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2010年4月

2010年4月29日 (木)

代表的と言われる蜘蛛だけど…

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怪しい人影、じゃなくて蜘蛛影。雑木林の落葉の中に身を潜めて、何をしているやら。

徘徊性の蜘蛛なので、動き回ることこの上ありません。やっと追いつめて、小枝に登っているところを写真に収めました。お主、何者? と問いつめたところ、「私はイタチグモ」と言っているような気がしたので、イタチグモということにしちゃいます(間違っていたらスミマセン)。


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図鑑によれば「土壌性の蜘蛛の代表的な種類で、高山地域を除く全国に分布している」とあります。そんなに一般的な蜘蛛ならもっと目にしてもいいような気がしますが、自分はあまりお目にかかりません。きっと、網を張る蜘蛛ばかりに気を取られているからでしょう。もっと足元に注意を払えば、出会う回数が増えてくるのかも。

図鑑には「色彩に濃淡がある」と書いてあります。この件についてはまったくその通りだと思いました。以前報告したイタチグモはもっと明るい色だったような気がします。


●イタチグモ/Itatsina praticola
ウエムラグモ科イタチグモ属

撮影:2010.4.19/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月28日 (水)

オスたちよ、美しくあれ!

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こちらはヨダンハエトリ。触肢がふくらんでいるのでオスの亜成体のようです。

この蜘蛛は腹部に赤い縞模様があります。けっこうイカしたデザインだと思うのですが、幼体のときはあまりぱっとしません。個人的にはグレンチェックのスーツをさらりと着こなしたようなスマートな蜘蛛だと思うんですけど、あまり人気はないのかしら?

ところが、成体になるとオスは眼の周りに鮮やかな赤い微毛が生えて見違えるようになります(腹部の赤い毛もより鮮やかになる気がします)。そうです、グレンチェックからストライブの効いたハンサムスーツに着替えるのです。その艶姿を見たら、きっとヨダンハエトリのファンになってしまうことでしょう。

私は身近で見るハエトリグモのなかでも、この蜘蛛は大好きな蜘蛛の一種です。今後、凛々しい彼らの姿を写真に収めることができたら、また報告したいと思います。


●ヨダンハエトリ/Marpissa pulla
ハエトリグモ科オオハエトリグモ属

撮影:2010.4.19/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月27日 (火)

褐色のハンター

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フジイコモリグモは茨城県南の雑木林では頻繁に見かける蜘蛛です。多数の種がいるコモリグモ科のなかでは、暗い色調の蜘蛛だと思います。とくにオスは第一・二脚の付け根部分が黒くなり、より暗い印象を与えます(写真はオスです)。

地面に広がった落葉の隙間を歩いていると保護色になっていて見つけにくいですが、注意深く探すと個体数が多いことに気づきます。

ハリゲコモリグモの仲間とは明らかに模様が違うので、比較的識別しやすい蜘蛛だと思います。頭胸部にある明るい茶色の部分に黒い点が対になっているのが目印です。個人的には、ダークカラーを身にまとったかっこいい蜘蛛だと思います。徘徊性の蜘蛛だけあって歩き回るのは得意。撮影するにはちょっと根気がいります。

厄介なのは、雑木林で腹這いになっているところを散歩中の人に見つかること。怪しさ大爆発で、どんな言い訳をしても通用しない気がします(なので、通行人は黙殺!)。撮影時は蜘蛛に注意を払うのはもちろんですが、周囲の人影も警戒しましょう。


●フジイコモリグモ/Arctosa fujiii
コモリグモ科ミズコモリグモ属

撮影:2010.4.19/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月26日 (月)

県南にもクスミサラグモはいるのか?

