近頃よく見るゴミグモの仲間
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いかにも怪しげな物体を見つけました。直感的に蜘蛛の卵のうではないかと判断。ガサガサと薮の中に入っていくと…

おお、やっぱり。蜘蛛の卵のうに違いありません。それにしても凝った造りです。こんなに糸を張り巡らせて防御した上に、宙に浮かんだように設置するなんて! 蜘蛛って相当の業師だと思います。見方によってはアートですよね、これ。空間芸術という言葉があるかどうかは知りませんが、オブジェとして家に飾っておきたいほどです。
さて、作者はだれでしょう? う〜ん、コガネグモではないないでしょうか。断言はできませんが、たぶんそうではないかと思います。
撮影:2009.9.28/桜川市・旧真壁町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
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茨城県の県南部・石岡市から県西部の桜川市に行くには、峠を越えていくのが一番の近道。峠は二つあります。一つが上曽峠、もう一つが湯袋峠。そうなんです、じつはこの二つの峠にはオレンジの美しい蜘蛛が棲んでいるのです…
前回のイシサワオニグモの写真を撮ったのは上曽峠の近くでした。今回は湯袋峠から少し脇道に入ったところで見つけた個体です。道路地図の等高線を数えてみたら、発見地は標高約500メートルの場所でした。

この蜘蛛は平地ではまったく見かけません。いったい標高何メートル以上の場所に生息するのでしょう? 今度は標高300メートルぐらいの場所を探索してみようかしら。
●イシサワオニグモ/Araneus ishisawai
コガネグモ科オニグモ属
撮影:2009.9.28/桜川市・旧真壁町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
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網の中央にいても、人が近づくとポトリと落ちてしまうか、糸を伝って別の場所に隠れてしまうのがコガタコガネグモです。とても敏感で臆病者と言えるでしょう。
以前、このブログで「コガタコガネグモは低い場所に網を張る」と書きました。確かにほとんどの個体は低い場所に張るのですが、なかには人の身長よりも高いところに張っているものがいました。場所によっては高い木の枝先で獲物を待っているものも。少数ではありますが、高い場所に網を張る個体がいることを確認したので報告します。
●コガタコガネグモ/Argiope minuta
コガネグモ科コガネグモ属
撮影:2009.9.24/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
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虎模様が印象的なナガコガネグモ。田んぼの周辺の湿った草むらなどでよく目にします。この蜘蛛を見て、鬼のパンツを連想してしまうのは私だけではないと思います。

こちらは腹部裏です(上の写真とは別個体)。ナガコガネグモは比較的低い場所に網を張っていることが多いです。人の背より高い場所に網を張っているのは見たことがないような気がするのですが…
下の方に網を張るということは、パッタなどの昆虫を狙っているのでしょうか? (上の写真ではバッタを捕らえているようです)
●ナガコガネグモ/Argiope bruennichii
コガネグモ科コガネグモ属
撮影:2009.9.12/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
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眩しいオレンジに白いストライプが印象的。山の上にはイシサワオニグモの楽園があります。

茨城県南部では筑波山をはじめ、きのこ山、足尾山、丸山など筑波山塊の山々のいたるところでこの蜘蛛が見られます。私がイシサワオニグモを見に行くのは、きのこ山のあたりです。石岡市と桜川市をつなぐ上曽峠の最上部あたりから、足尾山方面に向かう山道(一本杉峠に至る道)が分岐しています。きのこ山はその途中にある山のひとつです。写真はきのこ山周辺から北西の桜川市を望んだものです。

南側には筑波山がそびえています。この角度から見る筑波山は一般の方には印象が薄いと思います。人によっては「これが筑波山?」と言うでしょう。それもそのはず、この姿はこの場所からしか撮れない角度ですから。


こちらがお目当てのイシサワオニグモです。個体によってオレンジ色の彩度に違いが見られます。

まだ幼体ですが、腹部裏はご覧の通りです。この蜘蛛は標高がある程度高いところにしかいない蜘蛛のようです。私は平地で一度も見たことがありません。
茨城県南で見られる蜘蛛のなかではベスト3にランクインする美しさではないでしょうか。何を隠そう、私はイシサワオニグモの大ファンなのでありま〜す。
●イシサワオニグモ/Araneus ishisawai
コガネグモ科オニグモ属
撮影:2009.9.14/桜川市・旧真壁町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
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まるで蓑虫状態のセミです。まさかハンモックに揺られているうちにこんなことに?

犯人はこの方、オニグモです。ちなみにお召し上がりになっているのは蓑虫状態とは別のセミ。蓑虫状態の方は保存食用? それともすでにいただいてしまったのか?
ものすごい大食漢です。いやメスなので大食い姫とでも申しましょうか。体長はセミの胴体とほぼ同じ、軽く20ミリは越すでしょう。この大きな体が不気味さに拍車をかけているのかも。

ちょっといたずらして突ついてみました。すると、お尻から大量の糸を吐き出します。前にも実験したことがあるのですが、オニグモはパニック状態になると帯のような糸を出します。そのようすは、色染めした反物を川で洗っているような印象。どこまでもたなびく帯が7〜8メートルも流れたこともありました。
視点を変えると、歌舞伎の『土蜘蛛』などで使われる演出のようでもあります。紙を細く切って巻いたものを蜘蛛の糸に見立ててパッと散らすあの演出です。もっとわかりやすく言えば、クラッカー(花火の一種?)の中から飛び出す紙テープですね。
●オニグモ/Araneus ventricosus
コガネグモ科オニグモ属
撮影:2009.8.21/境町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
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いつも見ているコガタコガネグモとは違う雰囲気だったので撮っておいた蜘蛛です。感覚的な判断ですが、まず模様に違和感を覚えました。さらに、網を張っている場所がかなり高めでした。両手を伸ばしてコンデジで撮影しましたから、2メートル以上の高さにいたわけです。ちなみに、今まで見たコガタコガネグモのほとんどは2メートル以下の場所にいました(この点については観察不足かもしれません)。
コガネグモではなさそうですから、残る可能性はチュウガタコガネグモの幼体でしょうか? チュウガタコガネグモは一度しか見たことがないので、記憶としてのサンプルが少なすぎるのでなんとも言えないところです。
見つけたのが茨城県の中央部(やや北西部)に位置する笠間市なので、ちょくちょく観察に行けません。本来なら成体になるまで見届けたいところですが、ちょっと無理そうです。なんかモヤモヤとした思いがいつまでも残ります。
撮影:2009.7.13/笠間市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
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怪しげなものが笹の葉の裏側にくっついています。きっと蜘蛛の卵のうに違いありません!

卵のうの表面には赤い糸が張り巡らせてあります。この赤い糸の持つ意味は何なのでしょう?
うわ〜、すごい数の子グモたちがひしめいています。ルーペで見てみましたが、何グモなのかさっぱりわかりませんでした。
後で調べてみたら…
どうやらゲホウグモの卵のうのようです。ゲホウグモの存在は図鑑を見て知っていましたが、実物はいまだに見たことがありません。
枝先などに止まっていると、木のこぶのように見えるそうです。いわゆる擬態ですね。そんな止まり方をすることは知っていたので、出かけるたびに注意深く見ていたのですが、残念ながら出会いは一度もありませんでした。
しかし、この一件でゲホウグモがいることだけは確認できました。今後は成体(親グモ)を発見できるようにがんばっていこうと思います。
●ゲホウグモ/Poltys illepidus
コガネグモ科ゲホウグモ属
撮影:2009.7.3/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
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速報です。仕事帰りに筑波山の中腹でコケオニグモを見つけました。場所は春の観光名所のひとつである「筑波梅林」の駐車場近くです。
石岡市では何度も見ていますが筑波山では初めてです。石岡にいるのだから筑波山にいてもおかしくはありませんね。標高の面でも、自然度の面でも、コケオニグモが生息する条件が筑波山の方が揃っていると思います。

ちょうど網を張っているところだったので、ゆらゆら揺れてうまく撮れませんでした。なんとか反対側に回って腹部裏もパチリ。写真はメスの成体です。今まで、胸板が鮮やかな赤であることを知りませんでした。いや〜、紅をさしたようでとてもきれいです。緑の体に赤が一段と映えます。

この個体、なかなかの大きさでした。定規を当ててみたところ、20ミリくらいありそうです。うわ〜、でか!

筑波山の中腹なので、標高は400〜500メートルぐらいでしょう。周りの風景は写真の通りです。7時を過ぎていたので、だいぶ暗くなっています。
●コケオニグモ/Araneus seminiger
コガネグモ科オニグモ属
撮影:2009.7.15/つくば市・筑波山
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
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茨城県南部にはまだまだコガネグモが見られる場所がいくつもあります。全国的に数が減っているという噂も聞きますが、身近で見られるのはとてもうれしいことです。
コガネグモをネットで検索する場合、蜘蛛に詳しくない方は「黄色い蜘蛛」をキーワードにするようです。確かに鮮やかな黄色い帯が目を引きます。面積的にはそう広くないのですが、やはり黄色は印象に残るのでしょう。それにしても、ボリュームがあってじつに美しい蜘蛛です。
とにかく、黄色い蜘蛛で有名になったのは喜ばしいこと。本人も喜んでいるかも…そんなことないですかね?

