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2008年5月

2008年5月31日 (土)

夕暮れ時の蜘蛛たち

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最近は6時近くでも明るいので、かなり遅い時間まで蜘蛛観察ができます。そんな夕暮れ時に撮ったのがアシナガグモのオスです。メスの網の近くで恋の成就を前に身繕いでもしていたのでしょうか? この時間だと“夜這い”に近いものがあります。あぁ青春、青春! でも、蜘蛛の命は短いんですよね〜、特にオスは…


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こちらはトガリアシナガグモのメスです。彼女は恋人を待ち焦がれているのでしょうか?


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ドヨウオニグモの幼体です。かわいいですね〜


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金色の網を張る蜘蛛、アオオニグモです。ビジョオニグモも金色の網を張りますが、春に出現するのはアオオニグモだそうです。一方のビジョオニグモは秋に多いと図鑑に書いてありました。昨年を振り返るとまさにその通り、ビジョオニグモを見かけたのは晩夏から秋でした。


●アシナガグモ/Tetragnatha praedonia
アシナガグモ科アシナガグモ属

●トガリアシナガグモ/Tertagnatha caudicula
アシナガグモ科アシナガグモ属

●ドヨウオニグモ/Neoscona adianta
コガネグモ科ヒメオニグモ属

●アオオニグモ/Araneus pentagrammicus
コガネグモ科オニグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.23/かすみがうら市・旧千代田町)

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大小さまざま、この時季のクサグモ

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クサグモの幼体です。草の葉が茎と接する部分、樹木の枝先などに棚状の網を張るので、見かけることが多い蜘蛛です。小さいうちは写真のように赤い色をしています。卵のうから出たばかりは小さな赤い蜘蛛という印象ですが、少し大きくなると右の写真のように腹部が黒ずんできます。


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もう少し大きくなると、腹部に線状の模様がうっすらと出てきます。


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さらに大きくなれば、かなり線がはっきりしてきます。このあと、頭胸部も毛に覆われて一般的に認識されているクサグモの姿になります。

この時季のクサグモの幼体にはかなり成長度の違いがあることが分かります。これが、偶然なのか意図的なのかは分かりません。しかし、各地でこのような違いを目にするので、クサグモは時期をずらして成長(出のうを含め)する仕組みをもった種なのかもしれません。あるいは、小さい蜘蛛のなかには、やや遅く出現するコクサグモの幼体が含まれているとも想像できます。


●クサグモ/Agelena limbata
タナグモ科クサグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.23/阿見町)

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2008年5月30日 (金)

恋の季節なの〜

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ヤミイロカニグモのオスです。とにかくたくさん草の上にいました。雑木林全体で見たら、何匹いるのか数えられないくらいいるのでは? ヤミイロカニグモだけでなく、いろいろな蜘蛛にとっても恋の季節のようです。


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こちらはアシナガグモ科の蜘蛛です。図鑑と照らし合わせたところ、コシロカネグモのオスのようでした。


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カラコモリグモのオスです。茨城県南部の各地に生息しています。こうして徘徊しているところを見ると、こちらも繁殖期のようです。体長は3〜4ミリで、よく目にするウヅキコモリグモよりはずっと小さい印象。イナダハリゲコモリグモと同じくらいでしょうか。ほかのコモリグモたちとは色・模様とも違っているので、見ればすぐに分かると思います。


●ヤミイロカニグモ/Xysticus croceus
カニグモ科カニグモ属

●コシロカネグモ/Leucauge subblanda
アシナガグモ科シロカネグモ属

●カラコモリグモ/Pardosa hedini
コモリグモ科オオアシコモリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.23/阿見町)

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セマルそれともトラフ?

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草の茎に怪しい蜘蛛の影。そのようすからしてカニグモ科の蜘蛛には間違いありません。あまり見かけない形です。たぶん、トラフカニグモかセマルトラフカニグモだと思います。


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よ〜く見てみたら、この個体はオスでした。腹部末端がとがっていないので、きっとセマルトラフカニグモでしょう。ちょっと無責任ですが、今回はそういうことにしておきます(間違ってたら、すみません)。

眼の配置がおもしろいです。ほかのカニグモに比べて極端に四方八方を向いています(というか、“出目金”のように見えます)。

●セマルトラフカニグモ/Tmarus rimosus
カニグモ科トラフカニグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.23/阿見町)

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2008年5月29日 (木)

初めて見ました。ムネグロサラグモ

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茨城県南部の平地、ちょっとした山などでは見たことがありませんでした。それがなぜか、山を越えた県西地区にはたくさんいます。見つけたのはご覧のような山の中腹にある雑木林です。雑木林と言っても、ほとんどがアカマツです。アカマツ林と言いたいところですが、ほかの樹木も混じっているので雑木林と表現します。

ここはちょうど筑波山の北斜面を登る山道です。筑波登山は「つくばエクスプレス」の開通で来訪者が激増したそうですが、それはロープウェイやケーブルカーがあるつくば市側の話。桜川市(旧真壁町・まかべまち)側は以前とあまり変わっていないと思います。でも、桜川市の方から登るのも楽しいです。個人的にはこちらから登る方がずっと好きです。見るべき自然が多いし、鳥の種類も豊富なような気がします。バードウォッチングが好きな人は好んでこちらから登るようです。


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蜘蛛から話題がそれたので戻します。こちらがムネグロサラグモです。初めて見たのでちょっと感激しました。


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一見するとクスミサラグモに似ていますが、よく見ると微妙に違います。背中の模様がクスミサラグモのように細かくありませんし、体色もやや黒味が強いような気がします。


