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2008年11月

2008年11月28日 (金)

おチビちゃん、たくさんいるね

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ムツボシオニグモは、比較的大きな種が多いコガネグモ科の蜘蛛のなかではかなり小さい方だと思います。この個体の体長は5〜6ミリでした。なんともかわいらしい顔をしています。腹部の末端付近に黒い点が3対、6個あるのでムツボシという名前がついているのではないでしょうか。ほとんどが黄色っぽい色、くすんだオレンジのような色をしていました。


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周りを見るとあっちにも、こっちにもいます。葉っぱがまるまった空間にこっそり網を張っています。網は葉っぱの幅ほどしかない小型のものです。果たして、これで獲物がかかるのでしょうか?


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いろいろな樹木の葉に網を張っていたので、葉っぱの種類の好みはないようです。むしろ、樹木が生えている場所や葉っぱが垂れ下がっている環境の方が重要なのかもしれません。ざっと見た感じでは、低いとこよりも人の身長以上の空間に網が多く見られました。こんな葉っぱの上にある網にかかるのは、いったいどんな虫なのでしょう。興味があるので、かかるまで見ていたかったのですが、待てませんでした。


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なかには、草と草の間に網を張っている個体もいました。なかなか緻密な構造美を持つ網です。


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高さ2.5メートルほどの場所に張られた網です。蜘蛛は網の下側にへばりつくような姿勢になります。ときどき、広めの空間に網を張る個体もいるようです。こうして見ると、やっぱりかわいい奴だなぁ〜と思います。

なぜかこの蜘蛛、平地ではほとんど見かけません。単に見つけられなかっただけかもしれませんが、どちらかというと山間部を好むような気がします。


●ムツボシオニグモ/Araniella yaginumai
コガネグモ科ムツボシオニグモ属

(2008.10.31/桜川市・旧真壁町)

*見つけたのは足尾山という山の頂上付近です。桜川市(旧真壁町)と石岡市(旧八郷町)にまたがる山で、ハングライダーの離陸用滑走路があります。足尾山をはじめ付近の山は、ハングライダーのメッカらしいです。

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2008年11月27日 (木)

名前に似合わぬいい仕事

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端正な網です。幹の間に垂直に張られた正常円網は、見ていてとても気持ちのいいものです。角度によってはキラキラと輝いて、作品と呼んでもいいくらいの出来映え。ゴミグモの仲間は、名前に似合わず生真面目な仕事をするような気がします。


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さてさて、いったい何ゴミグモなのでしょう?


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図鑑と見比べ、独断でヤマトゴミグモと判断しました。もしかすると違っているかもしれませんが、ほかに思いつかないので結論といたします。


●ヤマトゴミグモ/Cyclosa japonica
コガネグモ科ゴミグモ属

(2008.10.28/石岡市)

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2008年11月26日 (水)

久しぶりです。コケヒメグモ

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茨城県南部には数多く生息しています。頻繁に蜘蛛観察をしていないので、久しく逢っていませんでした。春から夏にかけて見かけるものより、ずっと体が小さいです。体長は2ミリ強ってところでしょうか。地味ながら和風の色彩と美しい模様を持った蜘蛛だと思います。

コケヒメグモというので、コケ(地衣類)に隠れる習性があるのかと思っていました。確かに地衣類の近くにいたこともありましたが、樹皮のひだの間や枝の付け根などにいることの方が多いような気がします。なぜか、コナラやクヌギで見つけるケースが多かったです(ときどきシラカシ)。もっとも、この二種(シラカシも含めると三種)は県南部に多い樹木ですから、確率としても高いのだと思います。


●コケヒメグモ/Takayus subadultus
ヒメグモ科タカユヒメグモ属

(2008.10.28/石岡市)

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2008年11月24日 (月)

十字の印

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ギンメッキゴミグモです。ゴミグモ特有のゴミ並べはしていませんでした。そう言えば、ギンメッキゴミグモの網にゴミが張り付いているのをあまり見た記憶がありません。今度、注意してみます。

さて、この蜘蛛はかくれ帯を十字にしています。ほかにも直線(蜘蛛がいるところは空いています)などがあります。かくれ帯のパターンにも気をつけてみようと思います。


●ギンメッキゴミグモ/Cyclosa argenteoalba
コガネグモ科ゴミグモ属

(2008.10.28/石岡市)

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2008年11月23日 (日)

卵のう発見できず

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撮影は10月下旬です。この時季にもオオシロカネグモがいました。数匹見つけたので、まだまだ健在のようです。

そろそろ卵を産んでもおかしくない時季ですが、卵のうは見つけられませんでした。私はオオシロカネグモの卵のうは一度も見たことがありません。いったいどのような形をしているのでしょう? 