腹部の裏を見ると、こちらにも黄色いラインがあります。成熟すると糸疣のあたりが赤く見えてなかなかカラフルです。
網に目を移すと、太いジグザグの入った隠れ帯が見えます。通常は×印になることが多いのですが、この蜘蛛は一本足りません。左斜め上の一本は今から作るところでしょうか?

こちらはコガネグモがいる場所の近くの写真。山の麓で自然豊かな場所です。雲がなければ筑波山が見えるはずなのですが…
●コガネグモ/Argiope amoena
コガネグモ科コガネグモ属
撮影:2009.6.28/石岡市・旧八郷町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
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蜘蛛は幼体と呼ばれる段階では、オスかメスか判断できません。最後の脱皮を迎える前になって、ようやくわかるようです。このコケオニグモについても、数週間前まではメスだと勝手に思い込んでいました。なにせ、あまりにもふっくらとしていたのもですから。
ところが、先日見に行ったらマッチョなオスに変身。意外な結果となりました。
この蜘蛛がいた周辺では、ほかに2匹のコケオニグモを以前確認していたのですが、最終的にはこのオス1匹しか残っていないようです。あとはこのオスが、別の場所にいるメスと出会えることを祈るだけです。
●コケオニグモ/Araneus seminiger
コガネグモ科オニグモ属
撮影:2009.6.16/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
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地元で見つけたコケオニグモ。その成長ぶりを定期的に観察しようと、またまた行ってきました。夕方に行けば網を張っている姿が見られるはずだと思い、仕事帰りに寄ってみました。わかりますか〜、網の中央にいるコケオニグモ。

腹部裏も撮ってきました。コガネグモ科らしい模様です。腹部裏を見せられて、「何グモか答えなさい」と言われても答えに迷うような気がしました。
ま、まさか、この蜘蛛がオニグモの緑色の個体ってことはないでしょうねぇ。ちょっと心配になってきました。今度オニグモを見つけたら腹部裏をよく確認してきます。
(撮影はリコーのR10です)
●コケオニグモ/Araneus seminiger
コガネグモ科オニグモ属
撮影: 2009.5.27/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
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どうやって丸めているのでしょう? もしかして、丸まったものを選んでいるのでしょうか。
葉っぱを網の中心に置いていますが、どうやって持ち上げているのでしょう。地上に降りて適当な葉に糸をくくり付けて持ち上げているのでしょうか?
かねてより見てみたいと思っているのが、その作業風景です。
余談ですが…
ハツリグモは茨城県南地域において一般的な蜘蛛であることがわかりました。なぜなら、ほとんどの雑木林で見ることができるからです。ただし、足元近くの低い位置に網を張るので、あまり気づかないと思います。しかも普段は丸まった葉の中に身を潜めているのでなおさら。
私は蜘蛛の観察を始めるまでこの蜘蛛の存在さえ知りませんでした。たぶん、多くの人も同様にこの蜘蛛の存在を知らないと思います。
ハツリグモを知っていても幸せになれるとは限りませんが、私はけっこう幸せを感じています。みんなが知らないものを知っているって、ちょっとした優越感に似たようなものを感じませんか? でも、教えてあげようと思っても、誰も耳を貸さないところが悲しいです。グスン。
●ハツリグモ/Acusilas coccineus
コガネグモ科ハツリグモ属
撮影: 2009.5.25/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
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コケオニグモを見つけました! 茨城の県南部で二度も出会うとは思わなかったので、感激もひとしおです。前回見たのは2007年の1月。あれから2年が過ぎています。しかも今回見つけたのは前回と同じ雑木林で、100メートルほどしか離れていない場所です。もしかしたら、着実に定着して繁殖しているのかもしれません。同時に3個体見つけたことからも、その可能性はかなり高いような気がします。
それにしても美しい蜘蛛です。オニグモの仲間とは思えない色をしています。コケという名前がついている通り、日中はコケの生えている場所に身を潜めていることが多いようです。

見つけたのはサクラの樹皮上です。所々に体色と非常に似たウメノキゴケの仲間が生えていました。それにしてもコケとそっくりの色なのがほんとに不思議です。彼らはどうやってコケの生えている木や場所を認識しているのでしょう?

こちらの蜘蛛は食事中でした。ハチかアブを捕まえています。彼らは網の上で食事をするのではなく、安定した場所にもどってゆっくり食事するのでしょうか?

念のため、周囲にあるサクラ以外の木(スギやクヌギ、コナラ)も隈無く見てみましたが、見つけることができませんでした。勝手な推測ですが、当地のコケオニグモはサクラの木がお好きなようです。というか、ウメノキゴケの仲間が生えたサクラが好きだと言った方がよいでしょうか。

遠くから見るとこんな感じでじっとしています。普通ならまったく気づかないでしょう。こんなところにいたコケオニグモも偉いですが、見つけた私も偉いかも…。今回は自分で自分を褒めたくなってしまいました。

今後もコケオニグモの成長を見守りながら、観察を続けていきたいと思っています。願うことなら、この地に定着していつでも姿が見られるくらいに増えてもらいたいものです。今回の件でこの雑木林に来る楽しみが増え、蜘蛛観察への意欲が俄然盛り上がってきました(かなり興奮気味です)。
ちなみに、オニグモには苔色型の個体がいるという噂です。ですが、今回見つけた蜘蛛はそれではなく、コケオニグモに違いないとは思うんですが…専門家ではないので断定できませんが、私はコケオニグモと信じていま〜す。
図鑑によれば「山地に生息」とあり、採集記録は極めて少ないとのこと。稀少種のひとつにあげられている蜘蛛でもあります。その蜘蛛を一度に3匹も見つけられたので、すっご〜く幸せです。
●コケオニグモ/Araneus seminiger
コガネグモ科オニグモ属
撮影:2009.4.4/小美玉市・旧美野里町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
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前回報告した蜘蛛・ムツボシオニグモを見つけた足尾山。この山は、桜川市(旧真壁町)と石岡市(旧八郷町)にまたがる山です。すぐ近くには山岳修行の場になった加波山(かばさん)があります。加波山は、昔は神庭山と呼ばれていたらしいです。ちなみに読み方は両方とも同じです。ですので、足尾山も修行僧が行き来をしていたのではないでしょうか。
おっと、かなり話がそれました。写真の蜘蛛はヤエンオニグモです。東京都八王子にある野猿峠で初めて採集されたので、この名前がついたとか。蜘蛛の名前には発見地の名前がついたものが意外にあるようです。シコクアシナガグモやユノハマサラグモもそうらしいです。サガオニグモやカラフトオニグモもそうなのかしら?
蜘蛛のことを調べると、いろいろおもしろいことがわかります。とは言うものの、おもしろがっているのは自分だけかもしれません…。
●ヤエンオニグモ/Araneus macacus
コガネグモ科オニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.31/桜川市・旧真壁町)
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ムツボシオニグモは、比較的大きな種が多いコガネグモ科の蜘蛛のなかではかなり小さい方だと思います。この個体の体長は5〜6ミリでした。なんともかわいらしい顔をしています。腹部の末端付近に黒い点が3対、6個あるのでムツボシという名前がついているのではないでしょうか。ほとんどが黄色っぽい色、くすんだオレンジのような色をしていました。

周りを見るとあっちにも、こっちにもいます。葉っぱがまるまった空間にこっそり網を張っています。網は葉っぱの幅ほどしかない小型のものです。果たして、これで獲物がかかるのでしょうか?