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*参考までに昨年10月に日立市で撮影したクスミサラグモの写真を載せておきます。


●ムネグロサラグモ/Neolinyphia nigripectoris
サラグモ科ツリサラグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.11/桜川市・旧真壁町)

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コケヒメグモはどこにでもいるな〜

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コナラの幹でよく見かけるのがコケヒメグモです。この蜘蛛はどの雑木林でも見かけると言っていいほど。これは5月中旬に撮影したものですが、この頃になるとオスもよく見かけるようになります。オスはメスに比べると体色が明るい傾向があります。黄色っぽく見える個体が多いような気がします。メスは白と黒、渋い赤、コケ色を組み合わせた地味な色彩です。写真では左がオスで右がメスになります。


これで3回に分けたひたちなか市からの報告を終わりにします。


●コケヒメグモ/Takayus subadultus
ヒメグモ科タカユヒメグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.15/ひたちなか市・旧勝田市)

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普通のゴミグモじゃありません

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前回に続き、こちらもひたちなか市で見つけた蜘蛛です。ゴミグモですが、普通のゴミグモではなさそうです。茨城県南部〜中央部では、ゴミグモやヨツデゴミグモが一般的ですが、この写真の個体はどちらでもありません。


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オノゴミグモかヤマゴミグモのような気がします。悩みます。どちらでしょう?


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.15/ひたちなか市)

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稲妻とレンジャー

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いきなり何の写真かと思えば、公園の入口に設置されたコンクリート製の車止め。じつは、これが今回の舞台です。ここで蜘蛛たちの壮絶なドラマ? が繰り広げられていようとは、誰も予想しなかったでしょう。


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ここにはなぜかよくハエが止まるようで…。それを目当てに蜘蛛が集まって来ているのかどうかは定かではありませんが、とにかくたくさんのイナズマハエトリが集結しています。一匹が運良くハエを捕らえていました。


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なかにはコンクリートの隙間に家までこしらえているものもいます。左斜め下に見えるのが住居で、写真の個体は、ほどなくお家に帰っていきました。


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こちらはイナズマハエトリのオスです。


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こちらは赤いレンジャー部隊。小さな赤い蜘蛛です。名前は分かりませんが、サラグモ科の蜘蛛だと思います。この蜘蛛、コンクリート製の柱のてっぺんから10センチくらいの間を何度も上り下りしていました。レンジャーあるいは消防署の救助訓練みたいな行動でした。


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網を張っているようすはありませんし、バルーニングの準備行動とも思えません。2匹並んで行ったり来たりしていたのですが、お互いが接触するようなこともありませんでした。いったい何だったんでしょう?

●イナズマハエトリ/Pseudicius vulpes
ハエトリグモ科イナズマハエトリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.15/ひたちなか市)

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2008年5月28日 (水)

5月9日のコモリグモ科の蜘蛛

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5月9日、じつを言うとこの日はある蜘蛛を撮るための一日でした。ご覧の場所に生息する彼らを見つけたのは昨年のこと。今年もその生息状況を確認するために足を運んだのです。そうです、この日のメインイベントはシッチコモリグモ撮影会でした。撮影会と言っても参加者は私一人。寂しい撮影会でした。トホホ…


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でも収穫は山ほどありました。ご覧のシッチコモリグモのオス(左)とメス(右)のほか、今回まで7回にわたって報告した蜘蛛たちを撮ることができました。もう、満足をはるかに越えてチョ〜快感です!

(シッチコモリグモについてはすでに報告済みです。その記事はこちらになります)


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こちらはキバラコモリグモです。田んぼにはつきものの蜘蛛なので、今回のような湿地にいても何の不思議もありません。ちなみに、茨城県南部では普通種と呼べるものですが、個体数は多からず少なからずと言ったところでしょうか。多いのはイナダハリゲコモリグモ、キクヅキコモリグモです。自分では同定できないので断言はできませんが、イモコモリグモらしき蜘蛛もたくさんいます。写真のキバラコモリグモはそれらの次ぐらいに多い蜘蛛と言えます。ほかにも、運がいいとやや乾いた畦などでアライトコモリグモを目にすることができます。


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こちらは正直言って分かりません。ミナミコモリグモは茨城県の中央部は分布域に含まれていないので、違うでしょう。だとすると、クラークコモリグモかイモコモリグモ、チビコモリグモ、ナミコモリグモの可能性が高いと思います。このあたりをはっきり見分けられるようになると、蜘蛛観察がもっと楽しくなるのですが…。今の私にはちょっと無理そうです。


今回を最後に5月9日の小美玉市からの報告を終了します。


●シッチコモリグモ/Hygrolycosa umidicola
コモリグモ科ヒグロコモリグモ属

●キバラコモリグモ/Pirata subpiraticus
コモリグモ科カイゾクコモリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.9/小美玉市・旧美野里町)

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5月9日のアシナガグモ科の蜘蛛

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探検隊らしく水路の中に入ってみました。蜘蛛の巣シャワーもなんのそのズンズン前に進みます。こんなところにいる蜘蛛と言えば…


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アシナガグモで〜す。います、います。あっちにも、こっちにも。


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ありふれた存在ですが意外と絵になる蜘蛛だと私は思います。この蜘蛛、ちょっと好きです。


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こちらもアシナガグモと言いたいところですが、な〜んだかようすが違います。どこがどう違うのか説明しにくいですが、何となく違和感を覚えます。ヤサガタアシナガグモではないし、かといってヒカリアシナガグモでもなさそう…だとすると、ハラビロアシナガグモでしょうか? 意外にもアシナガグモのオスだったりして。いや、やっぱりアシナガグモではなさそうです。

