ヒメグモ科

2012年5月15日 (火)

完全保護色? ヒシガタグモ

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久しぶりにヒシガタグモを見ました。脚を真っすぐに伸ばして静止する姿が独特です。


私の気配に気がついて、動いては静止を繰り返していました。ほとんどが頭を下に向けて静止したのですが、ほんの数回頭が上になることがありました。基本的には下向き姿勢のようです。


それにしても模様というか色が完全に保護色になっています。たまたま似た模様の木にいたのかもしれませんが、見分けがつきません。


ほんの数回しかこの蜘蛛を見たことがありませんが、一度も網を張っているところを目にしていません。図鑑によればヒメグモの仲間でちゃんと網を貼るようです。


●ヒシガタグモ/Episinus affinis
ヒメグモ科ヒシガタグモ属

(撮影:2012.5.13/土浦市)

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2011年7月25日 (月)

庇を貸して母屋を取られる/オナガグモとイソウロウグモの仁義なき闘い

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オナガグモは変に胴体の長い蜘蛛です。こんなに不格好な蜘蛛は他にいないんじゃないでしょうか。蜘蛛に詳しくない人が見たら、蜘蛛とは思わないかもしれません。


この姿から想像すると、とてもヒメグモの仲間とは思えませんけど、卵のうの色や質感は確かにヒメグモが作るものと似ているかも…。細長い壺を逆さにしたような卵のうは一度見たら記憶に残る形だと思います。


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この細長い逆さ壺からはおびただしい数の子蜘蛛が出てきます。親蜘蛛は母性が強いのか、卵のうの近くに陣取って子蜘蛛たちをやさしく見守っていることが多いです。

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そんな心温まる誕生ストーリーをぶちこわすのが、この獰猛な蜘蛛たち。イソウロウグモの仲間と思われる蜘蛛です。たぶんフタオイソウロウグモだと推測します。


もともとイソウロウグモの仲間はほかの蜘蛛の網にちゃっかり居座って、主の食べなかった小さな獲物などのおこぼれを頂戴していますが、ときには徒党を組んで主を餌にしてしまうこともあります。お〜、なんと恩知らずの蜘蛛なんでしょう。現代風に表現すれば知恵者とも言えますかね〜


ま〜、もともとオナガグモだって蜘蛛の網とは思えない数本の糸を張って、そこを辿ってきた同類(蜘蛛)を餌食にしているのですから、罪深さの点では同じレベルかもしれませんね。


ただし、本件の痛ましいところはフタオイソウロウグモが卵のうから出てきたばかりのオナガグモの子どもたちを襲ったことです。頭がいいと言うか見境がないというか…


同類なのにね〜、蜘蛛の世界の掟はなかなか厳しいものがあるようです。


*この写真は昨年撮影したものです。


●オナガグモ/Ariamnes cylindrogaster
ヒメグモ科オナガグモ属

●フタオイソウロウグモ/Neospintharus fur
ヒメグモ科フタオイソウロウグモ属


(撮影:2010.7.14/かすみがうら市・旧千代田町)

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2010年7月15日 (木)

獲物は自分の10倍

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オオヒメグモが巨大な毛虫を捕らえていました。たぶん大型の蛾類の幼虫だと思います。それにしても大きな獲物です。大きさからすると、オオヒメグモの10倍以上、いや20倍近くあるのではないでしょうか。

これを吊り上げるのだから、蜘蛛の糸の強靭さには驚かされるばかりです。この糸を人間世界で実用化できたなら、ものすごいものが作れるのではないでしょうか。


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このお母さん蜘蛛、やけに頼もしいと思ったら近くに子蜘蛛たちがいました。「母は強し」を地でいく肝っ玉母さんです。

●オオヒメグモ/Achaearanea tepidariorum
ヒメグモ科ヒメグモ属

撮影:2010.6.25/常陸太田市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』


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2010年6月30日 (水)

食べ物で体色が変わる蜘蛛

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リュックに蜘蛛がついていました。緑色のきれいな蜘蛛です。姿からするとヒメグモ科の蜘蛛らしい雰囲気。はてさて、こんな色の蜘蛛いったけかなぁ?

図鑑で調べるも見つかりません。ヒメグモじゃないのかなぁ…


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そういえば、ホシミドリヒメグモのように食べたもの(餌となった昆虫の種類)で体の色が変わる蜘蛛がいることを思い出しました。ひょっとすると、写真の蜘蛛は本来違う色の蜘蛛なのかもしれません。なので、体色を無視して図鑑を再検索。


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どうやらタカユヒメグモのような気がしてきました。図鑑に載っている写真はオレンジ色に白の模様です。腹部後方には黒い斑点が4つあります。色は違いますが、模様や斑紋は合致。たぶん、そうではないかと勝手な思い込み…

「えーい、タカユヒメグモにしちゃえ!」

今回報告した蜘蛛は栃木県日光市で撮ったものです。クリンソウで有名な千手ケ浜を歩いていたときにリュックにくっついたようです。それにしてもきれいな緑色です。よく見かけるウロコアシナガグモの緑とは違います。ちょっと深めで濃い緑。草餅を思い出してしまいました。

タカユヒメグモは初めて見る蜘蛛です。茨城県南部には生息していません。図鑑によれば、本州では標高600メートル以上の山地に生息する蜘蛛だそうです。出かけた先で蜘蛛探しをするのはなかなか楽しいです。普段見られない蜘蛛が見られますから…


●タカユヒメグモ/Takayus takayensis
ヒメグモ科タカユヒメグモ属

撮影:2010.6.29/栃木県日光市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年5月 1日 (土)

姫は闘いがお好き?