いろいろな樹木の葉に網を張っていたので、葉っぱの種類の好みはないようです。むしろ、樹木が生えている場所や葉っぱが垂れ下がっている環境の方が重要なのかもしれません。ざっと見た感じでは、低いとこよりも人の身長以上の空間に網が多く見られました。こんな葉っぱの上にある網にかかるのは、いったいどんな虫なのでしょう。興味があるので、かかるまで見ていたかったのですが、待てませんでした。

なかには、草と草の間に網を張っている個体もいました。なかなか緻密な構造美を持つ網です。

高さ2.5メートルほどの場所に張られた網です。蜘蛛は網の下側にへばりつくような姿勢になります。ときどき、広めの空間に網を張る個体もいるようです。こうして見ると、やっぱりかわいい奴だなぁ〜と思います。
なぜかこの蜘蛛、平地ではほとんど見かけません。単に見つけられなかっただけかもしれませんが、どちらかというと山間部を好むような気がします。
●ムツボシオニグモ/Araniella yaginumai
コガネグモ科ムツボシオニグモ属
(2008.10.31/桜川市・旧真壁町)
*見つけたのは足尾山という山の頂上付近です。桜川市(旧真壁町)と石岡市(旧八郷町)にまたがる山で、ハングライダーの離陸用滑走路があります。足尾山をはじめ付近の山は、ハングライダーのメッカらしいです。
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ぐるりと輪のような隠れ帯をつくる蜘蛛がいます。小さな蜘蛛ですが、網に描かれたこの白い輪を見ると、遠くからでも「ヨツデゴミグモだなぁ」とすぐわかります。

体長は3〜4ミリなので、拡大してもこんなもんです。独特のポーズをとっていますねぇ。脚6本を使って顔をしっかり隠す姿勢。これを見るとガードの固いボクサーを思い出します。ガードの隙間から眼をのぞかせているところも、一瞬の隙を逃さないボクサーの眼光を彷彿させます。
この個体は触肢がふくらんでいるようなので、オスかもしれません。
●ヨツデゴミグモ/Cyclosa sedeculata
コガネグモ科ゴミグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.16/小美玉市・旧美野里町)
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そんなわけ、ありません。コガネグモの幼体です。もしかすると、コガタコガネグモの幼体かもしれません。自分はどちらか識別できないのですが、思い切ってコガネグモの幼体ってことにしちゃいます! あれ? コガネグモって今ごろ子蜘蛛が出てくるんでしたっけ? (まっ、いいか)。

実際はこのように、網の中央に逆さまになってとまっています。脚を二本ずつまとめてとまるので、四本脚の蜘蛛のように見えます。このような姿勢をとるのは、いったいどんな理由からなのでしょう? それが知りたい私です。
●コガネグモ/Argiope amoena
コガネグモ科コガネグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.16/小美玉市・旧美野里町)
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ナガコガネグモです。開けた草地、休耕田の周りなどでよく見かけます。コガネグモに似ていますが、体が長細くて縞模様が強調されています。自分的には、「鬼のパンツ」と言えばこの蜘蛛。コガネグモも鬼のパンツをはいていますが、イメージ的にはナガコガネグモの方がしっくりきます。

この個体はメスです。外雌器に何かトゲのようなものが付いています。聞いた話によると、この付属物は垂体と呼ばれるそうで、彼女が処女であることを意味するそうです。早くいい彼氏が見つかるといいですね〜。
写真は10月の中旬に撮ったものです。きっと11月になると、ナガコガネグモたちの姿も見られなくなるんでしょうね。ちょっと寂しいです。
●ナガコガネグモ/Argiope bruennichii
コガネグモ科コガネグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.16/小美玉市・旧美野里町)
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彼女の名はイシサワオニグモ。彼女は平地には住んでいません。少し高い山(標高500〜600メートル以上)で暮らしています。茨城県南部なら、筑波山やその山系の山になるでしょうか。
彼女を見つけたのは足尾山の山頂付近。今で言う桜川市です。以前の市町村名なら真壁町。初めてこの蜘蛛を見たときの衝撃はかなりのものでした。
「こんな色鮮やかな蜘蛛がいるのか! しかも、オレンジやで!」ってなところでしょうか。アオオニグモやビジョオニグモ、ついでにサツマノミダマシやワキグロサツマノミダマシの深いグリーンも魅力的ですが、このオレンジの蜘蛛にはやられました。一撃で卒倒したような感覚でした。
な〜んで、この写真を載せたかと言うと…
爽やかな秋風が吹くと、いつも彼女を思い出すからです。今、無性にイシサワオニグモを撮りに行きたいです。猛烈な衝動というのはまさにこのこと。一日のんびりと蜘蛛を撮りまくりたい気分です。う〜ん、「のんびり」と言いながら「撮りまくりたい」とはどういうことでしょう? 私、かなり精神が倒錯している模様です。
愚痴っぽいことを書きますが、最近まったく蜘蛛を撮りに行っていません。仕事が忙しいと言えばそれまでですが、一日じゅう仕事をしているわけではありません。蜘蛛を撮りにいける時間に仕事をしなければならない状況が、それを許さないだけです。確かに疲れていますが、これだけ長いこと蜘蛛を撮っていないと、余計に撮影したくなります。もうすぐ、見られる蜘蛛たちの種類はグンと数が減ります。そう、この秋がたっぷりと蜘蛛の撮影ができるラストシーズンなんです。あぁ、行きたいよ〜、行きたいよ〜、行かせてよ〜。

さて、私のなかでは秋を象徴する蜘蛛であるイシサワオニグモ。彼女のまとう洋服にはいくつかのパターンがあるようです。まず、白いラインが強調されたドレスを着た標準タイプ。あるいはこの写真のように白ラインが薄く、オレンジが目立つタイプ。大きく分けるとこの2パターンに分かれるようです。どちらも素敵ですが、白いラインが強調されたものが自分は好きです。それにしても、なんて美しい蜘蛛なんでしょ!

最後に、彼女の顔をお届けします。つぶらな瞳とは、まさにこのことでしょうか(ちょっと褒め過ぎ?)。ちなみに、この写真は一昨年に撮影したものです。

おっと、この角度も映えますね〜。どうです? 一生に一度は見てみたい蜘蛛でしょ? 蜘蛛嫌いの方でも遠くから見るぶんには観賞に堪えうると思いますが…
●イシサワオニグモ/Araneus ishisawai
コガネグモ科オニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2006.10.12/桜川市・旧真壁町)
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よくぞ、人目につきやすい場所につくってくれました。これは蜘蛛の卵のうに違いありません。


ということで、側面からも撮ってみました。このやんわりとしたふくらみ、いいですね〜。このなかに卵がいっぱい入っているのかと思うと、不思議な気がします。けっこう居心地のよさそうな素材で作られているような感じです。
通気性とか断熱性とかもいいんでしょうね〜。ん、両立するのはけっこう難しいのかしら?

そういえば、これって何グモの卵のうでしょう…。記憶に間違いがなければ、コガネグモのものだったと思います。
●コガネグモ/Argiope amoena
コガネグモ科コガネグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.9.3/石岡市)
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コゲチャオニグモのメスです。地味な色をしていますが、腹部の模様はなんとなく上品です。

メスの近くにいた蜘蛛です。たぶんコゲチャオニグモのオスではないかと思います。触肢が完全に出来上っているので成体でしょう。


オス(左)とメスの腹部の裏です。点の位置や模様が似ています。蜘蛛はオスとメスがぜんぜん違う姿をしている場合が多いです。自分は、同種のオスかどうかを判断するときに、よく腹部の模様を見比べます。この比較方法は、同定術としてははなはだ怪しいものですが、素人としては確信が欲しいので苦し紛れにそんなことをしています(専門家の人たちはしていないと思います)。
●コゲチャオニグモ/Neoscona punctigera
コガネグモ科ヒメオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.8.22/石岡市)
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7月の初めに田んぼに出かけてみました。蒸発する水分のせいか、稲の呼吸のせいか、ムンムンとした草いきれを感じます。


田んぼにはナカムラオニグモがいっぱいです。イネの葉先をくるりと丸めて住居を作っています。いったい何匹いるのでしょう?


なかには網の中央に占座している個体も。目の届く範囲でざっと数えてみると10や20はいそうです。すると、この田んぼ全体では1,000匹くらいいるのではないでしょうか。考えてみるとものすごい数です。この蜘蛛たちが害虫駆除に一役買っていることは間違いありません。蜘蛛はやっぱり益虫だと思います。
一か所の田んぼでこの数ですから、各地にある田んぼも合わせたらどれほどの蜘蛛が生息しているのでしょう。きっと天文学的な数字になるのではないでしょうか。

大きなナカムラオニグモの網に、小さな蜘蛛がたくさんついていました。初めはイソウロウグモの仲間かと思いましたが、違うような感じです。なんとなくコガネグモの仲間のような姿をしています。もしかすると、出のうしたばかりのナカムラオニグモの幼体でしょうか。自分としては、そのように感じます。

多くの子蜘蛛たちがバルーニングで別の場所に移動したのでしょうが、ごくわずかの子蜘蛛はまだ親の近くに残っているようです。それにしてもかわいい子蜘蛛です。

余談ですが、この田んぼにいた造網性の蜘蛛はほとんどナカムラオニグモでした。ほかには数匹のナガコガネグモ(上の写真)がいたくらい。田んぼ脇の水路にはアシナガグモの仲間がたくさんいました。
●ナカムラオニグモ/Larinioides cornutus
コガネグモ科ナカムラオニグモ属
●ナガコガネグモ/Argiope bruennichii
コガネグモ科コガネグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.7.2/石岡市)
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ヤマシロオニグモのように見えますが…実際はどうなのでしょう。ちょっと自信をなくしています。


