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2009年4月

2009年4月25日 (土)

ウロコアシナガグモの眼

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前回のつづきっぽくなりますが、今回もウロコアシナガグモにご登場願いました。こちらで〜す。

小さな瞳がきれいに並んだかわいらしい顔。小振りのお顔がちょっと美人系でしょうか。何度も書いてしまいますが、アシナガグモ科の顔は好みです。


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スレンダーだけど、ちょっぴりグラマラス。いいですね〜、モデルっぽい感じが。グリーンのお召し物もとってもステキ! ちょっと貴婦人ぽい気がしませんか。これからは、マダム・アシナガグモとでも呼びましょうか。


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お腹の裏もキラキラしています。表面よりこちらの方が鱗っぽく見えますね。


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こちらはオスの亜成体。参りました。オスもきれいです。


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お腹の裏はメスと似たような色と模様。体はメスより一回り小さいです。蜘蛛はオスの方が小さいことがほとんどです。しかも、模様が全然違っていたりします。

「これは似ているじゃないか」ってお思いになるでしょう。それは、このオスがまだ大人になっていないからです。あと一回、最後の脱皮をすると成体になります。その時は明らかにメスとは違った姿に変わることでしょう。それがまたきれいなんですよ〜。部分的に紅をさしたように赤くなって。

●ウロコアシナガグモ/Tetragnatha squamata
アシナガグモ科アシナガグモ属

撮影:2008.5.8/小美玉市・旧美野里町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年4月23日 (木)

こりゃ、宝石だ!

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この蜘蛛を見ると、いつも宝石に思えて仕方がありません。キラキラしているし、結晶が方向性を持って並んでいるような感じがするし、なんてったって色が素晴らしい! このままの色が保てるなら、液浸標本にして机の上に置いておきたいです。

しかし、残念なことに標本にしたとたんに色は悲しくも薄くなり、生きていたときの輝きは急激に失われます。やはり、季節季節で実物を見るのが一番感動的ということでしょう。

さて、この蜘蛛ですが…たぶん、ウロコアシナガグモだと思います。エゾアシナガグモという、とてもよく似た蜘蛛がいるので断定はできませんが、茨城県南部の平地ではウロコアシナガグモの可能性が高いと思います。


●ウロコアシナガグモ/Tetragnatha squamata
アシナガグモ科アシナガグモ属

撮影:2008.5.8/小美玉市・旧美野里町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年4月20日 (月)

ヤサアリグモの眼

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この写真で眼の配置を確認しろというのは酷な話かもしれません。なんとなくわかる程度です。


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全体像はこちら。体長は3.5ミリ。脛節より下が半透明です。やや黄色味を帯びているでしょうか。

じつはヤサアリグモを見るのは初めてでした。雑木林の縁にあった低木の枝先にいました。それほど珍しい蜘蛛ではないと思いますが、お目にかかったのはこのとき一回だけ。なにぶん小さな蜘蛛なので、見つけるのが難しいのかもしれません。


●ヤサアリグモ/Myrmarachne intermichelis
ハエトリグモ科アリグモ属

撮影:2008.5.8/小美玉市・旧美野里町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年4月10日 (金)

ワシグモ科の眼

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目元の爽やかなワシグモ科の蜘蛛ですが、名前は何でしょう?


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独断ですが、トラフワシグモと判断しました。上から見ると頭胸部の方が大きいです。何となくオス体型だと思ったのですが…


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腹部の裏を見てみると、外雌器があるのでメスのようです。まだ完全な成熟を迎えていないのでしょうか。


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それにしても、ワシグモ科の糸疣はおもしろい形をしています。使い古した書道の筆のようなものを4つもくっつけているんですから。

●トラフワシグモ/Drassodes serratidens
ワシグモ科ワシグモ属


撮影:2008.5.8/小美玉市・旧美野里町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年4月 6日 (月)

愛らしき猫

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猫は猫でもネコハグモです。背中の模様がなんともかわいらしい蜘蛛です。

今でこそ「あっ、これはネコハグモだ」なんて言えますが、数年前まで名前も知りませんでした。ましてや姿も見たこともありません。

ハグモのハの字も知らなかった私。それが蜘蛛を見るようになってから、身の周りにたくさんの種類がいることに気づいたわけです。

写真のネコハグモですが、これが意外といるんです。フェンスの隅や大きな葉っぱの上、今回の写真の橋の手摺の裏側に…

じつはネコハグモによく似たアシハグモという蜘蛛もいます。素人が見たところで両者の識別はできないそうです。模様の違いだけでは断定できないというのが専門家の意見。生息域に微妙な違いがあるようですが、茨城県南部には両方とも生息しているようです。自分は勢いでネコハグモと言ってしまいましたが、ひょっとするとアシハグモの可能性もあります。


●ネコハグモ/Dictyna felis
ハグモ科ハグモ属

撮影:2009.4.5/常総市・旧石下町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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蜘蛛の代名詞的な存在、オニグモ

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「蜘蛛の名前を挙げなさい」と言われて、思いつく蜘蛛の筆頭がオニグモではないでしょうか。それくらい名前が売れているにもかかわらず、人気がないのは蜘蛛の宿命かもしれません。

