キシダグモ科

2012年2月26日 (日)

冬蜘蛛

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以前から疑問に思っていたことがあります。


蜘蛛はどこで冬越しをしているのか?


山などに出かけた時に、そのことを思い出しては探したりしました。


今まではなかなか見つけることができませんでしたが、今日やっと見つけることができました。


蜘蛛がいたのはこの朽ち木です。


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剥離しそうな樹皮をゆっくりめくってみると、そこには比較的大型の蜘蛛がいました。


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アズマキシダグモです。茨城の里山では見かけることが多い蜘蛛です。


必ずしも樹皮の下で越冬していたとは断言できませんが、たぶん寒さをしのぐのに利用していたと想像できます。


今後繰り返して同様のケースを見ることができれば、蜘蛛の越冬場所として樹皮下が有力な候補地であると判断できます。機会があったら、また樹皮をめくってみようと思います。


*公園などに樹木の名前を記したプラスチック製のプレートが木に巻き付けられていることがあります。カニグモの仲間やフクログモの仲間、アリグモなどは、よくこのプレートの裏に潜んで越冬していることがあります。しかも糸で作った暖かそうな厚手の布団にくるまっていることが多いです。このような人工物を利用したケースは度々目にしているのですが、自然のなかで何を利用しているかがずっと疑問でした。


●アズマキシダグモ/Pisaura lama
キシダグモ科キシダグモ属

(撮影:2012.2.26/石岡市)

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2010年7月 6日 (火)

角がある蜘蛛

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南会津町(旧南郷村)でヒメサユリを見たついでに、すぐ近くの高清水公園に寄ってきました。そこにはカクマ谷地という小さな湿原があります。6月中旬だったこともあり、ニッコウキスゲやワタスゲ、レンゲツツジが満開でした。


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カクマ谷地で見たのはアズマキシダグモ。この蜘蛛はいろんな色彩変異があることで有名です。今回見つけたのはキスジ型に該当する模様のようです。

アズマキシダグモの顔のあたりを見ると、頭のてっぺんに角のような毛の束が見えます。先端が尖っていて刺のようにも見えるかっこいい装飾です。山や林、草むらで走る蜘蛛を見つけたとき、この毛があったらアズマキシダグモだと思うようにしています。

●アズマキシダグモ/Pisaura lama
キシダグモ科キシダグモ属

撮影:2010.6.20/福島県南会津町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年6月11日 (金)

番号16、サルファー君

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イオウイロハシリグモの幼体です。光が透けてきれいです。

硫黄色がどのような色か正確に認識していませんが、この蜘蛛の色はかなり近いのではないでしょうか。

横顔などちょっとイケメンのように思うのですけど、きっと賛同はいただけないでしょうね…


●イオウイロハシリグモ/Dolomedes sulfureus
キシダグモ科ハシリグモ属

撮影:2010.6.9/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年3月21日 (日)

山を駆けるアズマキシダグモ

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だいぶ暖かくなって、蜘蛛の季節到来って感じでしょうか。いいですね〜、わくわくします。足元を蜘蛛がササッと駆けて行くのを見ると、ついつい目で追ってしまいます。

先日山登りをしたとき、アズマキシダグモを何匹も見かけました。私の場合、この蜘蛛は山で見かけることが多いです。山といっても高いところではなく、麓から標高400〜500メートルくらいのところまでいるような気がします。ひょっとすると、600メートル以上にもいるかもしれません。なぜか、人家の近く、公園など平地ではあまり見かけません(ただし、雑木林でなら見たことがあります)。


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この蜘蛛はいろいろな色彩変異があることで有名です。同じ種なのに、個体ごとにまったく模様が違っていたりします。その証拠に…こちらは同じアズマキシダグモ。上の写真とはかなり違う模様です。ほかにも何種類かの違った模様があるのですが、今回は二種類しか撮れませんでした。機会があったらいろんな模様が比較できる記事を載せたいと思います。


●アズマキシダグモ/Pisaura lama
キシダグモ科キシダグモ属

撮影:2010.3.19/土浦市・旧新治村
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年9月15日 (火)

卵のうを抱えるイオウイロハシリグモ

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イオウイロハシリグモをよく見かけるようになりました。彼らは子育ての真っ最中のようです。


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メスたちは鋭いアゴと触肢を使って卵のうを大事に抱えています。


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なかにはご覧のように育児用の網を張っているものも見られました。