●アシナガグモ/Tetragnatha praedonia
アシナガグモ科アシナガグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.9/小美玉市・旧美野里町)

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5月9日のフォトジェニック・スパイダー

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すっごくきれいな蜘蛛です。たぶんヤマトツヤグモだと思います。湿地のような場所にいました。


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陽が当たると腹部が薄い赤紫に光って見えます。


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腹部側面は、緑と言うかコケのような色です。蜘蛛がもっと人気のある生きものだったら、コレクターが黙っていないでしょう。ただ、標本にしたときにこの色が保持できるのかどうかは疑問ですが…

体長は4〜5ミリで、かなりすばしっこい動きをします。捕まえるのに一苦労しますが、次に見つけたときも捕獲・撮影したいと思います。どうやらこの蜘蛛に惚れてしまったようです。


●ヤマトツヤグモ/Micaria japonica
ワシグモ科ツヤグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.9/小美玉市・旧美野里町)

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5月9日のコガネグモ科の蜘蛛

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怪しげな蜘蛛がいました。


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近くで見てみるとドヨウオニグモの幼体でした。5月の初旬頃からぽつぽつとみかけるようになったのがドヨウオニグモです。ざっと観察したところ、個体数が多いという感じではありません。コガネグモの幼体の方がはるかに多いです。減少傾向にあるのでしょうか? ちょっと心配です。


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コガネグモの幼体です。この個体は几帳面な性格のようで、網もきっちりとはっていますし、隠れ帯もきれいです。


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一方こちらのコガネグモ幼体は、網の張り方が雑な感じがします。個体によって網の張り方にも違いがあるので、見ているとおもしろいです。

というか、網を修復するのはけっこう大変な作業のようで、どうしてもこのような継ぎはぎっぽくなってしまうのでしょう。ひとつ上の写真の網は張ったばかりの新しいものなのかもしれません。


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ヌサオニグモです。私にとっては比較的珍しい蜘蛛です。昨年、牛久市(うしくし)で幼体を確認したことがあるだけで、それ以来見ていませんでした。自分で言うのも何なんですが、出かけた先で蜘蛛を探している数少ない観察者(変人?)だと思います。そんな自分でさえ、ヌサオニグモはあまり目にしません(いるところにはいるのでしょうが…)。今回、自分の住む近くで見つけたことにちょっと感動してしまいました。正直なところ“地域初!”と言いたいくらいです。


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牛久市は茨城県南部でもかなり首都圏近くの地域です。一方、自分の住む石岡市は県南部になっていますが、かなり県中央部寄りの地域。今回の観察地である小美玉市は、隣町ながら県中央部に指定されている地域になります。牛久市から小美玉市まで、その間にある市町村にもたびたび足を運んでいますが、ヌサオニグモは目にしません。そんなに珍しい蜘蛛ではないと思うのですが、見かけないことが不思議です。そこには何か大きな理由があるように思えて仕方がありません。これからもときどきヌサオニグモの生態について考えていきたいと思います。


●ドヨウオニグモ/Neoscona adianta
コガネグモ科ヒメオニグモ属

●コガネグモ/Argiope amoena
コガネグモ科コガネグモ属

●ヌサオニグモ/Araneus ejusmodi
コガネグモ科オニグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.9/小美玉市・旧美野里町)

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5月9日のカニグモ科の蜘蛛

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ヤミイロカニグモでしょうか? ちょっと自信がありません。湿地のような場所にいたことが気にかかります。今までにヤミイロカニグモを見た場と言えば、雑木林や草地ばかりです。今回のような水がひたひたするような環境で見たことがないからです。しかもまだ幼体です。断言するのはやめておこうと思います。


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ハナグモです。この個体はかなり白っぽい体をしていました。最初に見たときはアズチグモかと思ったほどです。


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葉を丸めて隠れている個体です。脱皮しようとしているのか、あるいは脱皮したばかりなのでしょうか?


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以前、ハナグモの脱皮のようすを見たことがありますが、まるで空中ブランコのように糸にぶら下がりながら皮を脱いでいました。思えばそれは小さな個体でした。この写真のように10ミリ近い個体になると、空中ブランコ方式とはいかないのかもしれません。


●ハナグモ/Misumenops tricuspidatus
カニグモ科ハナグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.9/小美玉市・旧美野里町)

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2008年5月27日 (火)

5月9日のササグモ、ハチに狩られた蜘蛛

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ササグモです。まだ幼体のようです。ササグモは眼の配置に特徴があります。頭胸部の先端部分をぐるりと取り囲むように並んでいます。いつ見てもおもしろいな〜と思います。


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この日は変わったものを見かけました。ハチに狩られる蜘蛛です。何グモが狩られているのか知りたくて必死に追跡。狩られていたのはフジイコモリグモでした。なぜ、フジイコモリグモなのか?