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サラグモたちも元気に活動し始めたようです。こちらはクスミサラグモ。茨城の県北部では、ちょっとした山に行くとよく見かける蜘蛛です。

今回撮影したのは茨城県央部というか県北部の南寄りの笠間市です。話は違いますが、笠間って県北と言っていいのか、県央と言っていいのか迷う地域です。県南に住む私にしてみると笠間は県央地域に属する印象です。


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さて、クスミサラグモの件です。上にも書いたように、県北部では頻繁に目にしますけど県南部ではほとんど見ません。今後はクスミサラグモに注目して歩くことにします。


●クスミサラグモ/Neolinyphia fusca
サラグモ科ツリサラグモ属

撮影:2010.4.18/笠間市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月25日 (日)

福島にサラグモを見た(なぎら健壱風に)

先日、福島県福島市の土湯温泉近くにある沼に行ってきました。名前は仁田沼。ここは水芭蕉の名所らしく、平日にも関わらずたくさんの人が来ていました。

その沼にたどり着くまでの山道で、見たことのない蜘蛛を見つけました。のんびりと落葉の上を歩いているところでした。撮影しようと思いましたが、脚で頭を隠してしまい具合が悪い。ちょっと顔を出してもらおうと、落葉で突ついてみると…何と逃げ足が速いこと。


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顔が隠れて見映えはよくありませんが、仕方なくこのポーズでとまっているところでシャッターを切りました。見たところサラグモ科のような気がします。ヤミサラグモ属でしょうか? コウシサラグモ属でしょうか? ちょっと判断がつきません。


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こんな蜘蛛、茨城では見たことがありません。県外に行くと珍しい蜘蛛が見られるので楽しいです。


撮影:2010.4.21/福島県福島市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月24日 (土)

エビのかくれんぼ

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クイズのようで恐縮ですが、この画像に蜘蛛が隠れています。見つけられたら、あなたは鳥並みに目がいいと言えるのではないでしょうか?


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答はこちら。エビグモの幼体が隠れていました。見事な保護色と言っていいでしょう。エビグモは見かけによらず、とても俊敏な動きをする蜘蛛です。樹皮上オリンピックを開催したら、短距離で金メダルを獲得するのは間違いないと思います。もし見つけたら、軽く指先で触れてみてください。コミカルな動きとスピードのギャップに驚くこと請け合いです。

たぶんアサヒエビグモかキンイロエビグモ、どちらかの幼体だと思います。


撮影:2010.4.14/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月22日 (木)

八本の安定感

昆虫は脚が六本ですが、蜘蛛は八本。蜘蛛と昆虫の体の大きな違いの一つです。放射状に広がった足はとても安定感があります。この脚の長さで十本以上になるとかえって動きにくくなりそうです。見た目だけでなく、機能的な面で八本であることの意味や優位性があるのではないでしょうか。個人的にはバランスのとれた美しいデザインと構造だと思っています。(蜘蛛の祖先は十本脚だったと聞いたことがあります)


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蜘蛛の脚は昆虫以上に細かい節に分かれています。ひょっとして、これが不気味さを醸し出しているのかもしれません。しかも細かい縞などが入っていたりする種も多く、便所コオロギ(茨城の方言? カマドウマのことです)を思い出させるのもよくないですね。あと、体長に比べて脚が長い種が目につくことも印象を悪くしているかもしれません。人によっては昆虫のゲジを思い出すでしょう。しかし、その動きはしなやかで優美です。とくに狩りをする徘徊性の蜘蛛は、静止した姿勢に一種の精悍ささえ漂わせます。瞬時に動き出せる臨戦態勢は緊張感がありますね〜。かっこいいです。

ちょっと褒め過ぎの感があるこちらの蜘蛛はハリゲコモリグモの一種。この仲間は似たものが多いので、とても見極めが難しいです。茨城の県南部で身近に見かけるのは、ハリゲコモリグモ、ヤマハリゲコモリグモ、イナダハリゲコモリグモ。この三種は頻繁に目にするので、なんとなく区別ができます(なんとなくです)。特にオスが徘徊している時季は見極めに好都合です。なぜなら、この三種のオスは明確に違いがあるからです。まずオスを見つけてその近くにいるメスの特徴を覚える。これを繰り返して、なんとなく違いがわかるようになりました。


撮影:2010.4.14/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月21日 (水)

家持ちの蜘蛛。彼らのバブルは弾けない。

崖や地面に穴を掘って住んでいる蜘蛛がいます。でも、ちゃんとした家らしい家を持った蜘蛛は少ないのではないでしょうか?