ついこの前、ヤマシロオニグモと思われる蜘蛛の幼体を撮影しました。それが上の写真です。ところが、腹部の黄色い斑点が2番目の写真と違います。このことが意味しているのは…
1、 この写真の蜘蛛がヤマシロオニグモではないということ
2、 1・2番目の写真がヤマシロオニグモではないということ
3、 幼体と成体では、黄色い斑点が変化するということ
4、 黄色い斑点による判別はできないということ
さて、どれでしょう?
今後も観察をつづけてまたご報告したいと思います。
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.6.16/小美玉市・旧小川町)
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アオオニグモのオス成体です。名前は青鬼蜘蛛と言いますが、どう見ても緑です。なぜミドリオニグモとは呼ばないのでしょう? ちょっと不思議です。まあ、信号と同じように緑を青ということがありますので、それと同じなのかもしれません。
もしかすると、赤鬼蜘蛛というのがいるので、それに対抗してアオオニグモとつけたのでしょうか? 赤鬼とくれば青鬼ですものね。ちなみに茨城にはアカオニグモはいません。一度は見てみたいと思っているのですが、いつになることやら…


こちらはヤマシロオニグモと思われる蜘蛛です。背中の模様の変異が各種あるそうですが、この模様は標準的なもののような気がします。
変異が多いので、腹部の模様を頼りに種を判別しています。写真のような配置で黄色い点があったらヤマシロオニグモだと思うのですが…。自己流の判断方法なので、間違っているかもしれません。
●アオオニグモ/Araneus pentagrammicus
コガネグモ科オニグモ属
●ヤマシロオニグモ/Neoscona scylla
コガネグモ科ヒメオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.6.8/ひたちなか市・旧勝田市)
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6月になってから、いろいろな蜘蛛の幼体を見かけるようになりました。初旬にはドヨウオニグモ、中旬頃には写真のナガコガネグモ、そして最近ではジョロウグモの幼体が目立ちます。

コシロカネグモなどアシナガグモの幼体は5月から頻繁に見かけましたが、コガネグモ科の蜘蛛はそれよりやや遅いような印象です。写真のナガコガネグモ幼体を目にしたのは6月10日です。
特徴的な隠れ帯を見ると、すぐ同種の幼体であることがわかります。さすがに子どもなので、親ほどの迫力はありません。こんな小さな子蜘蛛が夏の終わりから秋にかけて20ミリを超える巨大グモになるのですから…成長の早さに本当に驚かされます。
●ナガコガネグモ/Argiope bruennichii
コガネグモ科コガネグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.6.10/阿見町)
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今回の観察地は行方市(なめがたし)にある水の科学館付近です。写真はそこから見た景色です。霞ヶ浦の向こうに見える左の山が筑波山です。中央付近にあるのが足尾山から加波山(かばさん)に連なる山々、右の方に見えるのが難台山(なんだいさん)や吾国山(わがくにさん)です。
前回に続き、水路に架かる橋に来ました。今度の橋は木製です。さてどんな蜘蛛がいるのかと思ったら…

またギンメッキゴミグモシロカネイソウロウグモです。前回の個体よりお腹はふくらんでいます。

またネコハグモです。今度の卵のうは卵の数が数えられそうです。10個以上入っています。ネコハグモの産卵数は意外と少ないことがわかりました。
ギンメッキゴミグモ、ネコハグモは、前回も見かけた蜘蛛です。頻繁に目にするということは、この季節が産卵の時期なのでしょう。

お着替えの瞬間を目にしました。お色直しをしていたのは、ズグロオニグモのようです。脱皮直後は頭が黒くないようです。今回の件で、ズグロオニグモはぶら下がり脱皮をすることがわかりました。
●ギンメッキゴミグモ/Cyclosa argenteoalba
コガネグモ科ゴミグモ属
●シロカネイソウロウグモ/Argyrodes bonadea
ヒメグモ科イソウロウグモ属
●ネコハグモ/Dictyna felis
ハグモ科ハグモ属
●ズグロオニグモ/Yaginumia sia
コガネグモ科ズグロオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.6.7/行方市・旧玉造町)
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水路に架かるコンクリート製の小さな橋にはいろいろな蜘蛛がいました。
まずはオニグモです。近くには抜け殻が脱ぎ捨ててあります。

ネコハグモです。卵のうを抱えています。初めてネコハグモの卵のうを見ましたが、目玉焼きのようです。中央部分に集まっている黄身のようなものは卵の粒です。10粒ぐらいは入っていそうです。



ギンメッキゴミグモシロカネイソウロウグモです。メスはお腹がふくらんでいます。下の写真はオスです。


なぜかオオハエトリもいました。右は蜘蛛の卵のうですが、何グモのものでしょう。え〜と、何でしたかねぇ。よく見かけるような気がするんですが…

このあと、ちょっと歩いて霞ヶ浦の沿岸を探してみました。つづきは次回に。
●オニグモ/Araneus ventricosus
コガネグモ科オニグモ属
●ネコハグモ/Dictyna felis
ハグモ科ハグモ属
●ギンメッキゴミグモ/Cyclosa argenteoalba
コガネグモ科ゴミグモ属
●シロカネイソウロウグモ/Argyrodes bonadea
ヒメグモ科イソウロウグモ属
●オオハエトリ/Marpissa milleri
ハエトリグモ科オオハエトリグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.6.7/行方市・旧玉造町)
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関東地方の太平洋側(って当たり前か?)では、茨城県にしか生息していないといわれるイソコモリグモ。その蜘蛛を探しに行ってきました。仕事帰りだったので夕方です。蜘蛛たちも活発に動きそうなちょうどよさそうな時間でした。

これ、イソコモリグモでしょうか? いや〜違うような気がします。

じゃ、これは? う〜ん、これも違うでしょう。図鑑でしか見たことはありませんが、かなり雰囲気が違います。

こんな蜘蛛を見つけました。あれ〜、これってウヅキコモリグモ? 海岸にもいるのですね。驚きました。心なしか、内陸部のウヅキコモリグモとは色が違うような感じがします。海岸にいるものの方が、スッキりと明るい印象です。
行けば簡単に見つかるだろうと思っていたイソコモリグモですが、出会いまでの道のりはかなり険しそうです。初対面の日はいつのことやら…。絶滅危惧種ですから、生息地が限られる上、個体数も少ないのかもしれません。
イソコモリグモは、なんと茨城県では希少種になっています。全国的には絶滅に瀕している蜘蛛をあえて希少種にしているのです。ということは、うまく探せば見つかりそうな気がするのですが…甘過ぎますか?

本日のお別れは、コガネグモダマシの画像です。浜辺の草の間で一生懸命網を張っていました。
●ウヅキコモリグモ/Pardosa astrigera
コモリグモ科オオアシコモリグモ属
●コガネグモダマシ/Larinia argiopiformis
コガネグモ科コガネグモダマシ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.6.6/鹿嶋市・旧大野村)
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こちらは黒っぽい個体。色はまったく違いますが、同じ種のような気がします。


図鑑と照らし合わせ、ナガテオニグモと判断しました。蜘蛛には模様や色の変異はつきものですが、初めて見る蜘蛛だと経験も勘も働きません。茨城県南部では一度も見たことがありませんが、県央部では普通にいるのでしょうか? 今後の観察で事実を確認していきたいと思います。

今回の蜘蛛たちを見つけたのは、ご覧のような雑木林の下草部分です。
●ナガテオニグモ/Singa hamata
コガネグモ科ナガテオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.6.4/笠間市・旧友部町)
*少し気になって掲示板で尋ねてみました。
シロスジショウジョウグモではないかという結論になりました。ナガテオニグモではないと否定はできませんが、シロスジショウジョウグモの可能性が高そうです。いつも掲示板でお世話になっている“きどばんさん”“ goriさん”ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。
参考サイト:クモ蟲画像掲示板
http://xbbs.knacks.biz/kjrshoji
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クロココモリグモです。茨城県南部の水田ではよく見かける蜘蛛です。数は少ないですが、見つからないというほどではありません。
全体的に毛羽立った印象のある蜘蛛です。遠くから見ても、ほかのコモリグモとようすが違うのがわかります。特に白い毛が目立つので、田んぼにいるとキラキラした水の反射にまぎれて見失いがちです。まさか、そんなことまで計算してこの模様を採用しているのではないでしょうが、保護色に近いものを感じさせます。

イナダハリゲコモリグモやウヅキコモリグモなど、ほかのコモリグモの仲間と比較すると歩調は遅いような気がします。一気に遠くまで逃げ去るようなことはせずに、すぐに土の塊やへこんだ部分に隠れようとします。そんなのんびり屋さんのところもかわいらしいです。固まっている姿などは、クマのぬいぐるみのようで愛らしいと思います。
●クロココモリグモ/Arctosa subamylasea
コモリグモ科ミズコモリグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.6.1/石岡市)
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最近は6時近くでも明るいので、かなり遅い時間まで蜘蛛観察ができます。そんな夕暮れ時に撮ったのがアシナガグモのオスです。メスの網の近くで恋の成就を前に身繕いでもしていたのでしょうか? この時間だと“夜這い”に近いものがあります。あぁ青春、青春! でも、蜘蛛の命は短いんですよね〜、特にオスは…

こちらはトガリアシナガグモのメスです。彼女は恋人を待ち焦がれているのでしょうか?

