カニグモ科

2013年1月 3日 (木)

真冬の蜘蛛探し3

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樹木の名前プレートで見つけた蜘蛛たち。その報告の3回目はカニグモの仲間たちです。


まずはガザミグモ。いくつかのプレートを裏返して観察した結果、数か所でガザミグモを見つけました。いずれもメスで、オスはいませんでした。体長は6〜10ミリ弱の個体数匹でした。


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野暮ったい印象が拭いきれないカニグモ科のなかで、このガザミグモはなかなかの美人系だと思います。メスなので精悍という言葉は似合わないかもしれませんが、シャープな感じのする知的美人といいましょうか…カッコいい蜘蛛だと思います。


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さて、お次はその野暮ったさ全開のキハダカニグモ(体長は5〜6ミリ)。色や模様からしてさえない印象が否めません。とは言ってもそれがカニグモ科らしいといえばその通りです。


以前、別な場所で樹木プレートをひっくり返して蜘蛛探しをしたことがあります。そのときもガザミグモとキハダカニグモは必ずと言っていいほど見かけました。いわばプレート裏の常連とも言える存在です。

●ガザミグモ/Pistius undulates
カニグモ科ガザミグモ属


●キハダカニグモ/Bassaniana decorata
カニグモ科キハダカニグモ属

(撮影:2013.01.01/阿見町)

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2012年7月 1日 (日)

緑の蜘蛛で目の保養

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茨城県南部で見られる蜘蛛は多種多様ですが、緑色の蜘蛛は見ていて気持ちがいいものです。


きっと緑色をしているのには訳があるのだと思います。草や花の上で獲物を待ち伏せする種類にとっては緑色をしていると都合がよいのではないでしょうか。


きっと、虫が見ると葉や花の上に蜘蛛がいるとは気づかないのかもしれません。しかし不思議なのは腹部が緑色ではないということ。それに加え、怪しげな模様があります。この模様の意味するものは何なんでしょう?

●コハナグモ/Diaea subdola
カニグモ科ギョウジャグモ属


(撮影:2012.7.1/土浦市)

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2010年7月 4日 (日)

漢字を読んでみよう

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6月の中旬に福島県の南会津町(旧南郷村)にヒメサユリを見に行ってきました。もちろん、蜘蛛も見てきました。


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ヒメサユリの群生地にやたら目につく黒い物体。ボディビルダーのようにポーズをつけて強烈なアピールをしていたのが写真の蜘蛛。フノジグモのようです。茨城県で蜘蛛を観察していて一度も見たことがありません。


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漢字の“不”の字の模様が背中にあるのでこの名前がついたようです。言われてみればそんな気もします。

この蜘蛛は黒以外の部分が黄色ですが、図鑑には赤色の蜘蛛も載っていました。この色の違いは何を意味するのでしょう? 生息する場所にある花の色に対応しているのでしょうか、それとも紫外線量とかで変わるのでしょうか。謎です。


●フノジグモ/Synaema globosum
カニグモ科フノジグモ属

撮影:2010.6.20/福島県南会津町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年5月24日 (月)

真っ黒カニグモ

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濡れた樹皮の上に何が写っているか? 体長5ミリほどの蜘蛛がいるのがおわかりになりますでしょうか。


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これは間違いなくカニグモの仲間、オチバカニグモの一種と思われます。が…ひょっとして、ひょっとすると、キハダカニグモの黒色個体だったりして? 蜘蛛は予想外の色彩変異などもあるので、断定することはできません。

ふ〜む、こんな真っ黒なカニグモはあまりお目にかかりませぬ。今まで見たサンプル数が少ないのでなんとも申し難い蜘蛛でありまする。


撮影:2010.5.12/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年5月19日 (水)

花と蜘蛛

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こんなタイトルで詩が書けたなら蜘蛛の人気上昇に貢献できるのですが、残念ながら私にはそんな才能はありません。

ハナグモはその名の通り、花の上でじっと昆虫を待っていることが多いです。自身の二倍の大きさのアブ・ハエ・ハチなどはちょろいもので、三倍いや四倍はある蝶の類にまでかぶりつきます。何の前触れもなく自動的に、しかも瞬時に閉じる大きな鋏(第一脚)。獲物を狩る際の機械のような動きは、無機的ななかにも不思議な行動美を感じさせます。What a cool you are! (英語、間違ってませんかね?)


