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2010年4月13日 (火)

蜘蛛は祈る。「空が飛べますように…」

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両手を高く振り上げる蜘蛛。この後、手を岩に下ろしてお尻を持ち上げていました。どうやら空が飛びたいようです。いい風が吹いてきたらお尻から糸を出して風に流し、たなびく糸と一緒に空に舞い上がろうという算段なのでしょう。まるで雨乞いの祈祷のような行動でした。

「蜘蛛は空を飛ぶ」と言ったら不思議に思うかもしれませんが、多くの種類の子蜘蛛たちは、みんなこの方法で親元を離れ各地に散っていきます。聞いたところによると、これをバルーニングと言うそうです。

残念ながら写真の蜘蛛は離陸しませんでした。何度か試行した後、パタリと止めていそいそと帰っていきました。「今日の風はいまいちだなぁ」と言っていたかどうかはわかりません。


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この蜘蛛はネコグモ科の蜘蛛です。たぶんウラシマグモ属だと思います。きっと、ウラシモグモ、イナズマウラシモグモ、キレオビウラシマグモのどれかでしょう。みんな似ているので、腹部表面の模様をよく観察しないと判断できません。この写真の角度からは、光の反射で模様がはっきりしませんね。捕獲する前に逃げてしまったのが残念です。

体長3ミリ強の小さな蜘蛛です。茨城県南部では、雑木林の落葉の下に意外にもたくさんいます。よく見かけるのですが、小さい上に動き回るので撮影を避けることが多いです。しかし、今回はへんな儀式をしていたので撮ってみました。

撮影:2010.4.8/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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