(ハチと蜘蛛がどこにいるのか分かりにくくて申し訳ありません。写真のほぼ中央に両者がいます)


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周辺で圧倒的に数が多いのはイナダハリゲコモリグモです。それなのに、なぜでしょう? 体の大きさが手頃なのでしょうか。イナダハリゲコモリグモは小さいので、幼虫の餌にするには数を集める必要があります。かといって、大型のイオウイロハシリグモだと逆に餌食になってしまう可能性も出てくるのでしょう。ちょうどバランスがいいのがフジイコモリグモなのかもしれません。

撮影者の経験からいうと、じつはフジイコモリグモはコモリグモ科の蜘蛛のなかでは撮りやすい蜘蛛です。ウヅキコモリグモやイナダハリゲコモリグモは逃げ足がとても速く、あまり途中で止まってくれません。ところが、フジイコモリグモは頻繁に立ち止まってくれます。そんな習性も狩り蜂にとっては都合が良いのかもしれません。この件については、たまたまフジイコモリグモを捕まえただけかもしれないのでなんとも言えません。軽く聞き流してください。


●ササグモ/Oxyopes sertatus
ササグモ科ササグモ属

●フジイコモリグモ/Arctosa fujiii
コモリグモ科ミズコモリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.9/小美玉市・旧美野里町)

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5月9日のハエトリグモ

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5月ももうすぐ終わりです。今月の初旬に撮った蜘蛛ですが、一気に報告しようと思います。今回はハエトリグモ。まずはマミジロハエトリのオスです。


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マミジロハエトリのオスは、眼の上に白い毛が生えています。たぶんそのことが命名の由来になっているのだと思います。5月になってから頻繁に見かけるようになりましたが、3月頃からすでに姿は目にしていたような気がします。


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こちらはネコハエトリのオスです。過去の経験からいうと、5月から6月くらいによく見かけます。最初に紹介したマミジロハエトリのオスに比べ、活動期は短いと感じます。夏頃になるとほとんど見かけません。


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メガネアサヒハエトリ、あるいはマガネアサヒハエトリのメスです。両者のメスはとてもよく似ているので、判別が難しいです。近くにオスがいてくれれば分かるのですが、このときは見つけられませんでした。個人的にはメガネアサヒハエトリのメスのような気がしています。体長は6〜7ミリです。

(5月28日追記/やっぱりマガネアサヒハエトリかもしれません。マガネアサヒハエトリは色彩変異が多様らしいので…)


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アリグモです。横から見るとアリと区別がつきません。


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左の写真のように、一番前の脚を上げているとアリの触角のように見えます。ところが、右の写真のように脚をおろしているとやっぱり蜘蛛に見えます。


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キレワハエトリです。足元に水がしみ出してくる湿地のような場所で見つけました。こんな環境にもいることを知りませんでした。じつは、上の方で報告したメガネアサヒハエトリも同じ場所で見つけたものです。

●マミジロハエトリ/Evarcha albaria
ハエトリグモ科マミジロハエトリグモ属

●ネコハエトリ/Carrhotus xanthogramma
ハエトリグモ科ネコハエトリグモ属

メガネアサヒハエトリ/Phintella linea
ハエトリグモ科アサヒハエトリグモ属

●アリグモ/Myrmarachne japonica
ハエトリグモ科アリグモ属

●キレワハエトリ/Sibianor pullus
ハエトリグモ科ツヤハエトリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.9/小美玉市・旧美野里町)

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やっぱり普通種だと思うイワテハエトリ

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イワテハエトリは図鑑に載っていないハエトリグモ科の蜘蛛ですが、茨城県内では各地で見かけます。もしかして、最近急速に増えているのでしょうか? 5月になってから何度も見かけています。


(2008.5.8/茨城町)

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ほんと、いつでも見られるヒメグモ

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カレハヒメグモです。寒い冬のまっただ中でも見られる蜘蛛なので、この季節に見かけると逆に違和感を覚えてしまいます。茨城県では、一般的なヒメグモといえるのではないでしょうか。個体数もかなり多いと思います。夕暮れ時に撮ったものなので全体が赤っぽく見えますが、本当はもっと黒っぽい体をしています。


●カレハヒメグモ/Enoplognatha abrupta
ヒメグモ科ハガタグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.8/茨城町)

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2008年5月26日 (月)

久々に見たマダラスジハエトリ

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越冬中の個体しか見たことがなかったマダラスジハエトリ。ついに冬以外の季節に見ることができました。見つけたのはヒノキの樹皮上です。どこかに必ずいるはずだと常々思っていたので、今回の再会はかなりうれしいものでした。

珍しい蜘蛛という話も聞きませんから、普通種のはずです。その割に目にしないのは、きっと彼らが樹皮裏などに隠れているからなのでしょう。次に会えるのはいつのことやら…


●マダラスジハエトリ/Plexippoides annulipedis
ハエトリグモ科マダラハエトリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.8/茨城町)


ちなみに、茨城県南部でこの蜘蛛を見たのは石岡市のみ。今回発見した茨城町はどちらかというと県の中央部になります。茨城町は水戸市のすぐ隣にある町です。

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美しい緑のモザイク

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いつ見てもきれいな蜘蛛です。ウロコアシナガグモかエゾアシナガグモだと思います。両者は似ているので、いつも悩まされます。

脇には糸で作られた袋状のものが写っています。見つけたときに卵のうかと思いましたが、違っていました。だとすると、脱皮用の仮住居でしょうか。自分はアシナガグモの仲間が仮住居内で脱皮するのを見たことがないので、今ひとつ確信が持てません。

この袋状のものは別の種類の蜘蛛、あるいは蛾の幼虫などが作ったもので、写真の蜘蛛はたまたまこの場所にいただけなのかもしれません。なんとなく葉が丸まっていたので、きっと居心地がよかったのでしょう。よく見れば、すぐ近くに蛾の幼虫が葉を食べたような跡が見受けられます。

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.8/小美玉市・旧美野里町)

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フクログモと間違えそうなワシグモ

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草の生えた斜面とアスファルト道路の境を迷走している蜘蛛がいました。

「へぇ〜、こんなところを走り回るフクログモがいるんだ?」


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そう思いながらも、何か違和感を覚えました。お尻の末端の糸疣の形状がワシグモ科の蜘蛛のものだったからです。