金色の網を張る蜘蛛、アオオニグモです。ビジョオニグモも金色の網を張りますが、春に出現するのはアオオニグモだそうです。一方のビジョオニグモは秋に多いと図鑑に書いてありました。昨年を振り返るとまさにその通り、ビジョオニグモを見かけたのは晩夏から秋でした。
●アシナガグモ/Tetragnatha praedonia
アシナガグモ科アシナガグモ属
●トガリアシナガグモ/Tertagnatha caudicula
アシナガグモ科アシナガグモ属
●ドヨウオニグモ/Neoscona adianta
コガネグモ科ヒメオニグモ属
●アオオニグモ/Araneus pentagrammicus
コガネグモ科オニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.23/かすみがうら市・旧千代田町)
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近くで見てみるとドヨウオニグモの幼体でした。5月の初旬頃からぽつぽつとみかけるようになったのがドヨウオニグモです。ざっと観察したところ、個体数が多いという感じではありません。コガネグモの幼体の方がはるかに多いです。減少傾向にあるのでしょうか? ちょっと心配です。

コガネグモの幼体です。この個体は几帳面な性格のようで、網もきっちりとはっていますし、隠れ帯もきれいです。

一方こちらのコガネグモ幼体は、網の張り方が雑な感じがします。個体によって網の張り方にも違いがあるので、見ているとおもしろいです。
というか、網を修復するのはけっこう大変な作業のようで、どうしてもこのような継ぎはぎっぽくなってしまうのでしょう。ひとつ上の写真の網は張ったばかりの新しいものなのかもしれません。

ヌサオニグモです。私にとっては比較的珍しい蜘蛛です。昨年、牛久市(うしくし)で幼体を確認したことがあるだけで、それ以来見ていませんでした。自分で言うのも何なんですが、出かけた先で蜘蛛を探している数少ない観察者(変人?)だと思います。そんな自分でさえ、ヌサオニグモはあまり目にしません(いるところにはいるのでしょうが…)。今回、自分の住む近くで見つけたことにちょっと感動してしまいました。正直なところ“地域初!”と言いたいくらいです。

牛久市は茨城県南部でもかなり首都圏近くの地域です。一方、自分の住む石岡市は県南部になっていますが、かなり県中央部寄りの地域。今回の観察地である小美玉市は、隣町ながら県中央部に指定されている地域になります。牛久市から小美玉市まで、その間にある市町村にもたびたび足を運んでいますが、ヌサオニグモは目にしません。そんなに珍しい蜘蛛ではないと思うのですが、見かけないことが不思議です。そこには何か大きな理由があるように思えて仕方がありません。これからもときどきヌサオニグモの生態について考えていきたいと思います。
●ドヨウオニグモ/Neoscona adianta
コガネグモ科ヒメオニグモ属
●コガネグモ/Argiope amoena
コガネグモ科コガネグモ属
●ヌサオニグモ/Araneus ejusmodi
コガネグモ科オニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.9/小美玉市・旧美野里町)
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体長6〜7ミリのコガネグモの幼体、とてもかわいいです。この写真の個体はかなり茶色がかっています。コガネグモの幼体には二つの色味があるように思えます。ひとつがこの写真のようなもの、もうひとつがもっと黒が強いもの。黒っぽい個体の方が本来のコガネグモの色のような気がします。

この小さな個体が秋頃には20ミリを越える大きな体になります。成体になったコガネグモは色も鮮やかですし、迫力もかなりのものです。近頃、激減していると噂されるコガネグモですが、茨城県南部には生息地がかなり残っています。今年の秋もコガネグモを見られる幸せを味わいたいと思います。
●コガネグモ/Argiope amoena
コガネグモ科コガネグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.7/小美玉市・旧小川町)
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脱皮直後のアシナガグモです。透明感のあるグレーがとても印象的。触肢が出来上っているようなので、オスの成体でしょう。

アサヒエビグモの幼体です。バルーニングして着地したのがここだったようです。

ナカムラオニグモです。茨城県南部にはたくさんいる蜘蛛です。それに比べると、ズグロオニグモなどはほとんど見かけません。
●アシナガグモ/Tetragnatha praedonia
アシナガグモ科アシナガグモ属
●アサヒエビグモ/Philodromus subaureolus
エビグモ科エビグモ属
●ナカムラオニグモ/Larinioides cornutus
コガネグモ科ナカムラオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.3/小美玉市・旧小川町)
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ゴミと言えばゴミグモです。いつも正面ばかり狙っているので、カッコいい横顔のポートレイトを…。う〜ん、やっぱりゴミ屋敷の上じゃ、様になりませんかねぇ。お尻の先の方の突起は、昔話に出てくる鬼が持つ金棒のようです。この厳つさに好奇心のメーターが振り切れそうなのですが、みなさんはどのように感じますでしょうか?


その他、ハナグモ(上)とマミジロハエトリ(メス)にもご登場いただきました。
前々回から今回まで、計3回に分けてご報告したのは行方市(なめかたし)の「水の科学館」に隣接する公園の蜘蛛たちでした。
●ゴミグモ/Cyclosa octotuberculata
コガネグモ科ゴミグモ属
●ハナグモ/Misumenops tricuspidatus
カニグモ科ハナグモ属
●マミジロハエトリ/Evarcha albaria
ハエトリグモ科マミジロハエトリグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.29/行方市・旧玉造町)
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今日はまったく写真を撮りませんでした。ということで去年の蜘蛛です。

冬でも見かける蜘蛛ですが、早春は特に多いような気がします。腹部の上部、人で言うなら肩の部分がピョコンと盛り上がっています。言い方を変えると、ちょっと尖った肩パッドを付けているような感じの蜘蛛です。なるほど、カタハリオニグモと言う“属名”がついていることにも頷けます。

なかには写真のように、腹部がやけに緑色を帯びているものがいます。まるで別種のようにも見えますが、これもサガオニグモです。体長は10ミリあるかないか。コガネグモ科のなかでは比較的小さな部類だと思います。

体が小さい割には、直径30〜40センチくらいの網を張ります。けっこう端正な円網で“いい仕事”をする蜘蛛です。中央にある隠れ帯は必ずあるわけではなく、作る個体と作らない個体がいるようです。
●サガオニグモ/Eriophora sagana
コガネグモ科カタハリオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.3.4/石岡市・旧八郷町)
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去年の3月初旬に撮影したアオオニグモです。美しいという以外に言葉がありません。緑色の蜘蛛はほかにも、ビジョオニグモやサツマノミダマシ、ワキグロサツマノミダマシなど数種いますが、どれもじつに美しいものばかりです。

特にアオオニグモは緑と白の組み合わせが絶妙です。腹部を見ると緑一色。なぜか、この姿を見ると「抹茶」を思い出してしまいます。

ずず〜っと近づいてみると、じつにかわいらしい顔をしています。Araneus属(オニグモ属)のなかでは、一番の美形ではないでしょうか。写真を見ると触肢がふくらんでいるので、オスの亜成体のようです。もう一度脱皮すると、マッチョな姿に変身するに違いありません。
●アオオニグモ/Araneus pentagrammicus
コガネグモ科オニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.3.4/石岡市・旧八郷町)
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去年の2月に見つけた蜘蛛です。このとき初めて見ました。なぜか、自分の住む地域(茨城県南部)ではあまりズグロオニグモを見かけません。この個体は、公園内のケヤキの樹皮裏で越冬していたものです。起こしてしまって申し訳ないことをしましたが、いろいろ勉強させていただきました。腹部の裏を見ると外雌器がちゃんと出来上がっているようなので、成体のメスのようです。

その後、秋頃に茨城県の東部に出かけた折り、幾度となくこの蜘蛛を見かけました。特に多く見かけたのは霞ヶ浦の沿岸です。地元で水郷地帯と呼ばれる潮来の周辺です。もしかして、水辺に近いところが好きなのでしょうか?
●ズグロオニグモ/Yaginumia sia
コガネグモ科ズグロオニグモ属
(2007.2.25/石岡市)
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たぶん、カラオニグモだと思います。自分の住む県南部の平地では見たことがありません。図鑑に「山地に生息」と書いてあるので、多少標高の高いところでないと見つからないのかもしれません。お尻の先がピッと反り返って上を向いているのが特徴です。しかし、この特徴はメスだけのものだそうです。私はオスを見たことがないので、今年はがんばって探してみようと思います。