●オオシロカネグモ/Leucauge magnifica
アシナガグモ科シロカネグモ属

(2008.10.28/石岡市)

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2008年11月21日 (金)

戦場はいつも空

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頭上でゆらゆらと揺れる緑の物体に気づきました。緑の細長い生きもの、見覚えのある姿…オナガグモの名が頭をよぎります。

オナガグモは、草の間の空間に3〜4本の糸を渡し、それを伝わってくる蜘蛛を捕らえます。そうです、蜘蛛を襲う蜘蛛。糸をわたる習性を巧みに利用して同胞を狩る冷血漢と言えるかもしれません。


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アクロバット的な空中戦を演じている最中でしたが、揺れてどうにも写真が撮れないので、糸をたぐり寄せて下に降りてもらいました。

どう見ても蜘蛛には思えませんが、紛うことなき正真正銘の八本脚です。その残忍な性格のためか狡猾そうな印象を与えます。まぁ、蜘蛛はもともと知恵者。生業にケチをつけるのはこれくらいにしておきましょう。


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さて、餌食になっていたのは…
なんとワカバグモでした。体液を吸われ、すっかりしわくちゃになっていますが、若葉色と眼の周りの色からそれと想像できます。撮影は10月下旬です。こんな時期でも、ワカバグモは元気に歩き回っているということですね。


●オナガグモ/Ariamnes cylindrogaster
ヒメグモ科オナガグモ属

●ワカバグモ/Oxytate striatipes
カニグモ科ワカバグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.27/笠間市・旧友部町)

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2008年11月20日 (木)

サラグモも脚は長い

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緑を背景にして撮ると蜘蛛も美しく見えます。写真はユノハマサラグモの幼体です。撮影は10月下旬ですが、辺りにはたくさん幼体の姿がありました。このようすだと幼体のまま冬を越すような感じですが、本当のところはどうなんでしょう? 今年の冬は、ユノハマサラグモのようすにも注目したいところです。

さて、蜘蛛を観察し始めた頃はアシナガグモと区別ができませんでした。同じように脚が長いですから…

よく見れば腹部の模様が違うので間違えることはありませんが、遠くから見ると判断がつきません。でも、両者の網の形には決定的な違いがあるので、その点を認識すれば遠くからでも簡単に識別する事ができます。つまり、アシナガグモは円網をほぼ水平に張り、ユノハマサラグモはサラグモと名がついているとおり、お皿状の網を張るのです。この違いを知ってからは間違える事はなくなりました。今でこそあたり前に思えることですが、観察を始めた頃はそんなことも知らなかったのです。


●ユノハマサラグモ/Turinyphia yunohamensis
サラグモ科ユノハマサラグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.27/笠間市・旧友部町)

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ヒメグモの一種だと思うが…

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何ヒメグモでしょうか? 図鑑を見ましたが、よくわかりませんでした。

体長は3〜4ミリ。アジサイの葉の裏にいました。他の葉の裏を見たところ、かなりの数を見かけました。したがって、珍しいものではなく一般的な種だと思います。はてさて、いったい何グモでしょう?


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.27/笠間市・旧友部町)

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2008年11月19日 (水)

大きな誤解。クスミサラグモ

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今までクスミサラグモは茨城県北部の山でしか見ていなかったので、北の方にしかいないのかと思っていました。

今回この蜘蛛を見つけたのは、県央部あるいは県北西部とも言える笠間市の公園です。県南部からそう遠くない場所です。

ということは、北部の山地以外にも生息するということ。今回の一件で認識を改めました。


●クスミサラグモ/Neolinyphia fusca
サラグモ科ツリサラグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.27/笠間市・旧友部町)

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2008年11月18日 (火)

ゴミグモだけど…

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ヤマトゴミグモかシマゴミグモか判断がつきません。図鑑には、シマゴミグモは「海岸付近に生息」、ヤマトゴミグモは「山地に多く生息」とあるので、ヤマトゴミグモの可能性が高いと思います。

見つけたのは地元の森林公園。この森で写真の蜘蛛を見つけたのは初めてのような気がします。

よく見ると、お尻の末端がやけに突き出ています。ヤマトゴミグモってこんなに突き出ているのでしょうか? まるで、暴走族のバイクのようです。後部座席に背もたれがついたアレです。茨城ではよく見かけるのですが、他県ではどうかわかりません。


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.21/石岡市)

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2008年11月17日 (月)

蜘蛛のレコード

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見事な網です。美しいですね〜。でもあまりよく撮れていないのが残念です。作り手はギンメッキゴミグモのようです。まるでレコードのようです。


●ギンメッキゴミグモ/Cyclosa argenteoalba
コガネグモ科ゴミグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.17/茨城町)

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2008年11月14日 (金)

焦げた蜘蛛

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何匹も撮って、色の違いを比較しようと思ったのですが、一匹しか見つかりませんでした。

これ、ドヨウオニグモです。本来はもっと黄色い色をしているのですが、秋になるとこんがり焼けたような色をした個体をよく見かけます。その焦げ具合もいろいろあっておもしろいので、比較写真を掲載しようと思ったのですが…残念です。


●ドヨウオニグモ/Neoscona adianta
コガネグモ科ヒメオニグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.16/小美玉市・旧美野里町)

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2008年11月13日 (木)

幻の蜘蛛

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二度と逢えないと思っていました。と言ったら言い過ぎかもしれませんが、それに近いものを感じていました。昨年たまたま二度ほど見かけた蜘蛛と同じだと思います。