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実際はこんな感じです。う〜ん、狩られた方はたまりませんね。食事中にいきなり襲われるわけですから、何が何だかわからないうちに三途の川をひとっ飛びです。川を渡る予定なんてまったくなかったでしょうに…


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そんな静かなる狩人の真似をしてまた一人現れました。こちらはヤミイロカニグモですね。「よ〜し、私もがんばるわ!」。意気揚々とした表情が読み取れます(本当かよ?)

ヤミイロカニグモは意外にもアリを捕食している場面をよく見かけます。蜘蛛のなかにはアリを好んで食べる種もいるのですが、ヤミイロカニグモがそうだとは思いませんでした。何も狩れずにお腹がすいて仕方がないから、たまたま食べていただけかもしれませんが…


●ハナグモ/Misumenops tricuspidatus
カニグモ科ハナグモ属

●ヤミイロカニグモ/Xysticus croceus
カニグモ科カニグモ属

撮影:一番上は5.13/石岡市、二番・三番目は2010.5.7/つくば市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年5月16日 (日)

春を脱ぎ捨てて

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毎度おなじみのワカバグモです。やけに潤いのある肌をしています。あまりにも瑞々しいので見とれてしまいました。すると…

「いやーん、エッチィ〜」


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あ、ども。すみませんでした。お着替え中だったんですね〜


●ワカバグモ/Oxytate striatipes
カニグモ科ワカバグモ属

撮影:2010.5.4/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月17日 (土)

君の季節だよ

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ワカバグモは若葉の季節に見かける蜘蛛だからその名がついたとか。

でも、若葉と言わず紅葉のころも見かけます。ま、そんな野暮なことは言わないで、新緑の季節が一番似合う蜘蛛ということにしておきましましょう。改めて見ると“若葉蜘蛛”って感じがします。きれいですね〜

普通は体全体が緑なのですが、写真のものは腹部が黄色味を帯びています。きっとなにかへんなものを食べたのかもしれません。いや、なかには腹部が黄色くなる個体がいるのかも。

幼体のときは美しい緑ですが、成体になるとオスは部分的に赤味を帯びてきます。とくに眼の周りが赤くなります(第一・二脚の付け根も)。まるで、顔を紅潮させた酔っぱらいのオヤジみたいになるのでとてもおかしいです。


●ワカバグモ/Oxytate striatipes
カニグモ科ワカバグモ属

撮影:2010.4.14/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月 2日 (金)

ツヤツヤのカニグモ

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アマギエビスグモです。まだ幼体かもしれません。

成体になると、メスは3〜4.5ミリ、オスは2.5〜3.5ミリになります。図鑑には山地に多く生息と書いてあります。その表記の通り、山に行くとよく出会います。葉っぱの上にひょっこり現れたり、樹皮の上をトコトコ歩いていたりする蜘蛛です。ときには、大きな木の樹皮をめくったりすると裏に隠れていたりすることもあります。カニグモ科にしては厳つさのない優しげな感じのする蜘蛛です。全体がツヤツヤした印象なので、小さいわりには目につきます。眼のあたりをよく見ると、なかなかひょうきんな顔をしています。なんとなく憎めないかわいい奴です。


●アマギエビスグモ/Lysiteles coronatus
カニグモ科エビスグモ属

撮影:2010.4.1/難台山(石岡市・旧八郷町)
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年8月30日 (日)

カニグモはやっぱりアリを食べるのね

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まだ幼体なので、セマルトラフカニグモかトラフカニグモか迷います。自分としてはトラフカニグモと判断しました。

以前、ヤミイロカニグモがアリを捕まえているところを見かけました。カニグモがアリを食べるのことに意外な思いをしたのですが、あまり珍しいことではないのかもしれません。


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図鑑のトラフカニグモの解説には「アリ類を捕食する」とあります。アリには特別な栄養素でもあるのでしょうか? 獲物にしては小さいですし、蟻酸があったりするので、あまりメリットがないように思えるのですが…


●トラフカニグモ/Tmarus piger
カニグモ科トラフカニグモ属

撮影:2009.8.26/牛久市

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2009年8月12日 (水)

緑の蜘蛛2

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緑の蜘蛛・第二弾はこちら、ワカバグモ(幼体)です。小さいながらもごっつい体つきです。アブラムシでも捕らえているのかと思いましたが、長い産卵管が見えるのでハチらしいです。ちょっと珍しそうなハチのような気がしますが、調べる術がないので放置します。

●ワカバグモ/Oxytate striatipes
カニグモ科ワカバグモ属

撮影:2009.7.23/笠間市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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