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2008年10月

2008年10月31日 (金)

輪を描こう

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ぐるりと輪のような隠れ帯をつくる蜘蛛がいます。小さな蜘蛛ですが、網に描かれたこの白い輪を見ると、遠くからでも「ヨツデゴミグモだなぁ」とすぐわかります。


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体長は3〜4ミリなので、拡大してもこんなもんです。独特のポーズをとっていますねぇ。脚6本を使って顔をしっかり隠す姿勢。これを見るとガードの固いボクサーを思い出します。ガードの隙間から眼をのぞかせているところも、一瞬の隙を逃さないボクサーの眼光を彷彿させます。

この個体は触肢がふくらんでいるようなので、オスかもしれません。


●ヨツデゴミグモ/Cyclosa sedeculata
コガネグモ科ゴミグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.16/小美玉市・旧美野里町)

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2008年10月30日 (木)

今ごろ運動会?

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バラギヒメグモのようです。葉を裏返したところで卵のうを抱えていました。まるで、運動会の玉転がしのようです。

茨城県南部ではポピュラーな蜘蛛です。寒さに強いのか、活動的なのかはわかりませんが、真冬でもよく見かけます。


●バラギヒメグモ/Takayus chikunii
ヒメグモ科タカユヒメグモ


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.16/小美玉市・旧美野里町)

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2008年10月29日 (水)

あっ、ガメラだ!

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そんなわけ、ありません。コガネグモの幼体です。もしかすると、コガタコガネグモの幼体かもしれません。自分はどちらか識別できないのですが、思い切ってコガネグモの幼体ってことにしちゃいます! あれ? コガネグモって今ごろ子蜘蛛が出てくるんでしたっけ? (まっ、いいか)。


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実際はこのように、網の中央に逆さまになってとまっています。脚を二本ずつまとめてとまるので、四本脚の蜘蛛のように見えます。このような姿勢をとるのは、いったいどんな理由からなのでしょう? それが知りたい私です。


●コガネグモ/Argiope amoena
コガネグモ科コガネグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.16/小美玉市・旧美野里町)

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2008年10月28日 (火)

さすが北方性の蜘蛛!

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キタヤハズハエトリのオスです。彼らは幼体のうちからオスとメスが違った模様なので、雌雄が容易に識別できます。

成体になるまで雌雄がはっきりしない蜘蛛が多いなか、ハエトリグモ科のテナガハエトリグモ属は例外のようです。この属には、キタヤハズハエトリをはじめオスクロハエトリ、ヤハズハエトリなどが含まれます。

キタヤハズハエトリは北方性の蜘蛛らしいです。そのせいでしょうか、寒くなってきたこの頃でも姿を見かけるのは…。でもね〜、温暖化が騒がれる現代に、北上しないで南下しているというのはどういうことなんでしょ?

余談ですが、ほんとに地球は温暖化しているのでしょうか? その原因は二酸化炭素にあるのでしょうか? 自分としては半信半疑です。なにせ、私が子どもの頃は「近い将来に氷河期が来る」と騒いでいたのですから。今騒いでいる温暖化ですが、地球規模の気候変動の“ゆらぎ”とは考えられないでしょうかねぇ。

さらに蛇足です。私が子どもの頃は「30年後に石油がなくなる」とも騒いでいました。あれから30年が過ぎましたが、そんな気配はありません。あの頃の“定説”とはいったい何だったのでしょう。


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話がだいぶそれました。蜘蛛の話題にもどりましょう。さて、こちらはアリグモです。ほんと、アリそっくりですね。いつ見ても騙されそうになります。

そう言えば、アリグモって越冬するのですが、彼らはいったい何年生きるのでしょう。幼体で越冬して、その年には死んでしまうのでしょうか? ちょっと気になっています。


●キタヤハズハエトリ/Mendoza ibarakiensis
ハエトリグモ科テナガハエトリグモ属

●アリグモ/Myrmarachne japonica
ハエトリグモ科アリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.16/小美玉市・旧美野里町)

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2008年10月27日 (月)

そろそろお別れ

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ナガコガネグモです。開けた草地、休耕田の周りなどでよく見かけます。コガネグモに似ていますが、体が長細くて縞模様が強調されています。自分的には、「鬼のパンツ」と言えばこの蜘蛛。コガネグモも鬼のパンツをはいていますが、イメージ的にはナガコガネグモの方がしっくりきます。


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この個体はメスです。外雌器に何かトゲのようなものが付いています。聞いた話によると、この付属物は垂体と呼ばれるそうで、彼女が処女であることを意味するそうです。早くいい彼氏が見つかるといいですね〜。

写真は10月の中旬に撮ったものです。きっと11月になると、ナガコガネグモたちの姿も見られなくなるんでしょうね。ちょっと寂しいです。


●ナガコガネグモ/Argiope bruennichii
コガネグモ科コガネグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.16/小美玉市・旧美野里町)

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2008年10月25日 (土)

白眉、一直線

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むむ、オレのことか!