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「こんな色のワシグモっていたかなぁ」と半信半疑の自分。家に帰って図鑑を見ると…。トラフワシグモとカバキケムリグモという蜘蛛が載っていました。でも、カバキケムリグモではなさそうです。どちらかというと、トラフワシグモの方が似ている感じ。でも、どこか違っているような気がします。もしかすると、図鑑に載っていないワシグモ科の蜘蛛なのかもしれません。


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.8/小美玉市・旧美野里町)

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2008年5月25日 (日)

ほっそりスマート、ヤサアリグモ

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ヤサアリグモです。初めて見ました。こんなに小さくて細いハエトリグモだとは思いませんでした。


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いたのは雑木林の縁に生えている樹木の枝先。腹部の裏側も撮りましたが、小さすぎてよく分かりませんね。


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どれくらい小さいかというと…
一目盛りは1ミリです。体長は4ミリに届きません。図鑑にはメスの成体が5〜6ミリとあるので、写真の個体はまだ幼体のようです。


●ヤサアリグモ/Myrmarachne intermichelis
ハエトリグモ科アリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.8/小美玉市・旧美野里町)

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ヤハズハエトリのメス

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よく行く隣町の観察ポイントで見つけたヤハズハエトリのメスです。ここではキタヤハズハエトリばかり見かけるので、ヤハズハエトリはいないのかと思っていました。念のため少し周りを探してみましたが、オスは見つけることができませんでした。


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左がヤハズハエトリのメス、右がキタヤハズハエトリのメスです(別の日に違う場所で撮ったもの)。全体的に見ると似ていますが、腹部に黒い斑点があるのがキタヤハズハエトリです。頭胸部のてっぺんにも違いが表れます。キタヤハズ(右)の方はほとんど真っ黒ですが、ヤハズ(左)の方は白い毛が混じってまだらに見えます。


●ヤハズハエトリ/Mendoza elongata
ハエトリグモ科テナガハエトリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.8/小美玉市・旧美野里町)

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トリック?

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この写真は逆さにしたものではありません。唐突になぜこんなことを言うのか…

本来、この蜘蛛は地面の方に頭を向けて網の中央で静止します。ところが、このときはなぜか上を向いていました。たまたまだと思いますが、おもしろいので撮ってみました。

お尻から糸を吹き出して巨大な風船をふくらませているようにも見えます。


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アシナガグモ科の蜘蛛は、中央にぽっかりと穴が空いている網を作るものが多いです。こちらはオオシロカネグモの幼体ですが、腹部裏にある緑色の二本線が目立ちます。これがじつにきれいな色をしています。近くで見ると宝石の輝きのようで、うっとりするほど。もし見つけたら、ぜひ自分の目でお確かめください。


●オオシロカネグモ/Leucauge magnifica
アシナガグモ科シロカネグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.7/小美玉市・旧小川町)

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2008年5月24日 (土)

「みんなの歌」の時間です

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おに〜のパンツはいいパンツ
つよいぞ〜、つよいぞ〜
5年はいてもまだはける
きれいだ〜、きれいだ〜


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見よう、見よう
コガネグモ〜
探そ、探そ
コガネグモ〜


(途中から歌詞が変わっちゃいました)


ところで、鬼のパンツに見えませんか? 
幼体ですが、模様もかなりしっかりしています。きれいですね〜

●コガネグモ/Argiope amoena
コガネグモ科コガネグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.23/阿見町)

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2008年5月23日 (金)

二人は会うことができるのか?

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お〜い、どこにいるんだ〜


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ねぇ〜、ここよ〜

マミジロハエトリのオス(上)とメスの会話でした。


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ん、呼んだぁ? (byヨダンハエトリ)


●マミジロハエトリ/Evarcha albaria
ハエトリグモ科マミジロハエトリグモ属

●ヨダンハエトリ/Marpissa pulla
ハエトリグモ科オオハエトリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.7/小美玉市・旧小川町)

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コガネグモ、ちっちゃ〜い

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体長6〜7ミリのコガネグモの幼体、とてもかわいいです。この写真の個体はかなり茶色がかっています。コガネグモの幼体には二つの色味があるように思えます。ひとつがこの写真のようなもの、もうひとつがもっと黒が強いもの。黒っぽい個体の方が本来のコガネグモの色のような気がします。


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この小さな個体が秋頃には20ミリを越える大きな体になります。成体になったコガネグモは色も鮮やかですし、迫力もかなりのものです。近頃、激減していると噂されるコガネグモですが、茨城県南部には生息地がかなり残っています。今年の秋もコガネグモを見られる幸せを味わいたいと思います。


●コガネグモ/Argiope amoena
コガネグモ科コガネグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.7/小美玉市・旧小川町)

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2008年5月22日 (木)

絵になるカニグモ

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ガザミグモのメスです。カニグモの仲間では比較的大きな種類だと思います。カニグモは前脚が太く大きいので、威圧的な感じがします。そこがまたカッコいいのです。顔も愛嬌があっていいいですね。

顔のおもしろさではアズチグモも負けていませんが、最近ご無沙汰しています。それほど珍しい蜘蛛ではないので、そのうち会えるでしょう。再会を果たしたらご紹介します。

●ガザミグモ/Pistius indulatus
カニグモ科ガザミグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.7/小美玉市・旧小川町)

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2008年5月21日 (水)

真昼の決闘

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前回のつづきではないのですが、キタヤハズハエトリつながりということで…

上の方にいるのがキタヤハズハエトリ、下にいるのがオスクロハエトリ。写真は二匹の決闘のようすです。キタヤハズハエトリは腹部を垂直に立てています。相手が近づいてきた瞬間からこの行動をとり、しばらくはこの状態で威嚇していました。

この体勢を見たオスクロハエトリは、組み合うこともなく尻尾を巻いて逃げてしまいます。盾のように振りかざした腹部はかなりの威嚇効果があるようです。金色にキラキラ輝くのが視覚に訴えるのでしょうか? それとも白い縁取りの黒い斑点が実物以上に大きな相手のように錯覚させるのでしょうか?