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この蜘蛛、神出鬼没でどんな環境に生息しているのかさっぱりわかりません。見つけたのは二度とも木の上でした。一度は樹皮上、もう一度は枝先。そして今回はと言うと、やはり樹皮上でした。場所は、雑木林が近くにある公園とせせらぎ近く。いずれも平地と呼んでいいような場所です。

標高の高い山とか湿地という特別な環境にいるわけではなさそうです。でも、いつでも見られるかと言うと、そんなことはありません。蜘蛛を観察し始めて、見つけたのは今回で3度目。今回の個体は体長5〜6ミリで、幼体のような感じです。


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外見からするとジャバラハエトリの仲間のような雰囲気です。しかし、外見での判断は禁物。生殖器とかを精査しないと本当のことはわからなそうです。模様の点では、チャイロアサヒハエトリの幼体にも似ているかもしれません(ただし、腹部裏側の色がまったく違います)。


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自分が気付いた特徴としては…
一番大きな目がやけに茶色っぽいことです。まるで外人さんみたい。前列の眼のところに茶色っぽい毛が一直線に生えています。マミジロハエトリならぬ、マミチャハエトリとでも言いたくなるような感じです。


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触肢の先端に白い毛が生えています。6眼かと思いましたが、よ〜く見ると肉眼では確認しづらい小さい眼が2つあるようで、一般的な8眼の蜘蛛のようです。


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脚は八本とも黄色っぽいです。しかも何となく透明感がある黄色。腹部はまるでサンドバッグを引きずっているかのような印象です。


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腹部の裏側はこのような感じ。比較的さっぱりとしています。腹部末端には、糸疣を囲むように外側に白い毛、内側に黒い毛があり、輪のように見えます。

そういえば、この蜘蛛はまだ正確に同定されていないという噂を聞いたことがあります。したがって、学名も属も決まっていないとか…。つまり、まだ図鑑に載っていない蜘蛛です。いったい何と言う名前になるのでしょう。興味津々です。


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こちらは以前見た同じ(だと思う)蜘蛛の写真です。左はつくば山麓(2007.5.14)で、右は土浦市の公園(2007.5.27)で見つけた個体です。


(2008.11.13/つくば市)

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2008年11月12日 (水)

秋のハナグモ

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撮影は10月中旬です。秋に見るハナグモはなぜか寂しげです。雰囲気からしてオスのようですが、素敵な彼女には出会えたのでしょうか?

いつもながら思うのですが、ハナグモのオスの腹部は魅力的です。テカテカと光った皮膜の下に、たとえようもなく美しい緑色の層があります。「宝石みたいだ〜」と思うのは私だけでしょうか。


●ハナグモ/Misumenops tricuspidatus
カニグモ科ハナグモ属
(ハナグモは学名や属が変更になったとも噂に聞きますが、正確なことがわからないので、図鑑に記載されている通りにしてあります)

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.17/茨城町)

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2008年11月 4日 (火)

蜘蛛の綱渡り

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網の上を自由に歩くのだから、綱(糸)渡りができてもおかしくないはず。でも、このような姿を目にすると、危なっかしくて見てられません。

このオオトリノフンダマシ、何をしているのかと思ったら、糸をムニャムニャ食べているような感じでした。


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トリノフンダマシの仲間は、朝になると張った網をしまうという話を聞いたことがあります(コガネグモ科の蜘蛛も多いらしい)。なかには網を食べる蜘蛛もいるとか。貴重な資源をリサイクルしているんだと感心した記憶があります。きっと網を張るのは相当なエネルギーと貴重なタンパク質を消費するのだろうと思います。だからこそ食べて、使えるものはもう一度使おうという心づもりなのかもしれませんね。


●オオトリノフンダマシ/Cyrtarachne inaequalis
ナゲナワグモ科トリノフンダマシ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.17/茨城町)

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2008年11月 3日 (月)

走れ コモリグモ

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久しぶりにコモリグモを撮りました。ちょっと湿り気のある場所を走り回っていました。この写真だとどこにいるかわからないかもしれませんね。


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近づくと、その正体が分かります。さて、何コモリグモでしょう? ハリゲコモリグモの仲間であることは間違いないのですが、特定するのは難しいです。

個人的にはイナダハリゲコモリグモではないかと判断しています。体長は3〜4ミリだったでしょうか。ちょっと小さめなので、幼体ではないかと思います。


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.17/茨城町)

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2008年11月 1日 (土)

水玉絨毯

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網と靄。この二つの関係には特別なものがありそうです。円網に付けば不思議なオブジェに、棚網に付けば幻想的なオブジェに。いずれにしてもアートな作品を作り上げることには違いなさそうです。


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制作者を探してみました。体の一部分しか見えませんでしたがコクサグモのようです。ほかにもいろいろな蜘蛛のアートを撮りたいのですが、早起きは苦手なのでなかなか思うようにはいきません。


●コクサグモ/Allagelena opulenta
タナグモ科コクサグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.17/茨城町)

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