ハグモ科

2009年12月 5日 (土)

ネコハグモのオスを見た

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寒くなってくると観察する対象物が少なくなってきます。今日はたまたま散歩中にネコハグモを見つけました。

生け垣の葉っぱにボロ網がかかっていたので、ちょいと裏返してみるとかわいい蜘蛛が二匹いるではありませんか。どうやらオスとメスのようです。よく見ると二匹は色が違います。左が茶色、右は灰色の下地に黒の模様。右の蜘蛛は典型的なネコハグモの色と模様です。


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左の茶色い個体は触肢がふくらんでいるのでオスです。ネコハグモのオスはこんな色をしているんですね。初めて見ました。予想外の出会いに、今日はちょっと得した気分になれました。


●ネコハグモ/Dictyna felis
ハグモ科ハグモ属

撮影:2009.12.5/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年4月 6日 (月)

愛らしき猫

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猫は猫でもネコハグモです。背中の模様がなんともかわいらしい蜘蛛です。

今でこそ「あっ、これはネコハグモだ」なんて言えますが、数年前まで名前も知りませんでした。ましてや姿も見たこともありません。

ハグモのハの字も知らなかった私。それが蜘蛛を見るようになってから、身の周りにたくさんの種類がいることに気づいたわけです。

写真のネコハグモですが、これが意外といるんです。フェンスの隅や大きな葉っぱの上、今回の写真の橋の手摺の裏側に…

じつはネコハグモによく似たアシハグモという蜘蛛もいます。素人が見たところで両者の識別はできないそうです。模様の違いだけでは断定できないというのが専門家の意見。生息域に微妙な違いがあるようですが、茨城県南部には両方とも生息しているようです。自分は勢いでネコハグモと言ってしまいましたが、ひょっとするとアシハグモの可能性もあります。


●ネコハグモ/Dictyna felis
ハグモ科ハグモ属

撮影:2009.4.5/常総市・旧石下町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2008年8月 1日 (金)

赤くて小さいダニのような蜘蛛

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菊の葉の上に赤いダニのような蜘蛛がいます。何本かの枝の先端部分に一匹ずついて、その数は7〜8匹になります。体長は約2ミリですが、赤いのでとてもよく目立ちます。


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ネコハグモの幼体ではないかと思います。


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それぞれの枝にいるものを確認してみたら、普通の色(本来の色)をした個体もいました。成長する過程で色が変わるのかとも考えましたが、見た印象だと体長はほぼ同じです。ということは、赤い個体と普通の色の個体の二種類がいるのかもしれません。

菊の枝にいる子蜘蛛を一通り見ましたが、一匹を除いて赤い個体でした。自分はネコハグモの赤い成体を見たことがありません。なので、今は赤い子蜘蛛たちがいつかは本来の色になるのではないかと想像しています。その答を今後の成長の過程で確かめようと思います。


●ネコハグモ/Dictyna felis
ハグモ科ハグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.7.31/石岡市)

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2008年7月23日 (水)

ネコハグモ

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たぶんネコハグモだと思います。ちょっと痩せています。あまり餌にありつけていないのでしょうか。

普通はボロ網と呼ばれる不規則な網を張ったなかにいるのですが、この蜘蛛はポツンと葉の上にいました。お散歩中だったのかな?


●ネコハグモ/Dictyna felis
ハグモ科ハグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.7.7/土浦市)

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2008年6月18日 (水)

橋の上のデジャヴ

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今回の観察地は行方市(なめがたし)にある水の科学館付近です。写真はそこから見た景色です。霞ヶ浦の向こうに見える左の山が筑波山です。中央付近にあるのが足尾山から加波山(かばさん)に連なる山々、右の方に見えるのが難台山(なんだいさん)や吾国山(わがくにさん)です。

前回に続き、水路に架かる橋に来ました。今度の橋は木製です。さてどんな蜘蛛がいるのかと思ったら…


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またギンメッキゴミグモシロカネイソウロウグモです。前回の個体よりお腹はふくらんでいます。


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またネコハグモです。今度の卵のうは卵の数が数えられそうです。10個以上入っています。ネコハグモの産卵数は意外と少ないことがわかりました。

ギンメッキゴミグモ、ネコハグモは、前回も見かけた蜘蛛です。頻繁に目にするということは、この季節が産卵の時期なのでしょう。


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お着替えの瞬間を目にしました。お色直しをしていたのは、ズグロオニグモのようです。脱皮直後は頭が黒くないようです。今回の件で、ズグロオニグモはぶら下がり脱皮をすることがわかりました。

ギンメッキゴミグモ/Cyclosa argenteoalba
コガネグモ科ゴミグモ属

●シロカネイソウロウグモ/Argyrodes bonadea
ヒメグモ科イソウロウグモ属

●ネコハグモ/Dictyna felis
ハグモ科ハグモ属

●ズグロオニグモ/Yaginumia sia
コガネグモ科ズグロオニグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.6.7/行方市・旧玉造町)

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橋の上の蜘蛛

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水路に架かるコンクリート製の小さな橋にはいろいろな蜘蛛がいました。
まずはオニグモです。近くには抜け殻が脱ぎ捨ててあります。


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ネコハグモです。卵のうを抱えています。初めてネコハグモの卵のうを見ましたが、目玉焼きのようです。中央部分に集まっている黄身のようなものは卵の粒です。10粒ぐらいは入っていそうです。


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ギンメッキゴミグモシロカネイソウロウグモです。メスはお腹がふくらんでいます。下の写真はオスです。


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なぜかオオハエトリもいました。右は蜘蛛の卵のうですが、何グモのものでしょう。え〜と、何でしたかねぇ。よく見かけるような気がするんですが…


