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2010年6月24日 (木)

精緻な生きもの

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細長い脚を持つ生きものは一種の気味悪さを感じさせる傾向があります。ゲジゲジにしろザトウムシにしろ、このアシナガグモにしても、同じような印象を与えるのではないでしょうか。

しか〜し、気味悪さに戸惑ってはいけません。じっと目を据えて観察すれば、精緻な脚の構造や不思議な生態に興味がわいてくるはずです。今一歩、いや半歩、蜘蛛に近づいていただきたいところです。そうすればきっと蜘蛛の魅力を感じていただけるのではないでしょうか。

蜘蛛と言うと獲物を消化液で溶かして吸い尽くす吸血鬼的なイメージがあります。でも、よ〜く考えてみてください。これってかなりスマートな摂食法ではないでしょうか。それに比べて肉食動物たちときたら、食べ物にそのままかぶりつく大胆な摂食法です(人間は調理などしますけど)。クモの生態を見直してみると、つくづく知性的で上品な生きものだと思います。


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さて、話が冒頭から脱線しました。写真の蜘蛛はコシロカネグモです。一枚目がメスで二枚目がオスです。どちらも成体で、オスはメスと交接しようと思案を重ねているところでした。

蜘蛛は成体になったオスとメスがまったく違う模様や色だったりする種類が多いです。コシロカネグモも例外ではありません。姿が異なるオスとメスを同一種と識別できるようになると、蜘蛛観察がグンと楽しくなります。

いや、別に無理にお誘いしているわけではありませんよ、蜘蛛の世界に。ただ、「ちょっと楽しいよ」とお伝えしただけですので、あまり深く考えないでください。


●コシロカネグモ/Leucauge subblanda
アシナガグモ科シロカネグモ属

撮影:2010.6.9/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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コメント

>気味悪さに戸惑ってはいけません。じっと目を据えて観察すれば、精緻な脚の構造や不思議な生態に興味がわいてくるはずです。今一歩、いや半歩、蜘蛛に近づいていただきたいところです。そうすればきっと蜘蛛の魅力を感じていただけるのではないでしょうか。

大学入ってから見事にそうなった者です笑
ほんと最初の気持ち悪い印象を払拭してしまうような精巧さだったり面白さが分かるようになるとあっという間にはまってしまう生き物ですよねぇ。
最初の手助けをちょろっとしてあげたら何人かはまって頂けた方もいましたし^^

投稿: ジーク | 2010年6月26日 (土) 16時36分

ジークさん、こんばんは。

若いっていいですね。私の身の周りにははまってくれる人など一人もいません。

昔は蜘蛛が嫌いだったので、嫌いな人の気持ちもわかります。ですので、無理な布教活動は行わないことにしています。

正確には、蜘蛛が嫌いというより蜘蛛の網が嫌いでした。虫採りにいくと、不意に浴びせられたシャワーのように顔面を直撃するからです。今でも蜘蛛の巣シャワーは好きではありませんが、写真を撮るためには仕方がないと諦めています。

投稿: ささがに | 2010年6月27日 (日) 23時13分

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