いつでも撮れると思うと、ついつい脇目で通り過ぎてしまうところです。しかし、昨日はしっかり撮りました。

肩の部分が鬼の角のようにとがっています。ひょっとして、これが鬼の名を冠する所以でしょうか。コガネグモ科オニグモ属の蜘蛛のなかには、この角のある種が複数います。


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ところで、この角にはどんな意味があるのでしょう? いつも不思議に思っています。さらに、二つの角の間には白いマークが…いや、マークと言うより模様でしょうね。じつはこの模様、個体によって微妙に違うんですよ〜


●オニグモ/Araneus ventricosus
コガネグモ科オニグモ属

撮影:2009.4.5/常総市・旧石下町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年4月 4日 (土)

奇跡の蜘蛛!? コケオニグモ

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コケオニグモを見つけました! 茨城の県南部で二度も出会うとは思わなかったので、感激もひとしおです。前回見たのは2007年の1月。あれから2年が過ぎています。しかも今回見つけたのは前回と同じ雑木林で、100メートルほどしか離れていない場所です。もしかしたら、着実に定着して繁殖しているのかもしれません。同時に3個体見つけたことからも、その可能性はかなり高いような気がします。

それにしても美しい蜘蛛です。オニグモの仲間とは思えない色をしています。コケという名前がついている通り、日中はコケの生えている場所に身を潜めていることが多いようです。


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見つけたのはサクラの樹皮上です。所々に体色と非常に似たウメノキゴケの仲間が生えていました。それにしてもコケとそっくりの色なのがほんとに不思議です。彼らはどうやってコケの生えている木や場所を認識しているのでしょう?


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こちらの蜘蛛は食事中でした。ハチかアブを捕まえています。彼らは網の上で食事をするのではなく、安定した場所にもどってゆっくり食事するのでしょうか?


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念のため、周囲にあるサクラ以外の木(スギやクヌギ、コナラ)も隈無く見てみましたが、見つけることができませんでした。勝手な推測ですが、当地のコケオニグモはサクラの木がお好きなようです。というか、ウメノキゴケの仲間が生えたサクラが好きだと言った方がよいでしょうか。


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遠くから見るとこんな感じでじっとしています。普通ならまったく気づかないでしょう。こんなところにいたコケオニグモも偉いですが、見つけた私も偉いかも…。今回は自分で自分を褒めたくなってしまいました。


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今後もコケオニグモの成長を見守りながら、観察を続けていきたいと思っています。願うことなら、この地に定着していつでも姿が見られるくらいに増えてもらいたいものです。今回の件でこの雑木林に来る楽しみが増え、蜘蛛観察への意欲が俄然盛り上がってきました(かなり興奮気味です)。

ちなみに、オニグモには苔色型の個体がいるという噂です。ですが、今回見つけた蜘蛛はそれではなく、コケオニグモに違いないとは思うんですが…専門家ではないので断定できませんが、私はコケオニグモと信じていま〜す。

図鑑によれば「山地に生息」とあり、採集記録は極めて少ないとのこと。稀少種のひとつにあげられている蜘蛛でもあります。その蜘蛛を一度に3匹も見つけられたので、すっご〜く幸せです。

●コケオニグモ/Araneus seminiger
コガネグモ科オニグモ属

撮影:2009.4.4/小美玉市・旧美野里町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年4月 2日 (木)

水陸両用の蜘蛛

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精悍な顔つきをしたこの蜘蛛はキクメハシリグモです。私はこの蜘蛛が生息している場所を一か所しか知りません。茨城県内を隈無く探したわけではありませんが、常に蜘蛛には注意を払っているつもりです。つまり、特別な環境にしかいない蜘蛛ではないかと推測できます。

この蜘蛛を見つけたのは谷津田の脇を流れているコンクリート水路。そこには相当数の個体がいました。しかも、彼らは平気で水のなかに潜っていきます。私が近づく気配を察知すると、危険を回避するかのごとく一斉に水中に隠れるのです。軽く5分くらいは潜っていられます。体全体に細かい毛が密集しているらしく、そこに空気をまとい呼吸をしているようです。なかなかの知恵者と言うか、高機能スーツをお持ちのようです。


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姿はアオグロハシリグモととても良く似ています。よく見ると、頭胸部に放射状の白い線があるので違いが認識できます。学名にあるstellatusは「星」を意味する言葉でしょうか。もしそうだったら、放射状の線を星の形に見立てたのかもしれない…と勝手に想像しました。


●キクメハシリグモ/Dolomedes stellatus
キシダグモ科ハシリグモ属

撮影:2008.5.8/小美玉市・旧美野里町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年4月 1日 (水)

蜘蛛のゆりかご

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先月、風の強い日に木の上から鳥の巣が落ちてきました。シュロの繊維で編まれた小さな巣のなかをのぞくと、いろいろな蜘蛛がいました。どうやら、冬の厳しい寒さをしのぐ格好のすみかになっていたようです。

なるほど、冬なら小鳥たちも子育てはしませんから、ず〜っと留守になります。利用できるものは利用しようということなのでしょうか。それにしても、生きものたちのライフサイクルは、絶妙に交差し絡み合っているのですね。


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こちらは巣のなかに潜んでいたキンイロエビグモの幼体です。ほかにも、フクログモの一種、イナズマハエトリの幼体がいました。キンイロエビグモの周囲に見え隠れする白いものは蜘蛛の住居です。手のひらに載るほどの小さな鳥の巣には、数えきれない蜘蛛の住居がありました。まるで集合住宅、いやほかほかマンションでしょうか。


撮影:2009.3.23/城里町・旧桂村

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