

先月末、那須に行ってきました。そのときに見つけた蜘蛛たちです。まずは、ウロコアシナガグモ。とてもきれいな緑の蜘蛛です。那須動物王国で見つけたのですが、牧場のような広い場所を仕切っている柵にたくさんいました。

これはエビグモの仲間です。図鑑で見るとコガネエビグもが一番近いような感じです。この蜘蛛、お尻から糸を出してそれを風にフワフワとそよがせていました。しばらく見ていると、ぱっと体を浮き上がらせてどこかに飛んでいってしまいました。山形県の置賜地方には、以前「雪迎え」という現象があったと聞きます。秋に蜘蛛たちが一斉にお尻から糸を出して飛んでいくのをそう呼んだそうです。冬の訪れが早い東北ならではの郷愁あふれる命名だと思います。
きっと、那須のこの蜘蛛たちも雪迎えに似た現象を起こしているのかもしれません。写真はありませんが、コモリグモの一種がさかんに飛び立とうとしているところをたくさん見かけました。確か、山形の雪迎えはコモリグモ科の蜘蛛が起こす現象だったのではと記憶しています。


なかには、腹部に模様がないものもいました。別種のようにも見えますが、きっと同じコガネエビグモでしょう。


こちらはアマギエビスグモ。体長3〜4ミリの小さな蜘蛛です。茨城県南部でも見つけたことがあります。笠間市(旧岩間町)にある難台山にはたくさんいました。ヤマザクラの樹皮に隠れているのを何度か目にした記憶があります。


サガオニグモです。茨城の県南部でもよく見かける蜘蛛ですが、那須にもいました。手前の蜘蛛は模様がだいぶ違います。腹部は同じなので、両方ともサガオニグモだと思います。多少の模様の違いは今までも何度か目にしましたが、上の写真のようにかなり違う模様を見たのは初めてかもしれません。
*本来は茨城県の蜘蛛の発見報告ですが、今回は特別に県外からとなりました。次回からはまた茨城にもどります。
●ウロコアシナガグモ/Tetragnatha squamata
アシナガグモ科アシナガグモ属
●コガネエビグモ/Philodromus aureolus
エビグモ科エビグモ属
●アマギエビスグモ/Lysiteles coronatus
カニグモ科エビスグモ属
●サガオニグモ/Eriophora sagana
コガネグモ科カタハリオニグモ属
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.27/栃木県・那須郡那須町)
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