以前、オスクロハエトリ同士の決闘を見たことがあります。しかし両者は腹部を持ち上げるような行動はとりませんでした。もしかすると、この腹部直立の戦闘態勢はキタヤハズハエトリ特有のものなのかもしれません(最近、キタヤハズハエトリをよく目にしますが、この強力な武器を手に勢力を拡大しているのかも)。


●キタヤハズハエトリ/Mendoza ibarakiensis
ハエトリグモ科テナガハエトリグモ属

●オスクロハエトリ/Mendoza canestrinii
ハエトリグモ科テナガハエトリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.9/小美玉市・旧美野里町)

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2008年5月20日 (火)

キタヤハズハエトリが増えている?

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身近な場所でいろいろな蜘蛛を観察していますが、田んぼの周辺部のようなちょっと湿気のある場所にはテナガハエトリグモ属(Mendoza)が多いです。

以前はオスクロハエトリをよく見かけましたが、最近はキタヤハズハエトリが目立ちます。写真はキタヤハズハエトリのメスです。


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こちらがオスです。キタヤハズハエトリのオスは、かなり小さなときから腹部の模様がはっきりしているのですぐに分かります。この独特の丸い斑紋が特徴なのですが、下地の金色もなかなか美しいです。


●キタヤハズハエトリ/Mendoza ibarakiensis
ハエトリグモ科テナガハエトリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.7/小美玉市・旧小川町)

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2008年5月19日 (月)

サラグモの交接

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こ〜んな崖地を観察してみました。


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見つけたのはサラグモです。この蜘蛛はとにかくたくさんいます。ヘリジロサラグモだと思い込んでいたのですが、図鑑の写真を確認すると、なんかちょっと違うような感じです。でもやっぱりヘリジロサラグモなんでしょうか?


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仲睦まじい二人です。オスの触肢には精子が充填されているようです。この姿勢からどうやって交接するのか興味津々で眺めていたら、私の気配に気がついたメスが逃げ出してしまいました。肝心なところが観察できませんでした。残念。


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オスの拡大写真です。

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.7/小美玉市・旧小川町)

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2008年5月18日 (日)

アシナガグモだけどちょっと違う

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アシナガグモの仲間ですが、オオドヨウグモ属のメガネドヨウグモです。茨城県南部の平地ではあまり目にしませんが、たまたま水路の上に網を張っていました。


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ほかにもいないかと探してみましたが、いたのはこの一匹だけでした。頭胸部を見ると独特の斑紋があり、黒ブチ眼鏡を連想させるような形をしています。名前の“メガネ”はそのことに由来するそうです。

●メガネドヨウグモ/Metleucauge yunohamensis
アシナガグモ科メガネドヨウグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.7/小美玉市・旧小川町)

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2008年5月17日 (土)

釈迦と蜘蛛、じゃなくてシャガと蜘蛛

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これは石岡市(旧八郷町・やさとまち)にある茨城県フラワーパーク内のシャガ群落です。


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そこに一匹の蜘蛛が…。
初めて見る蜘蛛です。ガザミグモのオスのような気がします。


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念のため図鑑の写真と見比べてみました。たぶん間違いないと思います。

こんなところを徘徊しているとは思いませんでした。きっとメス探しの旅に出かけたところだったのでしょう。ということは、この時季が繁殖期なんですね〜。


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さて、シャガの花にはこんな蜘蛛も。イヅツグモです。針葉樹(ときにはコナラなどの広葉樹にも)の樹皮上にいることが多いのですが、花も好きなのでしょうか? シャガの周りにはスギの木が多かったので、そこから降りてきたのかもしれません。


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こちらはシャガ群落の上にある展望塔からの眺めです。左側は吾国山(わがくにさん・518m)、中央よりやや右にある小高い山が難台山(なんだいさん・653m)です。この両者の間にはハイキングコースがあり、大勢の人が山歩きを楽しんでいます。途中にあるカタクリやスズランの群落は有名です。これらの山の向こうは笠間市になります。


●ガザミグモ/Pistius undulates
カニグモ科ガザミグモ属

●イヅツグモ/Anyphaena pugil
イヅツグモ科イヅツグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.4/石岡市・旧八郷町)

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2008年5月16日 (金)

微小グモの卵のうづくり

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体長2〜3ミリの小さな蜘蛛です。サラグモ科の蜘蛛のような気がしますが、名前は断定できません。図鑑を見るとクロケシグモのような感じです。


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雨上がりの濡れた樹皮上で一所懸命に卵のうを作っています。小さなお尻を何度も上下させ、糸を出してくっつける動作を繰り返していました。


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.3/小美玉市・旧小川町)

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ジョロウグモはまだ孵らず

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よく行くフィールド、隣町にある「やすらぎの里」という公園です。


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池の周りにはサクラの木があります。その樹皮上に産みつけられたジョロウグモの卵のうです。撮影したのは初旬ですが、まだ子蜘蛛たちは出てきていません。子蜘蛛どころか、粒々の卵のままでした。ジョロウグモは不妊症のメスが多いと言います。もしかしたら、この卵たちは無精卵なのかもしれません。