その通り! そのお顔は、一度見たら忘れません。


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写真はマミジロハエトリのオスです。寒くなってきても、たびたび見かけるので珍しいとは思いませんが、改めて姿を見ると「よぉ、元気かい?」と声をかけたくなります。

話は変わりますが、じつは数日前にネコハエトリのオスを見かけました。残念ながらカメラがなかったので、写真は撮っていません。そのときは、「え〜っ、この季節にまだいるんだ〜」とブツブツ独り言を呟くだけでした。寒い時期にネコハエトリのオスを見たことがないので、ちょっと驚きました。そう言えば、ヤマジハエトリなどは、夏以降一度も見ていません。彼らはいったいどこに行ってしまったのでしょう?


●マミジロハエトリ/Evarcha albaria
ハエトリグモ科マミジロハエトリグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.16/小美玉市・旧美野里町)

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2008年10月24日 (金)

黒と黄の舞踏

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こんなに大きくなりました! ジョロウグモです。おどろおどろしい姿のせいか、みんなから嫌われています。特にこの季節はいたるところで見かけるので、蜘蛛のなかでも特に印象に残る存在ではないでしょうか。個人的には“優雅な蜘蛛”として親しみを持っています。長い手足をゆっくりと動かしているところなど、古代の舞のように思えるのですが、いかがなものでしょう?

なが〜い手足は、黒と黄色が交互に繰り返しています。きっと、黒と黄色の組み合わせが、妙な恐怖感を煽るのかもしれません。この色の組み合わせはスズメバチなどを彷彿させ、攻撃的な印象を与えるような気がします。蜘蛛のなかでも特に不気味がられるのは、このあたりに原因があるのかも。


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だめ押しは腹部の赤い模様です。これは強烈です。蜘蛛嫌いにさらに拍車をかけるには十分すぎる映像だと思います。この写真は、蜘蛛嫌いを助長するために載せたわけではありません。よ〜く見れば美しい色と模様だと思うのですが…。


●ジョロウグモ/Nephila clavata
ジョロウグモ科ジョロウグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.16/小美玉市・旧美野里町)

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2008年10月23日 (木)

金色の五線譜

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ジョロウグモの網です。よく見ると黄色、あるいは金色をしています。金色の網を張る蜘蛛と言えばビジョオニグモですが、ジョロウグモのなかにもこんな色の網を張る者がいます。この季節になると特に金色の網が多くなるような気がします。

気になってほかの網の見てみましたが、なかには金色でない網もあります。この違いっていったい何が原因なんでしょう。日陰にある網は金色でないこともあります。金色に見えるのは光の加減なのでしょうか?


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さて、よく見ると網は数本の糸がまとまって帯状になっているのがわかります。この写真で言うと、一番内側の帯は6本の糸で作られています。ひとつ外側に行くと7本、その外側は8本。外側にいくにしたがって本数が増えていきます。強度と弾力を維持するために1本ずつ増やしているのでしょうか。まるで、きちんと数を数えているようです。やっぱり蜘蛛は天才なのかも。


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.16/小美玉市・旧美野里町)

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2008年10月22日 (水)

里美の山でもウススジハエトリ

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10月14日のブログで報告したウススジハエトリ。同じ蜘蛛を茨城県北部の常陸太田市(旧里美村)でも見つけました。

撮影したのは渓流のある針葉樹林のなかです。前回の発見地(福島県・矢祭町)は、広葉樹と針葉樹が混じる環境でした。ということは、とくに針葉樹林を好む蜘蛛ではなさそうです。

見つけた二か所に共通するのは、ちょっと標高の高い山地であること。ウススジハエトリは平地の蜘蛛と言うよりは、山地に生息する蜘蛛のように思えます。加えて、茨城の県南部で見たことがないことを考慮すると、北の方を好むのではないでしょうか。とにかく、今まで見たことのない蜘蛛を見るのは感動的です。


●ウススジハエトリ/Yaginumaella striatipes
ハエトリグモ科ウススジハエトリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.12/常陸太田市・旧里美村)

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2008年10月21日 (火)

これ、コガネグモ科? ヒメグモ科?

