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2011年7月12日 (火)

尾瀬のチリコ

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6月初旬、ミズバショウの咲く尾瀬ケ原に出かけました。


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平地は初夏でも尾瀬は春。尾瀬ケ原に入れるようになったのは5月末のこと。それから10日ほどしか経っていないので、ところどころに緑が顔をのぞかせている程度。湿原はまだ茶色の状態です。


ところが、蜘蛛たちはすでに活発に活動していました。アシナガグモ科の小さな蜘蛛(幼体)が、木道の隙間やヤチヤナギの枝の間にかわいらしい小さな網を張っています。


足元に目をやると、木道を盛んに横切る蜘蛛たちがいました。やや大型のコモリグモです。


茨城の平地でよく見るハリゲコモリグモよりはずっと大きく、アライトコモリグモよりはちょっと小さい感じでしょうか。


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図鑑で調べたところチリコモリグモのようでした(愛称チリコ・勝手に命名)。木道だけでなく茶色い湿原の中を徘徊するものも多数見かけました。尾瀬ケ原はやっと雪融けを迎えたばかりですが、この蜘蛛たちを養う昆虫たちはすでにたくさん発生しているということらしいです。


それにしても、このチリコモリグモたちはどう見ても成体です。ということは、尾瀬の厳しい冬を乗り切ってきたということ。いったいどこでどのようにして冬を過ごしたのでしょう。


尾瀬は有数の豪雪地帯らしいですけど、たくさん積もった雪の下は意外にも湿度や気温が一定で過ごしやすいのかもしれません。とは言っても氷点下になることは間違いないでしょうから、体の中の水分をいかに調節するかがポイントなんでしょうね。詳しくは知りませんけど、蜘蛛は体内の水分調節に関して驚くべき機能を持っているという噂を耳にしたことがあります。具体的なことを覚えていないのが残念です。どなたかわかりやすく教えていただけないものでしょうか…

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●チリコモリグモ/Alopecosa pulverulenta
コモリグモ科スジコモリグモ属

図鑑『日本のクモ』(文一総合出版)によれば
「山地に生息。湿原、草地、芝生、林縁の草間などに生息する大型のコモリグモ。本州では標高1000メートル以上の高原に生息」とあります。
なるほど、茨城県南で見たことがないわけです。

(撮影:2011.6.7/群馬県片品村)


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