こちらはヒノマルコモリグモのオスです。このとき初めて見たのですが、その後は県南部の雑木林などでもたびたび見かけました。珍しい蜘蛛ではありませんが、いつでも見つかるというほどでもありません。一番前の脚に白い部分があるのがオスの特徴です。こんな目印があることから、オスは比較的に見分けやすいのですが、メスはさっぱり分かりません。ヒノマルコモリグモのメスを見つけることも今年の目標です。
以上で、城里町で見つけた蜘蛛の報告を終わりにします。
●カラオニグモ/Araneus tsurusakii
コガネグモ科オニグモ属
●ヒノマルコモリグモ/Tricca japonica
コモリグモ科ミズコモリグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.5.8/城里町・旧常北町)
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写真はシロスジショウジョウグモです。図鑑に載っているものは黒地に白い線が入ったものですが、この蜘蛛は個体変異が大きいらしく、なかには写真のようなものもいるようです。猩々(しょうじょう)というくらいですから、赤い方が本物らしく思えます。(ちなみに、猩々は中国の伝説上の動物で、赤い体毛に覆われた大型の猿のような姿をしているとのこと)
図鑑には「平地から山地に生息する」とあり、どこにでもいそうな印象ですが、自分が見たのはこのときだけです。単に気づかないだけなのかもしれませんが、どうなのでしょう?


こちらは、たぶんユノハマサラグモの亜成体だと思います。以前はフィルムケースに入れて撮影などしていました。振り返ると、よくもこんな撮りにくい方法で写真を写していたものだと感心します。



見るからにハエトリグモの仲間です。以前はウデブトハエトリだと思っていましたが、今回見てみたら違うように感じました。たぶんキレワハエトリではないかと思います。
残りの蜘蛛は、次回へ…
●ジロスジショウジョウグモ/Hypsosinga sanguinea
コガネグモ科ショウジョウグモ属
●ユノハマサラグモ/Turinyphia yunohamensis
サラグモ科ユノハマサラグモ属
●キレワハエトリ/Sibianor pullus
ハエトリグモ科ツヤハエトリグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.5.8/城里町・旧常北町)
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小美玉市(旧美野里町)にある新地池周辺の報告をします。

これが新地池のようすです。水量はかなり少ない状態でした。手前には水草が生えていていい雰囲気です。この日は風が強く気温も低かったので、虫も蜘蛛も活動的ではなさそうでした。

池の周りをざっと見ましたが、蜘蛛らしい蜘蛛はジョロウグモ一匹。しかもかなり動きが鈍く、余命数日といった感じでした。そこで、池の反対側の畦を歩くことにしました。

雑木林と接する畦を歩いていて見かけたのはバラギヒメグモばかり。今日に限らず、ここ数日かなり目にしています。



こちらは体長3ミリ足らずの小さなサラグモです。名前は断定できませんが、クロケシグモのような気がします。葉の裏側にとても小さな網を張っていました。

畦の周りを見ると、秋も終わりという感じです。すっかりセピア色になった風景のなかで、カラスウリだけが鮮やかな色を発していました。つづきは次回へ…
●バラギヒメグモ/Takayus chikunii
ヒメグモ科タカユヒメグモ属
●ナカムラオニグモ/Larinioides cornutus
コガネグモ科ナカムラオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.11.21/小美玉市・旧美野里町)
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いつも行こうと思っていながら、なかなか行けなかった場所に向かいました。ここはキクメハシリグモがたくさんいる水路があるところです。その水路は手前の水田と奥の雑木林の境にあります。到着するなり早足でその場所へ向かいます。しかし、キクメハシリグモの姿はありませんでした。かなり寒くなったからでしょうか、蜘蛛たちはどこかに隠れているようです。

仕方ないので、ほかの蜘蛛を探すことにしました。まず見つけたのは葉陰に隠れているオオシロカネグモです。

まだナガコガネグモがいました。水田の周辺や雑草が伸び放題の休耕田を見て回りましたが、ナガコガネグモはこの一匹だけでした。
あまりにも蜘蛛が少ないので、視点を変えて雑草間に網を張っているサラグモを撮ることに…。このつづきは次回へ。
●オオシロカネグモ/Leucauge magnifica
アシナガグモ科シロカネグモ属
●ナガコガネグモ/Argiope bruennichii
コガネグモ科コガネグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.11.16/小美玉市・旧美野里町)
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オニグモとはちょっと色が違うので見分けられるのですが、色が同じだったらわからないでしょう。それくらい良く似ていると思います。同じオニグモ属なので当然かもしれません。

ヤエンオニグモの網です。中央部に一本の白い帯があります。これは隠れ帯と呼ばれるもので、蜘蛛の種類によってX型、渦巻き型などがあります。もちろん隠れ帯を作らないものもいます。オニグモ属の蜘蛛はほとんど隠れ帯を作りませんが、このヤエンオニグモは例外のようです。


ヤエンは野猿のことだそうで、発見地の野猿峠(東京都八王子市)に因んでつけられたそうです。
●ヤエンオニグモ/Araneus macacus
コガネグモ科オニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.11.14/石岡市)
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「ガソリンを入れに行かなければ…」と、無理矢理に理由と時間をつくって行ってきました。給油のついでに向かったのは隣町の小美玉市(旧美野里町)です。前から気になっている場所があったので、今日こそは! と思い現地に向かいました。
なぜ気になっていたかというと…、ここには水路があって、キクメハシリグモがいるのではないかと予想したからです。旧美野里町にはキクメハシリグモがたくさんいる場所があります。その場所となんとなく環境が似ていると感じたのです。


まずは水田の縁から見て回りました。さっそく見つけたのはアシナガグモです。水路に網を張っていました。どこにでもいる蜘蛛なので珍しくはありませんが、とりあえず撮ってみました。しかも腹部です(右側はオス)。

この蜘蛛は網にいるときはもちろん、棒などにつかまらせても背中を上にすることがありません。まったく撮影者泣かせの蜘蛛です。仕方ないので、地面に下りてもらいました。


水路にはナカムラオニグモの網と住居がたくさんありました。メヒシバらしき草の先端を丸めて綿棒の先のようにしています。穂先の白い糸布団のなかにいるのがナカムラオニグモです。


ここでちょっと不思議に思うことがあります。先日、行方市(なめがたし)に行ったときにも、このような住居をたくさん見ました。行方市では、ナカムラオニグモだけでなく、ズグロオニグモもかなりの数を見ています。しかし、この県南地域から県央地域にかけての水田ではズグロオニグモをまったく見ません。なぜでしょう?
●アシナガグモ/Tetragnatha praedonia
アシナガグモ科アシナガグモ属
●ナカムラオニグモ/Larinioides cornutus
コガネグモ科ナカムラオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.11.8/小美玉市・旧美野里町)
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先週の木曜と土曜に小美玉市(旧小川町)の「やすらぎの里」で蜘蛛探しをしましたが、日曜日にも再び行ってきました。

まず目についたのはツタの葉です。葉の所々に蜘蛛の網が見えます。いったいどんな蜘蛛がいるのかと葉の裏を覗いてみました。

ユウレイグモです。こんな場所で網を張るとは知りませんでした。体長は4〜5ミリでした。まだ幼体なのかもしれません。

園内には日本庭園のような場所があって、コンクリート製のオブジェがおいてあります。そのひとつにオオヒメグモらしき蜘蛛が網を張っていました。いつも軽く息を吹きかけると動くはずなのですが、その蜘蛛は動きませんでした。不思議に思い、指で突ついてみましたがピクリともしません。よく見るとようすが変です。体全体にカビが生えていました。

庭園内には渡り廊下があります。半円の弧を描いていて、ちょっとシャレた感じです。この庇の部分にはオオヒメグモの卵のうがたくさんありましたが、親蜘蛛は一匹もいませんでした。

コガネグモでしょうか、まだ小さな幼体です。もしかするとコガタコガネグモかもしれません。網の中央にはX印に網が濃くなった部分があります。これは隠れ帯というもので、蜘蛛の種類によってはこの帯を作るものがいます。しかも、種類ごとに直線、X印、渦巻きと形状が違うのもおもしろいです。
このあと、土曜日にハンゲツオスナキグモを見つけた場所に向かいますが、つづきは次回にします。
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.11.4/小美玉市・旧小川町)
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再び、鹿行地域の潮来市からの報告です。別の日にまた出かけたので、ちょっと蜘蛛観察をしてみました。今回は、潮来市と言っても旧牛堀町です。場所は高台にある権現山公園。ここは眺めのいい場所で、霞ヶ浦や川沿いの風景が一望できます。あの葛飾北斎が描いた「常州牛堀」は、ここからの眺めだと言われています。