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雑木林を歩いていたら、上の方からススーッと降りてきました。とりあえず近くの小枝に導いて、ハイ撮影。体長2ミリくらいの小さな蜘蛛です。


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ヒメグモ科の蜘蛛っぽい雰囲気が漂います。サトヒメグモに似ていますが、どこかが違う…なんとなく違和感を感じさせます。


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腹部前方に黒い斑紋が対になっています。確かこれは…ムナボシヒメグモの特徴的な模様。きっとムナボシヒメグモで間違いないと思います。

ムナボシヒメグモは蜘蛛を襲う蜘蛛。ヒメグモという優しげな響きを持つ名前がついていますが、なかには獰猛な性格の蜘蛛もいます。ヒメグモの仲間にはなぜか同族(蜘蛛)を襲う種類が多いです。


●ムナボシヒメグモ/Keijia sterninotata
ヒメグモ科ホシヒメグモ属

撮影:2010.4.25/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年3月26日 (金)

ヒメグモ科? お尻が尖っているね

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体長3ミリ程度の小さな蜘蛛です。たぶん幼体だと思います。

はてさて、何グモなのでしょう?

腹部中央には横に黒い筋が入っています。さらにT字っぽく二本の縦筋。お尻の先端部にも黒い紋があります。頭胸部にはV字に赤い筋。特徴は明確なのですが、名前はわかりませんでした。


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腹部側面は鱗状の模様があります。ヒメグモ科の一種でしょうか。ひょっとして、コガネヒメグモの幼体とか? たぶん違うと思いますけど…


撮影:2010.3.18/土浦市・旧新治村
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年3月22日 (月)

食べ物でへんし〜ん

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薄緑の美しい蜘蛛、ホシミドリヒメグモです。茨城県南の山ではよく見かける蜘蛛の一種です。この蜘蛛にはいくつかの模様の変異があるそうです。確かに図鑑には背中と腹部側面に黄色い斑紋をつけた個体が掲載されています。でも、私は図鑑に載っている模様の個体を見たことがありません。今まで見たホシミドリヒメグモは、すべて今回の写真のような個体でした。

この蜘蛛は、食べるもの(餌となった昆虫)の種類によって体の色が変わります。以前、体がオレンジ色っぽい個体を見たことがあります。何を食べたのかは断定できませんが、その蜘蛛はちょうど食後のようでした。蜘蛛の場合、食べると言ってもむしゃむしゃと齧るわけではありません。獲物の体を溶かして体液をすするわけです。きっと体の色の変化は獲物の体液の色によるものなのでしょう。ということは、昆虫によって体液の色が違うということなのでしょうか? 不思議です。


●ホシミドリヒメグモ/Chrysso foliata
ヒメグモ科コガネヒメグモ属

撮影:2010.3.19/土浦市・旧新治村
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年11月26日 (木)

秋風にゆらり揺られて里の夕暮れ

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夕暮れの公園を散策していたら、樹上から糸を垂らして揺れている蜘蛛を見つけました。そっとプラスチックケースに落とし込みお顔を拝見。

ふむふむ。お姿からするとヒメグモのような雰囲気。これはサトヒメグモ?


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細かい点の入った腹部が印象的です。サトヒメグモかと思いましたが、図鑑で確認したところ、サトヒメグモの頭部は黒くありませんでした。ということは別の種類? シモフリヒメグモでもなさそうですし…謎の蜘蛛として宿題にします。


撮影:2009.10.21/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年11月14日 (土)

さまようハンゲツオスナキグモ

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腹部前方にある黄色い紋が目印のハンゲツオスナキグモ。半月というより三日月に見えるのですが…

この写真の個体はオスです。公園の駐車場をさまよっていました。たぶんメスを探して走り回っていたところだと思います。この後、運良くメスにめぐり会えたならいいのですが、その結末まで見届けることはできませんでした。

茨城県のレッドデータブックにおいて、ハンゲツオスナキグモは希少種に指定されています。確かに、蜘蛛探しをしていても出会う機会はそう多くはありません。しかし、まったく見ないというわけでもないんです。どちらかというと探しにくい蜘蛛であるような気がします。見つけにくい蜘蛛なので、生息数も確認しにくいでしょう。なので、必然的に数が少ないように思えてしまう傾向があるのかもしれません。彼らは管状住居を作ってその奥に潜んでいるのですが、一見するとヤチグモ科の蜘蛛の住居と見間違えることが多いです(私の場合)。


●ハンゲツオスナキグモ/Steatoda cingulata
ヒメグモ科カガリグモ属

撮影:2009.10.9/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年10月12日 (月)

チリイソウロウグモの卵のう?

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鈴のような小さな物体がぶら下がっています。これは蜘蛛の卵のう。そばにいるのはメスグモです。


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ヒメグモ科イソウロウグモ属の一種だと思います。たぶんチリイソウロウグモではないでしょうか。

イソウロウ(居候)の名の通り、他の蜘蛛の網に同居してかかった餌のおこぼれなどをちょうだいして暮らしています。ときには母屋の主に襲いかかって餌にしてしまうこともあるといいます。体長10ミリ前後(オスはメスより小さく5〜9ミリ)の小さな蜘蛛ですが、凶暴な一面も持ち合わせている侮れない蜘蛛です。


●チリイソウロウグモ/Argyrodes kumadai
ヒメグモ科イソウロウグモ属

撮影:2009.9.11/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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