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2008年6月13日 (金)

うぐいす豆のアンパン

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観察地を別の場所に移動しました。ご覧の写真に水車が写っていることからもお分かりの通り、下の方には小さな沢があります。


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沢に近くの湿気の多い場所にはアオグロハシリグモがいるのではないかと思いましたが、成体は確認できませんでした。見つけたのは橋のコンクリートに網を張っていた幼体です。幼体のときは、かなり水場から離れた場所で生活するものもいるようです。

じつは、キクメハシリグモもいるのではないかと思っていたのですが、ここでは一度も見たことがありません。アオグロハシリグモとキクメハシリグモの生息地にはどのような違いがあるのかということも常々気になっていました。自分の数少ない目撃経験から言うと、両者が混在していたことは一度もありません。本当のところはどうなのでしょう? 両者は同じ場所に生息するのか、それとも棲み分けているのか…。今後の観察テーマのひとつでもあります。


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次にお目にかかったのはスジアカハシリグモの幼体です。成体はちょっと違う色ですが、この幼体の時期の色を見るとなぜかうぐいす豆のアンパンを思い出します。そして食べたくなります。もちろん牛乳と一緒に…

このスジアカハシリグモは県南部の平地では見たことがありません。きっと沢が流れるような森のなかに多い蜘蛛なのでしょう。県南部でも山の方に行けば見られると思います。

話は違いますが、以前に県北部の渓流沿いでたくさん見た記憶があります。それ以来、清流がある空気のきれいな場所にいるという印象が強くなりました。余談ですが、蜘蛛がくっついているのはオウレンシダというシダです。茨城県南部ではあまり見ないシダでした。

沢の近くにはたくさんのコシロカネグモが網を張っていたほか、ところどころでユノハマサラグモの姿も見ることができました。ユノハマサラグモはとても美しいサラグモです。その姿は別の機会にご紹介します。

このあと、湿気の多い沢から離れ、開けた草地に移動します。そこで見つけた蜘蛛の報告は次回へ…


●アオグロハシリグモ/Dolomedes raptor
キシダグモ科ハシリグモ属

●スジアカハシリグモ/Dolomedes saganus
キシダグモ科ハシリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.6.4/笠間市・旧友部町)

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