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岩の下に円網が垂直に張られていました。網に蜘蛛はいませんでしたが、必ず近くにいるはずだと思い探してみると…。いました、写真の蜘蛛が。円網の近くにいたのでコガネグモ科の蜘蛛だと判断しましたが、今ひとつスッキリしません。頭胸部の模様が気になりますし、眼の配置も微妙な感じ。正直言って、よくわかりません。


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お尻には白い紋がありました。円網の主ならコガネグモ科ですが、もしかすると網の主ではない可能性もあります。もう少し念入りに付近を観察すればよかったと後悔しきりです。


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あまりにも暗かったので、ストロボ撮影も試みました。再び逢える可能性は非常に低いと思われます。なので、永遠に「不明の蜘蛛」となるかもしれません。


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.12/福島県・矢祭町)


*10月24日追記
Vittataさんよりコメントをいただき、ヤマジドヨウグモであることが判明しました。コガネグモ科、ヒメグモ科ではなく、アシナガグモ科の蜘蛛でした。自身としては初めて見る蜘蛛です。うれし〜。

Vittataさん、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。


●ヤマジドヨウグモ/Meta reticuloides
アシナガグモ科ドヨウグモ属


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2008年10月20日 (月)

北方性の蜘蛛?

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クスミサラグモは北方性の蜘蛛ではなさそうです。ならば茨城県南部でも見てもよさそうですが、私は一度も見たことがありません。もっとも、山地に多く生息する蜘蛛のようなので、県南部の低い山にはいないのかもしれません。

写真では背中が上になっていますが、本来はハンモック状の網の底にへばりつくような姿勢をとっています(撮影の都合上、枝をひねって普通の姿勢にしています)。この写真の個体は触肢がふくらんでいるようなので、オスの亜成体かもしれません。


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ちなみに自分がこの蜘蛛を最初に見たのは、茨城の北部・日立市の山のなかです。そこからさらに北にある北茨城市の山のなかでも見たことがあります。

この蜘蛛は低い場所にも網を張りますが、人の背よりも高いところにある張り出した枝の間にも網を張っていたりします。この季節、茨城県北の山に行くと必ずと言っていいほど目にする蜘蛛です(この写真は福島県・矢祭町で撮影)。


●クスミサラグモ/Neolinyphia fusca
サラグモ科ツリサラグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.12/福島県・矢祭町)

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2008年10月18日 (土)

二年前は名前も知らなかった

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シンカイナミハグモでしょうか? ナミハグモの仲間に違いないとは思いますが、ナミハグモ類は50種以上いるそうで、素人が断定するのは無理そうです。

泥を固めてトンネル状にした住居に隠れていました。どんな奴が出てくるのかとワクワクしていたら、この蜘蛛が姿を現しました。

蜘蛛を観察し始めて二年目になります。以前はサラグモ、ヒメグモという名称さえ知らなかった自分。ナミハグモなんて一度も聞いたこともありませんでした。そんな自分が蜘蛛に興味を持ち、写真を撮りためているのがとても不思議です。

以前はどちらかというと蜘蛛は嫌いな生きものでした。ところが、図鑑を購入して一つひとつ名前を知るごとに、とても身近な存在に思えてきたのです。今では親しみさえ感じるほどになりました。

蜘蛛嫌いが蜘蛛好きに…。何がきっかけで趣味志向が変わるかわかりませんね〜。

そうそう、これも先日の茨城県北〜福島南部撮影ツアーで撮ったものです。茨城自然探検隊というタイトルがついていますが、前回に続き福島の蜘蛛の紹介となりました。あと1〜2回、福島の蜘蛛を報告するかもしれません。


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.12/福島県・矢祭町)

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2008年10月14日 (火)

あれっ、デーニッツ君じゃないの?

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今月初の更新です。久しぶりにカメラを手に野に出かけました。出かけたのは茨城県北部&福島県。知り合いのカメラマンさんの撮影ツアーに参加させていただきました。詳しくはこちら


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さて、写真の蜘蛛は福島県の矢祭町で撮影したもの。撮影した場所は谷川渓谷。最初は「な〜んだ、デーニッツハエトリかぁ」と思ったのですが、何となく雰囲気が違うことに気付きました。

図鑑を見てウススジハエトリではないかと判断。それほど珍しい蜘蛛ではなさそうですが、私は初めて見ました。少なくとも、茨城県南部では一度も見たことがありません。


●ウススジハエトリ/Yaginumaella striatipes
ハエトリグモ科ウススジハエトリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.10.12/福島県・矢祭町)

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