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.29/神栖市)
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