●ジョロウグモ/Nephila clavata
ジョロウグモ科ジョロウグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.3/小美玉市・旧小川町)

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2008年5月15日 (木)

鉛色のアシナガグモ

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脱皮直後のアシナガグモです。透明感のあるグレーがとても印象的。触肢が出来上っているようなので、オスの成体でしょう。


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アサヒエビグモの幼体です。バルーニングして着地したのがここだったようです。


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ナカムラオニグモです。茨城県南部にはたくさんいる蜘蛛です。それに比べると、ズグロオニグモなどはほとんど見かけません。

●アシナガグモ/Tetragnatha praedonia
アシナガグモ科アシナガグモ属

●アサヒエビグモ/Philodromus subaureolus
エビグモ科エビグモ属

●ナカムラオニグモ/Larinioides cornutus
コガネグモ科ナカムラオニグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.3/小美玉市・旧小川町)

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2008年5月14日 (水)

ワシグモ科2種とその他

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こちらはナミトンビグモだと思います。いつでも見られるというわけではありませんが、茨城県南部には比較的多く生息しているのではないかと想像しています。雑木林の林縁部で見かけることが多いです。


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こちらもよく見かけるワシグモ科の蜘蛛ですが、名前は分かりません。いろいろ調べて名前を確定しようと常々思っているのですが、やはりワシグモ科は難しそうです。


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ヤミイロカニグモの幼体だと思います。変わったポーズをとってくれたので写してみました。


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ワカバグモはヤミイロカニグモと同じカニグモ科ですが、趣がちょっと違います。若葉というだけあって、新緑の季節によく映えます(できれば葉の上で撮りたかった)。ちなみに若葉の季節でなくともこの蜘蛛は見られます。


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イワテハエトリです。このハエトリグモは図鑑に掲載されていませんが、茨城県南部のあちこちで見かけます。以前は珍しい蜘蛛かと思っていたのですが、これだけ頻繁に目にすると普通種のような気がしてきました。写真は公園内にある石のオブジェ上を徘徊しているところを撮りましたが、古民家の壁や針葉樹の樹皮上でも見かけます。居場所が特定できない蜘蛛です。


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アオオビハエトリがアリを捕まえているところです。自分の体長くらいのアリに豪快に噛みついています。


●ナミトンビグモ/Sanitubius anatolicus
ワシグモ科ナミトンビグモ属

●ヤミイロカニグモ/Xysticus croceus
カニグモ科カニグモ属

●ワカバグモ/Oxytate striatipes
カニグモ科ワカバグモ属

●イワテハエトリ/Pseudeuophrys iwatensis
ハエトリグモ科

●アオオビハエトリ/Siler cupreus
ハエトリグモ科アカガネハエトリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.2/小美玉市・旧小川町)

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黄色いコハナグモ

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黄色い蜘蛛です。一般的にコハナグモの頭胸部は薄い緑色をしているのですが、この個体はだいぶ黄色が強いです。脱皮直後なのでしょうか? とてもきれいだったので撮っておきました。


●コハナグモ/Diaea subdola
カニグモ科ギョウジャグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.2/小美玉市・旧小川町)

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カネコトタテグモの住む場所

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茨城県南部ではカネコトタテグモの住居がよく見られます。雑木林内にある崖地などにはけっこうな割合であります。しかし、蜘蛛が見られることはほとんどありません。


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いつも「見たいな〜、いないかな〜」と探すのですが、今までに実物を見たのは1回だけ。あまり外に出歩かない蜘蛛のようです。こちらが住居なのですが、どこにあるかお分かりですか?


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答はこちら。カネコトタテグモの住居は土のなかにあります。そして、その入口には観音開きの扉がついています。穴を覗いても、いるのか留守なのか分からないところが悲しいところ。ず〜っと扉の前にいて待ちぼうけを食らうのが嫌なので、いつも通り過ぎています。


●カネコトタテグモ/Antrodiaetus roretzi
カネコトタテグモ科カネコトタテグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.2/小美玉市・旧小川町)


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昨年の5月中旬に撮ったカネコトタテグモのメスの成体です。軽く10ミリは越えるので、印象としてはかなり大きな蜘蛛です。

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2008年5月13日 (火)

蜘蛛は工学博士?

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オオヒメグモの網全体を支えている複数の糸です。「一本一本、考え抜かれた糸の配置」かどうかは分かりませんが、きっと力学的に理にかなった構造になっているのでしょう。


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少し引いて撮ってみると、こんな感じです。


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彼女(メスなので)はいつも背中を丸めてうずくまっています。手足を伸ばした姿勢の写真を撮るのが難しい蜘蛛だと思います。


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あまりにも身近な蜘蛛なのでいつもは撮影しないのですが、今回は多少明るめの場所にいたので撮りました。いつもは物陰や構造物の下面に網を張っています。暗い上に苦しい姿勢で仰ぐように撮らなければならない場所にいることが多いのです。その点、今回の彼女は明るい性格のようで助かりました。


●オオヒメグモ/Achaearanea tepidariorum
ヒメグモ科ヒメグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.2/小美玉市・旧小川町)

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古民家に住む雪女

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シラヒゲハエトリはいつ見ても毛深いと思います。こんなに目立つ体毛は何のためにあるのでしょうか? この写真はメスです。


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こちらはそれほどでもありません。じつはこちらはオスです。シラヒゲハエトリはなぜかメスの方が毛深いです。というか、女性だからロングヘアーと言った方がいいのかもしれません。


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彼らは雑木林のなかにはほとんどいません。建造物にへばりついていることが多いように感じます。今回は古民家の土壁や木戸で見つけましたが、公衆トイレなどの壁でもよく見かけます。ときには開けた場所においてある石のオブジェの上を歩いていることもあります。