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このあと、ちょっと歩いて霞ヶ浦の沿岸を探してみました。つづきは次回に。


●オニグモ/Araneus ventricosus
コガネグモ科オニグモ属

●ネコハグモ/Dictyna felis
ハグモ科ハグモ属

ギンメッキゴミグモ/Cyclosa argenteoalba
コガネグモ科ゴミグモ属

●シロカネイソウロウグモ/Argyrodes bonadea
ヒメグモ科イソウロウグモ属

●オオハエトリ/Marpissa milleri
ハエトリグモ科オオハエトリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.6.7/行方市・旧玉造町)

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2007年11月 3日 (土)

クサグモは何処に

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再び、鹿行地域の潮来市からの報告です。別の日にまた出かけたので、ちょっと蜘蛛観察をしてみました。今回は、潮来市と言っても旧牛堀町です。場所は高台にある権現山公園。ここは眺めのいい場所で、霞ヶ浦や川沿いの風景が一望できます。あの葛飾北斎が描いた「常州牛堀」は、ここからの眺めだと言われています。


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さて、蜘蛛の報告です。まず見つけたのはコクサグモ。柔らかそうな棚網を張っていました。写真は比較的新しそうな網を撮ってみました。棚網と言ってもピンと来ない方も多いと思います。でも、この写真を見れば「あぁ、これね!」と思いだすのではないでしょうか。


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なかにはアリをごちそうにしているものもいました。コクサグモがアリを餌にしているのは初めて見ました。よほどお腹がすいていたのでしょうか? それともよく食べる獲物なのでしょうか? 背の低いドウダンツツジ、人の身長ほどのツツジのてっぺんには、たくさんのコクサグモの網がありました。

しかし、不思議なものです。数か月前は、このような棚網の主はクサグモでした。特に夏頃はほとんどがそうでした。その頃コクサグモは、スラリと伸びたヨウシュヤマゴボウなどの葉の上に数センチ四方の小さな網を張っていたに過ぎません。夏から秋にかけてクサグモとコクサグモの交代劇があったのでしょうか。いったい二人(二種)の間にはどのような取り決めがあるのか知りたくなりました。


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クサグモばかりでうんざりしていたところ、小さな蜘蛛が目にとまりました。よく似た蜘蛛にアシハグモがいますが、模様から判断するとネコハグモのようです。


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さらにコガネグモ科の蜘蛛のものらしき網を発見。枠糸の結び先を注意深く追っていくと、緑の蜘蛛が見えました。アオオニグモです。久々の対面なので、ちょっと嬉しかったです。アオオオニグモは、枠糸の一本を必ず葉に結びつけています。その葉をほどよく曲げ、自分の体がすんなり入るスペースを確保して糸でかがります。それが彼らの住居です。お腹を向けているので、緑の葉っぱと同じ色になっています。一応、保護色ということなのでしょう。よく考えたものです。しばらく前に報告したビジョオニグモも同じような住居を作ります。しかも腹部も同じ緑です。


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せっかくの機会なので、今回撮ったアオオニグモと以前撮ったビジョオニグモを比較してみます。アオオニグモはかなり小さな幼体ですが、色の比較はできると思います。上がアオオニグモで、下がビジョオニグモです。腹部はほとんど同じです。ですから、背中を見るまではどちらか判断できません。


ちょっと長くなってしまったので、このつづきは次回にします。


●コクサグモ/Allagelena opulenta
タナグモ科コクサグモ属

●ネコハグモ/Dictyna felis
ハグモ科ハグモ属

●アオオニグモ/Araneus pentagrammicus
コガネグモ科オニグモ属

●ビジョオニグモ/Araneus mitificus
コガネグモ科オニグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.30/潮来市・旧牛堀町)

*ビジョオニグモは10月20日に岩井市で撮影したものです

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2007年10月14日 (日)

ネコハグモも知名度が低いですね

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ネコハグモというあまり聞き慣れない蜘蛛がいます。でも、意外と身近なところにいるんです。フェンスの隅や大きな葉の上に網を張っていることが多いのですが、蜘蛛自体が小さいので、気づく人は少ないと思います。体長は5ミリ程度です。その蜘蛛の網が上の写真です。

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初めて見たときは何科の蜘蛛か予想がつきませんでした。よくよく調べるとハグモ科の蜘蛛でした。目の付き方がコガネグモ科に似ていたので、図鑑でコガネグモ科のページを探しまくった記憶があります。しかし、あまりにも小さな蜘蛛なので「ひょっとしたら…」と、別の科のページを探してようやく名前をみつけたというわけです。腹部の模様や毛並みなどを見て「なるほど、ネコみたいだ」と思いました。

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こちらは腹部を裏側から撮ったものです。蜘蛛に興味を持って「こんな種類もいるんだ!」と、ちょっとした感動を与えてくれた蜘蛛なので、いつかは紹介したいと思っていました。きっとみなさんの身の周りにもいるはずです。見つけたら「ネコちゃん!」とでも声を掛けてあげてください。


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*写真の葉はカシワです。網の中央に糸の密度が濃くなっている部分があります。これが蜘蛛の住居になっています。ネコハグモは腹部を外側に向けて隠れています。軽く指で押してみると、ひょっこり顔を出します。あまり強く押すとお亡くなりになりますのでご注意ください。

ちなみに、この蜘蛛はよれよれの不規則な網を張っています。このような網を専門用語では「ボロ網」と言うそうです。なるほど、言われてみれば質感や形状がそんな雰囲気です。

●ネコハグモ/Dictyna felis
ハグモ科ハグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.14/阿見町)

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