さて、蜘蛛の報告です。まず見つけたのはコクサグモ。柔らかそうな棚網を張っていました。写真は比較的新しそうな網を撮ってみました。棚網と言ってもピンと来ない方も多いと思います。でも、この写真を見れば「あぁ、これね!」と思いだすのではないでしょうか。

なかにはアリをごちそうにしているものもいました。コクサグモがアリを餌にしているのは初めて見ました。よほどお腹がすいていたのでしょうか? それともよく食べる獲物なのでしょうか? 背の低いドウダンツツジ、人の身長ほどのツツジのてっぺんには、たくさんのコクサグモの網がありました。
しかし、不思議なものです。数か月前は、このような棚網の主はクサグモでした。特に夏頃はほとんどがそうでした。その頃コクサグモは、スラリと伸びたヨウシュヤマゴボウなどの葉の上に数センチ四方の小さな網を張っていたに過ぎません。夏から秋にかけてクサグモとコクサグモの交代劇があったのでしょうか。いったい二人(二種)の間にはどのような取り決めがあるのか知りたくなりました。


クサグモばかりでうんざりしていたところ、小さな蜘蛛が目にとまりました。よく似た蜘蛛にアシハグモがいますが、模様から判断するとネコハグモのようです。

さらにコガネグモ科の蜘蛛のものらしき網を発見。枠糸の結び先を注意深く追っていくと、緑の蜘蛛が見えました。アオオニグモです。久々の対面なので、ちょっと嬉しかったです。アオオオニグモは、枠糸の一本を必ず葉に結びつけています。その葉をほどよく曲げ、自分の体がすんなり入るスペースを確保して糸でかがります。それが彼らの住居です。お腹を向けているので、緑の葉っぱと同じ色になっています。一応、保護色ということなのでしょう。よく考えたものです。しばらく前に報告したビジョオニグモも同じような住居を作ります。しかも腹部も同じ緑です。




せっかくの機会なので、今回撮ったアオオニグモと以前撮ったビジョオニグモを比較してみます。アオオニグモはかなり小さな幼体ですが、色の比較はできると思います。上がアオオニグモで、下がビジョオニグモです。腹部はほとんど同じです。ですから、背中を見るまではどちらか判断できません。
ちょっと長くなってしまったので、このつづきは次回にします。
●コクサグモ/Allagelena opulenta
タナグモ科コクサグモ属
●ネコハグモ/Dictyna felis
ハグモ科ハグモ属
●アオオニグモ/Araneus pentagrammicus
コガネグモ科オニグモ属
●ビジョオニグモ/Araneus mitificus
コガネグモ科オニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.30/潮来市・旧牛堀町)
*ビジョオニグモは10月20日に岩井市で撮影したものです
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神栖市からの帰り道、途中の行方市(旧麻生町)にある天王崎公園に立ち寄りました。すでに陽はかなり傾いています。ここも鹿行(ろっこう)地域で、霞ヶ浦に面した風光明媚な場所です。水郷・潮来のすぐ近くということもあり、独特の雰囲気があります。自分はこのあたりの風景がけっこう好きです。

かわいいハエトリグモを見つけました。体長4ミリくらいのヒトリコゲチャハエトリです。県南部でもよく見かけます。この愛らしい蜘蛛は、なぜかコンクリートが好きなようです。見つけたのは湖岸にある転落防止用のコンクリート製手すりでした。

すでに陽は沈みかけています。太陽が地平線にふれてから姿を隠すまでは、本当に束の間。長く伸びた自分の影が、あっという間に消えてなくなります。仕方ないので帰ることに…。
ところが、公園内にある松の木を通りかかると、どこから出てきたのか蜘蛛たちが一斉に網を張って店開きをしています。高さ約3メートルの若い松の木は、3〜4段に分かれて枝を広げています。まるでベランダが大きく張り出した4階建てのタワーで、各階におびただしい数の蜘蛛がいます。さっきまで姿が見えなかったのに、陽が沈むと同時に活動を始めました。日没が食事の合図のようです。

店開きをしていたのは主にアシナガグモとナカムラオニグモです。ところどころにズグロオニグモ(写真)の姿がありました。数十匹が一斉に網を張るとかなりにぎやかで、まるで縁日の出店のようでした。
●ヒトリコゲチャハエトリ/Sitticus abocator
ハエトリグモ科コゲチャハエトリグモ属
●ズグロオニグモ/Yaginumia sia
コガネグモ科ズグロオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.29/行方市・旧麻生町)
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前々回の神栖市のつづきです。

コガネグモダマシです。ストロボがきつくて真っ白になってしまいました。印象としては毛むくじゃらです。



コゲチャオニグモです。海岸近くの公園で見つけました。県南部にもいる蜘蛛なので珍しくはありません。


コモリグモ科の蜘蛛です。ウヅキコモリグモのような気がしますが、県南部にいるものとどこか違うような感じがします。もしかしたらハリゲコモリグモかもしれません。オスがいれば種を見分けられるのですが、残念ながら見つかりませんでした。コモリグモ科の蜘蛛は難しいです。
●コガネグモダマシ/Larinia argiopiformis
コガネグモ科コガネグモダマシ属
●コゲチャオニグモ/Neoscona punctigera
コガネグモ科ヒメオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.29/神栖市)
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先月末、那須に行ってきました。そのときに見つけた蜘蛛たちです。まずは、ウロコアシナガグモ。とてもきれいな緑の蜘蛛です。那須動物王国で見つけたのですが、牧場のような広い場所を仕切っている柵にたくさんいました。

これはエビグモの仲間です。図鑑で見るとコガネエビグもが一番近いような感じです。この蜘蛛、お尻から糸を出してそれを風にフワフワとそよがせていました。しばらく見ていると、ぱっと体を浮き上がらせてどこかに飛んでいってしまいました。山形県の置賜地方には、以前「雪迎え」という現象があったと聞きます。秋に蜘蛛たちが一斉にお尻から糸を出して飛んでいくのをそう呼んだそうです。冬の訪れが早い東北ならではの郷愁あふれる命名だと思います。
きっと、那須のこの蜘蛛たちも雪迎えに似た現象を起こしているのかもしれません。写真はありませんが、コモリグモの一種がさかんに飛び立とうとしているところをたくさん見かけました。確か、山形の雪迎えはコモリグモ科の蜘蛛が起こす現象だったのではと記憶しています。


なかには、腹部に模様がないものもいました。別種のようにも見えますが、きっと同じコガネエビグモでしょう。


こちらはアマギエビスグモ。体長3〜4ミリの小さな蜘蛛です。茨城県南部でも見つけたことがあります。笠間市(旧岩間町)にある難台山にはたくさんいました。ヤマザクラの樹皮に隠れているのを何度か目にした記憶があります。


サガオニグモです。茨城の県南部でもよく見かける蜘蛛ですが、那須にもいました。手前の蜘蛛は模様がだいぶ違います。腹部は同じなので、両方ともサガオニグモだと思います。多少の模様の違いは今までも何度か目にしましたが、上の写真のようにかなり違う模様を見たのは初めてかもしれません。
*本来は茨城県の蜘蛛の発見報告ですが、今回は特別に県外からとなりました。次回からはまた茨城にもどります。
●ウロコアシナガグモ/Tetragnatha squamata
アシナガグモ科アシナガグモ属
●コガネエビグモ/Philodromus aureolus
エビグモ科エビグモ属
●アマギエビスグモ/Lysiteles coronatus
カニグモ科エビスグモ属
●サガオニグモ/Eriophora sagana
コガネグモ科カタハリオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.27/栃木県・那須郡那須町)
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茨城県の東部「鹿行地域」に行ってきました。何と読むのだろうという人もいるのではないかと思います。これは「ろっこう」と読みます。鹿島郡の「鹿」と行方郡(なめがたぐん)の「行」を合わせて鹿行です。読み方がまったく違ってしまうので、他県の方はきっと判読できないだろうと思います。
出かけたのは鹿行地域の神栖市(かみすし)です。鹿島灘にあるコンビナート群の一角から煙がもくもくと出ています。ここから海岸線沿いを少し走ると千葉県の銚子です。県南地域から見ると、ほとんど千葉県のような印象です。

さて、上に書いたように海の近くなので「どんな蜘蛛がいるのか?」と、ものすごく楽しみだったのですが、強風が吹き荒れる天気だったため収穫はわずかでした。まず見つけたのはワシグモ科の蜘蛛です。弱々しい糸で仮設住居のようなものを作って隠れていました。写真に写っているのは蜘蛛のお尻です。


ワシグモ科の蜘蛛は見分けるのが難しいです。幸いにも模様が入っていたので良かったですが、真っ黒いワシグモだったらお手上げです。この蜘蛛、ナミトンビグモのような気がしますが自信はありません(もしかしたら、ヒトオビトンビグモかも)。



