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2009年8月

2009年8月31日 (月)

茶色い毛むくじゃらの蜘蛛

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ヤドカリグモは何度も見たことがありますが、ヤマトヤドカリグモは見たことがありませんでした。初めて会えたので、かなりうれしいです。

体長6〜7ミリの小さな蜘蛛です。ヤドカリグモが灰色なのに対し、ヤマトヤドカリグモはご覧のように赤茶色です。生息する環境にも違いがありそうな気がします。自分の経験からすると、ヤドカリグモは地表部で見つけることがほとんどでした。刈り込まれた芝生や雑草がまばらに生えている平地です。今回のヤマトヤドカリグモを見つけたのは、山の麓の草が茂った場所。地表部ではなく、草の先端部分にいました。


●ヤマトヤドカリグモ/Thanatus nipponicus
エビグモ科ヤドカリグモ属

撮影:2009.8.27/桜川市・旧岩瀬町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年8月30日 (日)

カニグモはやっぱりアリを食べるのね

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まだ幼体なので、セマルトラフカニグモかトラフカニグモか迷います。自分としてはトラフカニグモと判断しました。

以前、ヤミイロカニグモがアリを捕まえているところを見かけました。カニグモがアリを食べるのことに意外な思いをしたのですが、あまり珍しいことではないのかもしれません。


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図鑑のトラフカニグモの解説には「アリ類を捕食する」とあります。アリには特別な栄養素でもあるのでしょうか? 獲物にしては小さいですし、蟻酸があったりするので、あまりメリットがないように思えるのですが…


●トラフカニグモ/Tmarus piger
カニグモ科トラフカニグモ属

撮影:2009.8.26/牛久市

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2009年8月29日 (土)

森のレコード

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レコードというか、CDというか…曲間の溝があるところなどはレコードですが、キラキラと輝いているようすはCDに見えます。これを見て思い出したのが、鳥除けなどで軒先にぶら下がっているCD。あれって効果あるのでしょうか?

こちらの網はジョロウグモのものです。横糸の間隔が狭いのが特徴です。幼体のうちは低い場所にも張りますが、大きくなると比較的高い場所に張ります。しかも、距離の離れた木の枝先を結ぶようにして網を張るので、かなり大きな網になります。網の形は完全な円ではなく馬蹄形です。


撮影:2009.8.25/かすみがうら市・旧千代田町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年8月28日 (金)

ジョロウグモの時間差戦略

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各地でジョロウグモを見かける季節になりました。気の早いオスたちは、メスのいる網に進入して結婚を迫っています。まるで夜這い状態ですが、昼間なのでプロポーズと言った方がいいかもしれません。


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求愛されているメスを見てみると、どのメスも成熟していないようす。成体になる前の亜成体と呼ばれる状態のものだと思います。ジョロウグモのメスは亜成体で交接するのでしょうか。だとすると精子を保存する機能が備わっているのかも。毎年このような風景を見ますが、事実を解明するにいたっていません。

まだ小さいですね。赤い派手な色をした腹部になるにはまだ時間がかかりそうです。それにしても、この時季のジョロウグモの大きさはまちまちです。この写真より大きな体の個体もいれば、一回り小さい個体もいます。こんなに時期をずらして、さまざまな成長過程の個体が存在するのには何か訳がありそうです。もしかすると、ジョロウグモの生き残り戦略の一つなのかも。

●ジョロウグモ/Nephila clavata
ジョロウグモ科ジョロウグモ属

撮影:2009.8.25/かすみがうら市・旧千代田町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年8月23日 (日)

鬼の罠に落ちた蝉

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誰がこんなひどいことを…

まるで蓑虫状態のセミです。まさかハンモックに揺られているうちにこんなことに?


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犯人はこの方、オニグモです。ちなみにお召し上がりになっているのは蓑虫状態とは別のセミ。蓑虫状態の方は保存食用? それともすでにいただいてしまったのか?

ものすごい大食漢です。いやメスなので大食い姫とでも申しましょうか。体長はセミの胴体とほぼ同じ、軽く20ミリは越すでしょう。この大きな体が不気味さに拍車をかけているのかも。


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ちょっといたずらして突ついてみました。すると、お尻から大量の糸を吐き出します。前にも実験したことがあるのですが、オニグモはパニック状態になると帯のような糸を出します。そのようすは、色染めした反物を川で洗っているような印象。どこまでもたなびく帯が7〜8メートルも流れたこともありました。

視点を変えると、歌舞伎の『土蜘蛛』などで使われる演出のようでもあります。紙を細く切って巻いたものを蜘蛛の糸に見立ててパッと散らすあの演出です。もっとわかりやすく言えば、クラッカー(花火の一種?)の中から飛び出す紙テープですね。

●オニグモ/Araneus ventricosus
コガネグモ科オニグモ属

撮影:2009.8.21/境町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年8月20日 (木)