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竹にピントが合ってしまいわかりにくいですが、竹の前に葉っぱがぶら下がっているのが見えますでしょうか。こちらが今回ご紹介する蜘蛛の家です。獲物を捕らえるための網に、丸まった枯れ葉をつり下げて暮らしています。名前もズバリ、ハツリグモ。わかりやすい名前です。でも、知名度はかなり低いはず。雑木林の林縁や小さな崖地、山道の沿道などにたくさんいるのですが、ご本人が姿を現さないので認知されません。


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一度彼らの家を覚えてしまうと、簡単に見つけることができます。その数に「こんなにもたくさんいるんだ!」と驚くことでしょう。この蜘蛛を知っているのは、よっぽどのいたずら好き(スカートめくりならぬ、葉っぱめくり)か、蜘蛛好きではないでしょうか。

何を隠そう、私も初めて見たときは「新種の蜘蛛を見つけちまったぜ」と、何を勘違いしたのか手に汗握ったくらいですから。

前置きはこれくらいにして、ご本人に登場願いましょう。


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体長5〜6ミリの幼体です。色は明るめの赤茶色から濃い赤紫まで個体によって違いがあります。葉っぱには頭から入っていきますが、中でくるりと向きを変えて顔を外に向けます。蜘蛛って意外と体がやわらかいんですね〜(当たり前か?)。

さて、常々疑問に思っていることがあります。丸まった葉っぱは拾ってきたものなのか、それとも糸でかがって丸めたものなのかということ。いつかは真相を明らかにしたいと願っているのですが、究明には至っていません。


●ハツリグモ/Acusilas coccineus
コガネグモ科ハツリグモ属

撮影:2010.4.14/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月20日 (火)

礼儀正しい蜘蛛

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「あっ、どうも。こんにちは!」

目で合図してくるかわいい蜘蛛です。きちんと挨拶ができてエライ!

ハエトリグモは蜘蛛のなかでも眼がとてもよいそうです。ヘッドライト型の大きな眼を持っていることからも、そのことが裏付けられると思います。英語でジャンピングスパイダーと呼ばれるだけあって、その跳躍力は蜘蛛界で一、二を争うのではないでしょうか。この眼の良さと跳躍力を利用して獲物に飛びかかります。ハエトリグモは網を張らない徘徊性の蜘蛛です。ツツツツーと歩いては突然ピョンと飛んでみたり、人が近づくとジィ〜っとこちらを見つめてみたり、動作を見ているだけで楽しくなります。なので、蜘蛛のなかではわりと女性に人気があるようです(ごく一部の女性でしょうけど)。


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ハエトリグモにはたくさんの種がありますが、こちらはヤマジハエトリ。蜘蛛はオスとメスで模様が違うことは日常茶飯事です。ならばこの蜘蛛はどっち? このやさしげな体型からしてメスだと想像がつくと思います。


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オスはこのような模様です。触肢の部分に白い毛が生えていて、それがとても目立ちます(この角度からは見えません)。早春から活発に動きだす種で、この蜘蛛を見かけるようになると「春が来たんだなぁ〜」と実感できます。春を告げるのは花だけではありません。蜘蛛だってちゃーんと季節の訪れを告げてくれるのです。


●ヤマジハエトリ/Asianellus festivus
ハエトリグモ科ヤマジハエトリグモ属

撮影:2010.4.14/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月19日 (月)

踊る阿呆に、見る阿呆。

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踊りまくる蜘蛛、アオオビハエトリ(メス)です。

常に第一脚(一番前の脚)を振り上げています。それは蟻に擬態した故の動作なのでしょうが、まるで阿波踊りを踊っているように見えて仕方がありません。きっと動画で撮ってBGMでも流したらおもしろい作品に仕上がるのではないかと思います。

チャンカチャンカnote  チャンカチャンカnote

彼らの踊りをじ〜っと見ていると、なんだか笑えてきます。しかし、あんまり見つめすぎると自分が阿呆のようにも思えてくるのでご注意を。

この蜘蛛、オスはとてもきれいです。アオオビ(青帯)の名前の通り、青く不思議な色彩を放つ毛をまとっています。太陽光の角度によってはエメラルドのようにも見え、いつまでも眺めていたくなります(いや、ホントですって!)。でも、それでアオオビハエトリの虜になっても当局は関知しませんので。悪しからず…