次に見つけたのはゴミグモらしき蜘蛛です。これはほんとうにたくさんいました。図鑑で見たらシマゴミグモのような感じです。県南部では見たことがありません。図鑑に「海岸付近に生息」と書いてあるので、まさにその通りの場所にいる蜘蛛です。ただし、気になるのは腹部末端の突起です。図鑑の写真ではお尻の部分にでこぼこがありますが、この写真の蜘蛛は滑らかです。ひょっとしたら違う種類かもしれません。


なかには赤っぽい個体もいました。もしかすると、上の黒い蜘蛛とは別種かもしれません。



こんなゴミグモもいました。これはマルゴミグモだと思います。こちらのゴミグモも県南地域では見たことがありません。図鑑にも「海岸地域に多く生息」とあるので、内陸の平地にはいないのかもしれません。
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.29/神栖市)
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小さなオニグモを見つけました。体長は4ミリです。お尻のところに3対の黒い点があります。ムツボシオニグモらしいです。とてもよく似た蜘蛛にトガリハナオニグモがいます。ムツボシの方がはるかに分布域が広くて個体数も多いようなので、写真の蜘蛛はムツボシオニグモだろうと思います。

あまり見たことのないゴミグモです。よくいるギンメッキゴミグモとは違います。図鑑を見たらクマダギンナガゴミグモに似ていました。この蜘蛛も小さくて、体長は4〜5ミリでした。この蜘蛛はたくさんいたのですが、不思議なことにどの網にもゴミはついていませんでした。



キザハシオニグモです。久しぶりのご対面なのでとても新鮮でした。腹部の上の方に白い線が横切っているのが特徴です。頻繁に見かける蜘蛛ではないので、自分にとってはちょっと珍しい蜘蛛です。


こちらはサガオニグモです。この蜘蛛は冬でも見かけます。ちょっとした雑木林に入ると必ず見かける蜘蛛です。県南地域ではポピュラーな蜘蛛だと思います。
●ムツボシオニグモ/Araniella yaginumai
コガネグモ科ムツボシオニグモ属
●クマダギンナガゴミグモ/Cyclosa kumadai
コガネグモ科ゴミグモ属
●キザハシオニグモ/Araneus abscissus
コガネグモ科オニグモ属
●サガオニグモ/Eriophora sagana
コガネグモ科カタハリオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.25/桜川市・旧真壁町)
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秋になると思いだすのがイシサワオニグモです。昨年の秋、偶然にもこのクモがたくさん生息する場所を見つけました。今年もそれが見たくて、同じ場所に行ってみました。

ところが、今年はいることはいたのですが、数は圧倒的に昨年より少なかったです。年によって発生数が違うのか、他の要因が影響して少ないのかはわかりません。昨年と違うことと言えば、今年の夏が暑かったことやそれが長引いたことでしょうか。


それにしても美しい。こんなオレンジの蜘蛛がいるなんて意外です。オレンジと言えばかなり目立つ色ですし、こんなに派手だと鳥などの外敵に見つかりやすいと思うのですが、いかがなものなのでしょう? 考えると不思議です。でも、動物や昆虫の色・姿には、必ず合理的な理由があります。きっとこの色にも何か訳があるのだろうと思います。


さて、他に気がついたことと言えば、昨年はいなかった蜘蛛をちらほら見かけたことです。昨年はイシサワオニグモだけが網を張っていた場所に、ヤエンオニグモがかなり侵入していました。上の写真がヤエンオニグモです。
●イシサワオニグモ/Araneus ishisawai
コガネグモ科オニグモ属
●ヤエンオニグモ/Araneus macacus
コガネグモ科オニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.25/桜川市・旧真壁町)
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田んぼに必ずいるオニグモがナカムラオニグモです。大子町にもやっぱりいました。これは網です。

枠糸の一部が結びつけてある葉っぱに住居を作って潜んでいます。よくエノコログサの穂先を丸め、白いワラビのようなものを作っているのもこの蜘蛛です。


実物はこんな蜘蛛です。腹部にある黒くて太い帯が、末端でくっついています。ちょっと離れて見ると、Vサインのようにも見えます。

ほかにも、極小の蜘蛛を見つけました。1ミリくらいの大きさで、画像を拡大してやっと蜘蛛と識別できるくらいです。これはギシギシの葉を裏返したところに皿状の網を張っていました。そのようすからサラグモ科の蜘蛛ではないかと予想できますが、名前はわかりませんでした。
●ナカムラオニグモ/Larinioides cornutus
コガネグモ科ナカムラオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.24/大子町)
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さて、北茨城からは国道6号を通って県南方面へ帰ってきました。その途中にあるのが伊師浜(海岸名)です。今は日立市になっていますが、もとは十王町でした。ここは、日本で一番稼働率の高い国民宿舎「鵜の岬」があるところです。断崖の上に建っていて、眺望もすばらしいです。
その伊師浜で一時停止。海の近くにはどんな蜘蛛がいるのか見てきました。砂浜にはイソコモリグモというタランチュラのような蜘蛛がいるのは知っていますが、そう簡単に見つかるはずはありません。茨城県では生息が確認されているので、一度は見てみたいものです。以前確認した情報によると、イソコモリグモは日本海側に多く、太平洋側では茨城の海岸にしか生息していない蜘蛛です。(東北の太平洋側の一部でも生息確認があるようです)
イソコモリグモは諦め、普通の蜘蛛を探すことにしました。見つけたのは写真の蜘蛛。ヤミイロオニグモのようです。とにかくこの蜘蛛はいっぱいいました。よく見ると色が違っていたり、線が入っていたりします。個体差の大きい蜘蛛のようです。海岸の近くにある松林にいたのはほとんどがヤミイロオニグモでした。
写真の蜘蛛はカラフトオニグモサガオニグモのようです。他に見かけた蜘蛛はジョロウグモ。こちらもかなりの数がいました。
上の写真はサラグモの一種です。名前は断定できませんが、ヘリジロサラグモでしょうか?
●ヤミイロオニグモ/Neoscona fuscocolorata
コガネグモ科ヒメオニグモ属
図鑑によれば、よく似た蜘蛛にオオクマヤミイロオニグモがいるそうです。両者の違いは、腹部の裏側にある黄色斑が、ヤミイロオニグモは長方形でオオクマヤミイロオニグモは二個の対斑になっているらしいです。対斑ってどの程度の大きさの斑なのでしょうか?
表裏一組で3列に並んだ上の写真を見ると、一番上の個体は丸い点にも見えます。中と下はやや長方形のような気がします。もしかしたら、一番上の個体はオオクマヤミイロオニグモなのかもしれません。ちなみに、上と中はオス、下はメスです。
●カラフトオニグモ/Eriophora sachalinensis
コガネグモ科カタハリオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.23/日立市・旧十王町)
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ビジョオニグモは珍しい蜘蛛ではないようですが、自分はほとんど見たことがありません。友人の家で1回、沢の近くで1回の計2回です。このことから、自分にとっては珍しい蜘蛛に分類していました。そのビジョをついに捕まえたのです。しかもメス。正真正銘の美女です。う、うれしいです。
背中の模様も特徴的ですが、お尻の部分の模様も変わっています。アオオニグモとはだいぶ違います。
お腹の方からも撮っておきました。こちらはアオオニグモと変わりありません。腹部だけ見るとアオオニグモかビジョオニグモか見分けがつかないでしょう。さて、この写真を見ていて気がついたことがあります。蜘蛛の口のところには触肢というものがあります。極端な言い方をすると脚を細く短くしたように見える部分です。わかりやすく言うと“ひげ”のようにも見えます。その触肢をじぃ〜っと観察すると爪のようなものがあるのに気づきました。以前、「触肢は長い年月をかけて脚が変化したものだ」という文章をどこかで読んだ記憶があります。今回、触肢の爪を見つけたことで納得できました。
もともと蜘蛛の脚には爪がありますます。爪と言っても人間のもののような形状ではなく、フックのような形です。自分は蜘蛛の爪を見ると、なぜか動物のナマケモノを連想します。蜘蛛はそのフック状の爪を糸に引っ掛けてぶら下がっているようです。このような理由から、造網性の蜘蛛に爪があるのは当然のことなのかもしれません。
ところが、徘徊性の蜘蛛にも爪があります。厳密に言うと、蜘蛛には爪が3本と2本の種類がいるそうで、徘徊性の蜘蛛には2本のものが多いようです。ハエトリグモは蜘蛛のなかで最も進化した蜘蛛らしいのですが、このハエトリグモは脚先に毛の束があります。専門用語で“末端毛束”と呼ばれるものです。この毛があるおかげで、ツルツルのプラスチックやガラスの壁面でも自由に歩けるそうです。
●ビジョオニグモ/Araneus mitificus
コガネグモ科オニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.4/茨城町)
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