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網の中には子蜘蛛たちがうじゃうじゃいます。団居(まどい)状態の子蜘蛛たちです。


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お母さん(左)とちっちゃ〜い子蜘蛛です。かわいいですね。

●イオウイロハシリグモ/Dolomedes sulfurous
キシダグモ科ハシリグモ属

撮影:2009.9.10/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年6月16日 (火)

蜘蛛のウンチ

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蜘蛛の排泄物は液体です。たまに見かけますが、白い液体であることがほとんど。ときどき、白い液体の中に黒い線状のものが含まれていることもあったりします。

写真はイオウイロハシリグモの幼体です。お尻のすぐ下、葉っぱの上に白い液体があるのがおわかりでしょうか。それが排泄物です。でも、ウンチと言っていいのかオシッコと言っていいのかわかりません。


●イオウイロハシリグモ/Dolomedes sulfurous
キシダグモ科ハシリグモ属

撮影:2009.6.14/小美玉市・旧小川町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年6月 3日 (水)

渓流の蜘蛛

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渓流あるいは沢が流れる山などに行くと必ず目にするのがスジアカハシリグモです(個人的にはすっごくカッコいい蜘蛛だと思っています)。

図鑑には「良好な自然環境が保たれている場所にしかいない」とあります。そう言われれば、何となくそんな気がします。人の手があまり入っていない場所で見ることが多いのはそのためでしょう。

この蜘蛛はキシダグモ科に属しています。身近でよく見るイオウイロハシリグモも同じキシダグモ科。確かに、イオウイロハシリグモも同じようなポーズで葉の上にいるところを目にします。この姿勢はキシダグモ科特有のポーズなのでしょうか。明らかに獲物を待ち伏せしているものだと思いますが、ここでいったい何を待っているのでしょう?

ハエとかトンボ、それともカゲロウとかでしょうか。獲物を捕らえるところを見たいと思いましたが、仕事中だったので写真だけ撮ってお別れしてきました。


●スジアカハシリグモ/Dolomedes saganus
キシダグモ科ハシリグモ属

撮影:2009.5.12/高萩市・花貫渓谷
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年5月21日 (木)

キクメじゃなくてアオグロハシリグモでしょう

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水路の壁面に怪しい影。たぶんアオグロハシリグモだと思います。この写真じゃ、何だかわかりませんね。


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こちらはどうでしょう? 蜘蛛らしいシルエットがおわかりになると思います。脚の縞模様と体の大きさ(10ミリは越えていそう)からすると、思いつくのはやはりアオグロハシリグモ…独断でそう判断してしまいました。


●アオグロハシリグモ/Dolomedes raptor
キシダグモ科ハシリグモ属

撮影: 2009.5.10/城里町・旧七会村
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年4月 2日 (木)

水陸両用の蜘蛛

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精悍な顔つきをしたこの蜘蛛はキクメハシリグモです。私はこの蜘蛛が生息している場所を一か所しか知りません。茨城県内を隈無く探したわけではありませんが、常に蜘蛛には注意を払っているつもりです。つまり、特別な環境にしかいない蜘蛛ではないかと推測できます。

この蜘蛛を見つけたのは谷津田の脇を流れているコンクリート水路。そこには相当数の個体がいました。しかも、彼らは平気で水のなかに潜っていきます。私が近づく気配を察知すると、危険を回避するかのごとく一斉に水中に隠れるのです。軽く5分くらいは潜っていられます。体全体に細かい毛が密集しているらしく、そこに空気をまとい呼吸をしているようです。なかなかの知恵者と言うか、高機能スーツをお持ちのようです。


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姿はアオグロハシリグモととても良く似ています。よく見ると、頭胸部に放射状の白い線があるので違いが認識できます。学名にあるstellatusは「星」を意味する言葉でしょうか。もしそうだったら、放射状の線を星の形に見立てたのかもしれない…と勝手に想像しました。


●キクメハシリグモ/Dolomedes stellatus
キシダグモ科ハシリグモ属

撮影:2008.5.8/小美玉市・旧美野里町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2008年7月 9日 (水)

大きいですね〜

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イオウイロハシリグモです。体長10ミリ以上のかなり大きな個体でした。でも、まだまだ大きくなるんでしょうね。


●イオウイロハシリグモ/Dolomedes sulfureus
キシダグモ科ハシリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.6.28/かすみがうら市・旧千代田町)

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