●アオオビハエトリ/Siler cupreus
ハエトリグモ科アカガネハエトリグモ属

撮影:2010.4.14/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月18日 (日)

華麗なるマジックハンド

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アシナガグモとはよく言ったものです。まさしく名前の通り、第一・二脚の長さは驚愕ものです。体長の2.5倍くらいはありそう。しかし、まぁ、なんでこんなに長いんでしょ。

アシナガグモは池や沼のほとりの草地や田んぼの用水路などに水平の網を張り、背中を地面に向けて網の中央にぶら下がるようにして獲物を待っています。明らかに水面近くを飛行する虫たちを捕らえようと言う狙いが見える網です。しかも巡行飛行する虫ではなく、浮上したり降下したりする虫を捕らえようとしている気配。蚊とかガガンボ、イトトンボあたりが好物なのでしょうか。

上では水辺に網を張っている蜘蛛というようなニュアンスの文章になっていますが、この写真を撮ったのは水辺からちょっと離れた場所。100メートルも離れていない場所に田んぼがありますが崖地みたいなところです。余計なことを書きましたが、水辺に多い蜘蛛であることは確かです。


●アシナガグモ/Tetragnatha praedonia
アシナガグモ科アシナガグモ属

撮影:2010.4.14/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月17日 (土)

君の季節だよ

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ワカバグモは若葉の季節に見かける蜘蛛だからその名がついたとか。

でも、若葉と言わず紅葉のころも見かけます。ま、そんな野暮なことは言わないで、新緑の季節が一番似合う蜘蛛ということにしておきましましょう。改めて見ると“若葉蜘蛛”って感じがします。きれいですね〜

普通は体全体が緑なのですが、写真のものは腹部が黄色味を帯びています。きっとなにかへんなものを食べたのかもしれません。いや、なかには腹部が黄色くなる個体がいるのかも。

幼体のときは美しい緑ですが、成体になるとオスは部分的に赤味を帯びてきます。とくに眼の周りが赤くなります(第一・二脚の付け根も)。まるで、顔を紅潮させた酔っぱらいのオヤジみたいになるのでとてもおかしいです。


●ワカバグモ/Oxytate striatipes
カニグモ科ワカバグモ属

撮影:2010.4.14/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月16日 (金)

蜘蛛界のラブちゃん

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真っ黒な蜘蛛です。犬にたとえるならラブラドール・レトリーバーでしょうか。勝手ながら、私はこの蜘蛛を“ラブちゃん”と呼んでいます。かわいいですね、ラブちゃん。

ラブちゃんはこの季節になるといろんな場所からひょっこり現れ、すたすた歩いています。あまり立ち止まらない蜘蛛なので撮影は非常に厄介です。止まったとしても脚を折り曲げ頭を隠してしまうので、全体がスッキリとした写真が撮れません。

さて、ラブちゃんの本名ですが…

じつはわかりません。ワシグモ科の蜘蛛であることは確かですが、それ以上は…。たぶんケムリグモ属あたりではないかと思うのですが確信はありません。ま、所属事務所がどこであれ、ラブちゃんはかわいいアイドルということでご了承下さい。


撮影:2010.4.14/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月15日 (木)

ジュエルスパイダー

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熱帯魚にはジュエルフィッシュと呼ばれるものがいます。確か、レッドジュエルともう一つあったような…レモンジュエルでしたっけ? いや、オレンジジュエルかな。違うな。あれ、あれ、あれれ? とにかく、宝石をちりばめたようなキラキラ(鱗の一種なのかな?)があるきれいな魚です。シクリッドと呼ばれていたような、スズキの仲間だったような…

それは置いといて。蜘蛛にだって素敵な名前を付けてあげたい。いや、付けてあげちゃいましょう!