蜘蛛の母性本能

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そんなものさえ感じさせるキハダエビグモのメスの姿勢。がっちりと卵のうをガードしています。

ごく普通に見られる蜘蛛なのですが、見事な保護色のため気づかない人が多いと思います。茨城県南部と言わず、全域に生息しているのではないでしょうか。それくらい一般的な種です。


●キハダエビグモ/Philodromus spinitarsis
エビグモ科エビグモ属

撮影:2009.7.6/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年8月16日 (日)

これ、コガタコガネグモじゃないかも

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いつも見ているコガタコガネグモとは違う雰囲気だったので撮っておいた蜘蛛です。感覚的な判断ですが、まず模様に違和感を覚えました。さらに、網を張っている場所がかなり高めでした。両手を伸ばしてコンデジで撮影しましたから、2メートル以上の高さにいたわけです。ちなみに、今まで見たコガタコガネグモのほとんどは2メートル以下の場所にいました(この点については観察不足かもしれません)。

コガネグモではなさそうですから、残る可能性はチュウガタコガネグモの幼体でしょうか? チュウガタコガネグモは一度しか見たことがないので、記憶としてのサンプルが少なすぎるのでなんとも言えないところです。

見つけたのが茨城県の中央部(やや北西部)に位置する笠間市なので、ちょくちょく観察に行けません。本来なら成体になるまで見届けたいところですが、ちょっと無理そうです。なんかモヤモヤとした思いがいつまでも残ります。


撮影:2009.7.13/笠間市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年8月15日 (土)

見たことがない蜘蛛の卵のう

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怪しげなものが笹の葉の裏側にくっついています。きっと蜘蛛の卵のうに違いありません!


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卵のうの表面には赤い糸が張り巡らせてあります。この赤い糸の持つ意味は何なのでしょう?


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申し訳ありませんが、ちょっと中身を拝見。

うわ〜、すごい数の子グモたちがひしめいています。ルーペで見てみましたが、何グモなのかさっぱりわかりませんでした。

後で調べてみたら…

どうやらゲホウグモの卵のうのようです。ゲホウグモの存在は図鑑を見て知っていましたが、実物はいまだに見たことがありません。

枝先などに止まっていると、木のこぶのように見えるそうです。いわゆる擬態ですね。そんな止まり方をすることは知っていたので、出かけるたびに注意深く見ていたのですが、残念ながら出会いは一度もありませんでした。

しかし、この一件でゲホウグモがいることだけは確認できました。今後は成体(親グモ)を発見できるようにがんばっていこうと思います。


●ゲホウグモ/Poltys illepidus
コガネグモ科ゲホウグモ属

撮影:2009.7.3/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年8月12日 (水)

緑の蜘蛛2

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緑の蜘蛛・第二弾はこちら、ワカバグモ(幼体)です。小さいながらもごっつい体つきです。アブラムシでも捕らえているのかと思いましたが、長い産卵管が見えるのでハチらしいです。ちょっと珍しそうなハチのような気がしますが、調べる術がないので放置します。

●ワカバグモ/Oxytate striatipes
カニグモ科ワカバグモ属

撮影:2009.7.23/笠間市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年8月11日 (火)

緑の蜘蛛

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サツマノミダマシです。緑の蜘蛛って複数種いますが、一番身近なのがこの蜘蛛とワキグロサツマノミダマシという種ではないでしょうか。ワキグロサツマノミダマシは腹部の側面が茶色っぽくなっているので、側面から見るとすぐに見分けられます。


●サツマノミダマシ/Neoscona scylloides
コガネグモ科ヒメオニグモ属

撮影:2009.7.23/笠間市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年8月 6日 (木)

薄汚れた卵のう

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葉っぱの裏に煤けたゴミのようなものが…


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いいえ、ゴミと思ったら大間違い。こちらは蜘蛛の卵のうです。


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生みの親は誰かと思ったら…アシナガグモでした。

●アシナガグモ/Tetragnatha praedonia
アシナガグモ科アシナガグモ属

撮影:2009.6.28/石岡市・旧八郷町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年8月 4日 (火)

日本の毒蜘蛛

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おや? 怪しげなものが…

きっとこのなかにはアレがいるはずです。


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おっと、見えました! います、います。


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色が違いますが、この二匹は同じ種。蜘蛛はオスとメスでは大きさや色、模様が違うことが多いです。でも、仲良しですね〜。


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たぶん、カバキコマチグモだと思います。言わずと知れた毒蜘蛛です。今では外来種のセアカゴケグモの方が有名ですが…日本在来の毒グモの代表と言えばこの蜘蛛でしょう!


●カバキコマチグモ/Cheiracanthium japonicum
フクログモ科コマチグモ属

撮影:2009.6.28/石岡市・旧八郷町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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