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2009年11月

2009年11月30日 (月)

冬に逢える蜘蛛

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この季節になるとあまり蜘蛛を見かけませんが、サガオニグモはときどき見かけます。写真は体長5ミリ前後の幼体です。まじまじと見つめないと何が写っているのかよくわからないと思います。

こんな小さな幼体も春から夏にかけて10ミリ近くに生長します。茨城県南部の里山にはたくさん生息しています。いわゆる普通種と言える蜘蛛だと思います。

●サガオニグモ/Eriophora sagana
コガネグモ科カタハリオニグモ属

撮影:2009.11.15/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年11月29日 (日)

平地にもイシサワオニグモ?

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イシサワオニグモです。この蜘蛛は比較的標高の高いところにいる蜘蛛のはずですが、なぜか平地で見つけました。

見つけたのは蜘蛛観察のフィールドにしている公園に隣接する雑木林。この雑木林の標高が気になったので調べてみました。すると、標高50メートルであることが判明。この標高を“平地”とするかどうかは微妙ですが、感覚的には平地のような気がします。

今までイシサワオニグモを見つけた場所と言えば標高500メートル以上でした。今回の確認で観察地点の標高が一気に下がったことになります。(撮影は10月です)


●イシサワオニグモ/Araneus ishisawai
コガネグモ科オニグモ属

撮影:2009.10.16/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年11月26日 (木)

秋風にゆらり揺られて里の夕暮れ

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夕暮れの公園を散策していたら、樹上から糸を垂らして揺れている蜘蛛を見つけました。そっとプラスチックケースに落とし込みお顔を拝見。

ふむふむ。お姿からするとヒメグモのような雰囲気。これはサトヒメグモ?


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細かい点の入った腹部が印象的です。サトヒメグモかと思いましたが、図鑑で確認したところ、サトヒメグモの頭部は黒くありませんでした。ということは別の種類? シモフリヒメグモでもなさそうですし…謎の蜘蛛として宿題にします。


撮影:2009.10.21/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年11月18日 (水)

迷いサラグモ

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明らかにサラグモ科の蜘蛛。しかし、何者かわかりません。腹部の両側面に三対の黄色い点があります。


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上から見ると腹部がややくびれています。たまたまなのか、奇形なのか判断がつきません。こんな腹部の蜘蛛っていたっけ? もしかすると亜成体で、最後の脱皮をするとアシナガサラグモになったりして…などと想像してしまいます。


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しかし、最初の写真を見る限りでは外雌器がしっかりできあがっているような感じ。だとすると、すでに成体ということになります。う〜ん、腹部上面の模様はアシナガサラグモによく似ているので、やっぱりアシナガサラグモかもしれません。


撮影:2009.10.9/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年11月15日 (日)

涼んでいるんじゃなかったのね

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写真はオオシロカネグモ。網の中央に、だら〜んとぶら下がっています。この姿勢は真夏によく見かけます。ほとんどのオオシロカネグモがこの姿勢だったので、風に吹かれて体温を下げるためのものかと思い込んでいました。ところが…

この写真を撮ったのは10月。すでに暑さとは縁遠い季節になっています。なのに、なぜこの姿勢なのか?

何のためにこの姿勢をとっているのかわかりませんが、暑さ対策ではないことがわかりました。2か月遅れの新たな発見です。

最近、めっきり蜘蛛の種類が減っています。ブログの更新もとぎれとぎれ、あるいは停止になりそうです。いや〜、以前からとぎれとぎれですから、気にしないことに致しましょう!


●オオシロカネグモ/Leucauge magnifica
アシナガグモ科シロカネグモ属

撮影:2009.10.16/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年11月14日 (土)

さまようハンゲツオスナキグモ

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腹部前方にある黄色い紋が目印のハンゲツオスナキグモ。半月というより三日月に見えるのですが…

この写真の個体はオスです。公園の駐車場をさまよっていました。たぶんメスを探して走り回っていたところだと思います。この後、運良くメスにめぐり会えたならいいのですが、その結末まで見届けることはできませんでした。

茨城県のレッドデータブックにおいて、ハンゲツオスナキグモは希少種に指定されています。確かに、蜘蛛探しをしていても出会う機会はそう多くはありません。しかし、まったく見ないというわけでもないんです。どちらかというと探しにくい蜘蛛であるような気がします。見つけにくい蜘蛛なので、生息数も確認しにくいでしょう。なので、必然的に数が少ないように思えてしまう傾向があるのかもしれません。彼らは管状住居を作ってその奥に潜んでいるのですが、一見するとヤチグモ科の蜘蛛の住居と見間違えることが多いです(私の場合)。


●ハンゲツオスナキグモ/Steatoda cingulata
ヒメグモ科カガリグモ属

撮影:2009.10.9/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年11月12日 (木)

催眠術師マルピッサ

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ゆらゆらと糸にぶら下がりながらオオハエトリが交接していました。そっと手のひらに載せると、ご覧のように二匹は離ればなれに。


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メスは仰向けになった状態でピクリともしません。そのようすは、まるで催眠術にかかっているようでした。糸に揺られているうちに深い眠りに落ちてしまったのでしょうか?


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素っ気なく立ち去ろうとするオスでしたが、仰向けになったメスを通常の状態に戻すと不思議な行動をとり始めました。第一脚を小刻みに上下させながら、メスの周囲でダンスを踊り始めたのです。


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メスが拒絶していないことを確認したらしく、さささっとメスに近づきました。このとき、メスはまだ催眠状態で何の抵抗もしません。すべておまかせ状態です。


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オスはおもむろにメスをひっくり返します。柔道でいう上四方固めへ持ち込むような段取り。このオス、かなり寝技は得意なようです。決まり手は上四方と横四方の中間、崩れ上四方固めと言えそうな技でした。


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パンパンに膨れた触肢がよく見えます。珍しい写真が撮れたので、この日はとても充実した気分でした。こんなドラマに出会えるとは、なんて幸運なんでしょう! コンパクトデジカメを持参していてホントよかった〜。

*マルピッサはオオハエトリグモ属の学名(ラテン語)です


●オオハエトリ/Marpissa milleri
ハエトリグモ科オオハエトリグモ属

撮影:2009.10.11/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年11月11日 (水)

木の葉隠れの術? いや、木の葉隠しの術

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「天高く蜘蛛肥ゆる秋」とは言ってみたものの、じつはこれ10月の写真です。青空とジョロウグモは絵になります。じつに美しいですな。


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そんななか一匹のしわくちゃな個体を発見。残念ながらすでにお亡くなりになっていました(合掌)。さて、近くに卵のうはないものかと探してみると…


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怪しげな木の葉を見つけました。幹の垂直面に落ちることなく張り付いているところが、いかにも不自然です。さては?


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もしかして、もしかすると…


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やっぱり! この葉の裏には卵のうが隠されていました。聞いたところによると、ジョロウグモは卵のうを木の葉で隠すことが多いそうです。それにしても、手頃なものを見繕ってうまく張り付けるものです。隠すためなのか、防滴・防寒のためなのかわかりませんが、これも蜘蛛の知恵の一つなんでしょうね、きっと。


●ジョロウグモ/Nephila clavata
ジョロウグモ科ジョロウグモ属

撮影:2009.10.21/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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