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写真はキバラコモリグモ。腹部にはキラキラ光る点があります。メスは頭胸部の側面もキラキラしていたりします。まさしくジュエルスパーダーにふさわしい蜘蛛ではありませんか。これからはニックネームで呼んであげましょう。

でも田んぼで徘徊している蜘蛛なんですよねー。もっとロマンチックなところにいると名前負けしないのだけど、それは仕方のないことです。

この蜘蛛は早春の田んぼで数多く見られる蜘蛛です。体長2〜3ミリの幼体でさえキラキラしているので、見ればすぐに同種だと判断できると思います。残念ながら今回の写真からはまばゆく光る彼らの勇姿がわかりにくいかもしれません。これもひとえに私の撮影技術が未熟なため。どうぞお許し下さい。


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こちらもキラキラ光っているかな? そうでもありませんね。とすると、こちらはキクヅキコモリグモの幼体でしょうか。

以下は私の個人的な印象です。早春にはキバラコモリグモが目につくのですが、初夏から盛夏にかけてはキクヅキコモリグモの方がよく見かけます。以前からなぜなのだろうと考えているのですが、理由はわからないまま。たぶん今年もわからないままでしょう。いや、それではいかん。今年こそじっくり観察しなければ…でも、夏の田んぼって激暑なんです。


●キバラコモリグモ/Pirata subpiraticus
コモリグモ科カイゾクコモリグモ属

●キクヅキコモリグモ/Pardosa pseudoannulata
コモリグモ科オオアシコモリグモ属

撮影:2010.4.14/かすみがうら市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月14日 (水)

くものプーさん

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今日は霞ヶ浦近くに出かけました。今回はそこで撮ってきた田んぼの蜘蛛をご報告します。


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まずはこちら。私が勝手に「プーさん」と呼んでいる蜘蛛です。コモリグモ科のクロココモリグモです。コモリグモ科の中ではぽっちゃりタイプ。下半身(腹部)がぽてっとしています。くまのプーさんに似ていませんか?

まだ幼体のプーさんですが、大人(成体)になると10ミリくらいになります。なんとなく毛深い蜘蛛という印象です。白く見える毛が体全体にちりばめられているので、ちょっと離れていても外見から判断できます。田んぼでよく見られる蜘蛛の一種です。

ぬいぐるみみたいなかわいい蜘蛛です。


●クロココモリグモ/Arctosa subamylacea
コモリグモ科ミズコモリグモ属

撮影:2010.4.14/かすみがうら市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月13日 (火)

蜘蛛は祈る。「空が飛べますように…」

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両手を高く振り上げる蜘蛛。この後、手を岩に下ろしてお尻を持ち上げていました。どうやら空が飛びたいようです。いい風が吹いてきたらお尻から糸を出して風に流し、たなびく糸と一緒に空に舞い上がろうという算段なのでしょう。まるで雨乞いの祈祷のような行動でした。

「蜘蛛は空を飛ぶ」と言ったら不思議に思うかもしれませんが、多くの種類の子蜘蛛たちは、みんなこの方法で親元を離れ各地に散っていきます。聞いたところによると、これをバルーニングと言うそうです。

残念ながら写真の蜘蛛は離陸しませんでした。何度か試行した後、パタリと止めていそいそと帰っていきました。「今日の風はいまいちだなぁ」と言っていたかどうかはわかりません。


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この蜘蛛はネコグモ科の蜘蛛です。たぶんウラシマグモ属だと思います。きっと、ウラシモグモ、イナズマウラシモグモ、キレオビウラシマグモのどれかでしょう。みんな似ているので、腹部表面の模様をよく観察しないと判断できません。この写真の角度からは、光の反射で模様がはっきりしませんね。捕獲する前に逃げてしまったのが残念です。

体長3ミリ強の小さな蜘蛛です。茨城県南部では、雑木林の落葉の下に意外にもたくさんいます。よく見かけるのですが、小さい上に動き回るので撮影を避けることが多いです。しかし、今回はへんな儀式をしていたので撮ってみました。

撮影:2010.4.8/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月12日 (月)

地表に網を張る赤い蜘蛛

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この時季になると、雑木林の落葉の上に網を張っている蜘蛛をよく目にします。頭胸部が赤い小さな蜘蛛です。


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小さな枯れ枝を有効利用してせっせと網を張る姿がかわいいです。これはクサグモの幼体だと思います。蜘蛛は成体と幼体の姿が違うものがいます。クサグモはその典型ではないでしょうか。

クサグモに似た蜘蛛にはコクサグモ、イナズマクサグモがいます。私はコクサグモの幼体をはっきりと確認したことがないので、写真の赤い蜘蛛を「クサグモの幼体だと思う」と表現しました。

(イナズマクサグモは茨城県には分布していないようです)

撮影:2010.4.8/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月11日 (日)

コシロカネグモ? オオシロカネグモ?

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アシナガグモ科のシロカネグモ属であることは間違いなさそうです。もっと具体的に言えば、コシロカネグモかオオシロカネグモ。

両者は腹部裏面の模様を見れば判断がつくのですが、あまりにも小さくてよくわかりませんでした。たぶんコシロカネグモだと思うのですが断定はできません。

写真のものは幼体で、体長は3ミリ程度。あちこちでこの蜘蛛を見かけました。いよいよ蜘蛛の季節も本番を迎えるということでしょうか。ワクワクしてきました〜


撮影:2010.4.8/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月 9日 (金)

ちょっと豹柄?

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春ですね〜。里山には蜘蛛がいっぱいです。でも、走り回るヤツばっかりで写真がうまく撮れません。

走り回る蜘蛛は撮るのを止めようと思いましたが、この蜘蛛は少しの間じっとしていてくれました。シボグモです。枯れ葉の色によく似ています。もしかして、保護色になっているのかも。

色数は少ないですけど模様のアクセントが効いているので、とっても素敵な蜘蛛に見えます(私だけかも)。個人的には好きな蜘蛛です。頭胸部の側面にある模様などは、豹柄にも見えませんか?

(え〜、ちょっとだけじゃん!)

はい。そうかもしれません。


●シボグモ/Anahita fauna
シボグモ科シボグモ属

撮影:2010.4.8/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月 4日 (日)

強烈な顎

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ん? ヘリジロサラグモ?

でも、ちょっと違和感が…


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お〜、凶暴そうな顎をお持ちです。こんな顎を持っているのは…こりゃ、アシナガグモ科のオスですな。触肢が大きくふくらんでいます。

さてさて、何と言うアシナガグモかと調べてみました。どうやらヒメアシナガグモのオスのようです。

顎はすごいのですが、意外にも小さな蜘蛛です。体長は3ミリ程度。でも迫力は十分です。アシナガグモ科の中には、こんなすごい顎を持ったものがけっこうな割合でいます。どうですこの顎、かっこいいと思いません?


●ヒメアシナガグモ/Dyschiriognatha tenera
アシナガグモ科ヒメアシナガグモ属

撮影:2010.4.1/難台山(石岡市・旧八郷町)
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月 3日 (土)

早春の蜘蛛

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毎度お馴染みのサガオニグモです。春早くから里山でよく目にする蜘蛛です。


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背中の模様です。ほとんどの個体がこのような模様ですが、なかには微妙に違うパターンのものがいます。


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体長5ミリほどの幼体です(触肢がふくらんでいるので、ひょっとするとオスの亜成体かもしれません)。これが夏前になるとメスは体長10ミリ近くに成長して見応えのあるものになります。


●サガオニグモ/Eriophora sagana
コガネグモ科カタハリオニグモ属

撮影:2010.4.1/難台山(石岡市・旧八郷町)
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2010年4月 2日 (金)

ツヤツヤのカニグモ

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アマギエビスグモです。まだ幼体かもしれません。

成体になると、メスは3〜4.5ミリ、オスは2.5〜3.5ミリになります。図鑑には山地に多く生息と書いてあります。その表記の通り、山に行くとよく出会います。葉っぱの上にひょっこり現れたり、樹皮の上をトコトコ歩いていたりする蜘蛛です。ときには、大きな木の樹皮をめくったりすると裏に隠れていたりすることもあります。カニグモ科にしては厳つさのない優しげな感じのする蜘蛛です。全体がツヤツヤした印象なので、小さいわりには目につきます。眼のあたりをよく見ると、なかなかひょうきんな顔をしています。なんとなく憎めないかわいい奴です。


●アマギエビスグモ/Lysiteles coronatus
カニグモ科エビスグモ属

撮影:2010.4.1/難台山(石岡市・旧八郷町)
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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