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彼らが住んでいる古民家です。私も住んでみた〜い。


●シラヒゲハエトリ/Menemerus fulvus
ハエトリグモ科シラヒゲハエトリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.2/小美玉市・旧小川町)

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2008年5月12日 (月)

おおっ、天井に星が…

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隣町の公園(やすらぎの里)には移築された古民家があります。家のなかから外を眺めると、これがとてもいい雰囲気です。しかし畳が古いのが玉に傷。昔の規格サイズのものを作れる(修繕できる)職人が、今はいないのだろうかと想像してしまいます。考えてみると、それも寂しい話ですね〜。


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上を見上げると天井板に星がくっついています。


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そうです、ヒラタグモの住居です。受信糸がなが〜く伸びているのが分かります。それにしても立派な住居でした。


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古民家のなかは煙で燻された懐かしい匂いがします。私はこの匂いがけっこう好きです。なぜなら、じいちゃん・ばあちゃんの家の匂いだからです。


●ヒラタグモ/Uroctea compactilis
ヒラタグモ科ヒラタグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.2/小美玉市・旧小川町)

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Oh! さが〜な

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じつはこんなに大きなサガオニグモを見たのは初めてです。と言うより、サガオニグモがこんなに大きくなるとは知りませんでした。

体長は10ミリ強で、ボリューム感もたっぷり。メスなので、お腹がはち切れそうです。


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サガオニグモは幼体のときから模様の個体差が大きな蜘蛛だと感じていました。成体を見てもそう思います。こうしてみると、いろいろな模様があるのが分かります。


●サガオニグモ/Eriophora sagana
コガネグモ科カタハリオニグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.30/かすみがうら市・旧千代田町)

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2008年5月11日 (日)

怪しげな住居

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いかにも蜘蛛の住居らしい外見です。こういった場所に造られるのは、フクログモ科の蜘蛛の住居が多いような気がします。

いつも不用意に葉を開いて逃げられるので、今回は容器を受け皿にして開けてみました。


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出てきたのはこの蜘蛛です。図鑑で見たところコフクログモが一番似ています。しかし、解説文に「似たものが多いので外見での種名確定は不可能」と書いてあります。まさにその通りだと思います。


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フクログモ科フクログモ属の蜘蛛の一種としておいた方がいいと感じました。

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.30/かすみがうら市・旧千代田町)

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田んぼのコモリグモはコレ

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と言っては言い過ぎかもしれませんが、茨城県南部の田んぼには本当に多いです。ほとんどがイナダハリゲコモリグモではないでしょうか。うまく説明はできませんが、ほかのハリゲコモリグモとは微妙に模様が違うような気がします。


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オスを見ると確信できますが、いつでもいるわけではなく夏に近づくにつれて数が減っていきます。よく見ると、頭の先にある触肢が真っ黒です。これがイナダハリゲコモリグモの特徴で、ハリゲコモリグモは触肢が折れ曲がるあたりに白い毛が生えています。


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イナダハリゲコモリグモに並んで数が多いのが写真の蜘蛛です。こちらは一回り、いや二回りくらい小さい蜘蛛です。体長は5ミリ前後でしょうか。イモコモリグモかもしれませんが、断言はできません。


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このとき見た田んぼには、クロココモリグモもいました。


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キバラコモリグモが、まだ水の張られていない乾いた田んぼにいるとは知りませんでした。


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キクヅキコモリグモの姿もありました。


●イナダハリゲコモリグモ/Pardosa agraria
コモリグモ科オオアシコモリグモ属

●クロココモリグモ/Arctosa subamylacea
コモリグモ科ミズコモリグモ属

●キバラコモリグモ/Pirata subpiraticus
コモリグモ科カイゾクコモリグモ属

●キクヅキコモリグモ/Pardosa pseudoannulata
コモリグモ科オオアシコモリグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.30/土浦市)

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2008年5月10日 (土)

ハリゲ戦闘機、スクランブル発進!

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3機編隊で飛行中のハリゲコモリグモ


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前から見るとちょっとイケてます


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背面飛行です


今回はコモリグモ科のなかのハリゲコモリグモの仲間です。以前にも書きましたが、ハリゲコモリグモの仲間は種を判別するのが難しいです。いつも避けて通っていますが、足元でおびただしい数がうごめいています。知らぬ顔をするわけにはいかないので撮りました。

さて、何ハリゲコモリグモでしょう? ハリゲコモリグモかヤマハリゲコモリグモのような気がします。この二種はオスの成体を見れば判別できるのですが、写真の3匹はまだ亜成体のようです。種を判別するには、もう一度行って確認する必要がありそうです。


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こちらはメスの写真です。

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.30/土浦市・旧新治村)

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シッチを探せ!

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そろそろシッチコモリグモの季節…そう思ったが吉日、さっそく出かけてみました。目的地は昨年蜘蛛を見つけた上の写真の場所です。この場所は周りを雑木林で囲まれた窪地になっていて、湧き水がかなりしみ出して溜まっています。シッチコモリグモは水がひたひたしているような湿地状態の環境が好きなようです。

以前にも書きましたが、県内各地で蜘蛛を探すなかシッチコモリグモを見つけた場所はここだけなのです。まだまだ捜査が甘いのか、狙い所がはずれているのか分かりませんが、自分にとってはかなり珍しい種類の蜘蛛になっています。

昨年見つけたのは写真の右奥の方ですが、今回足を踏み入れてみたら、地面が乾いていて一匹も見つけられませんでした。まさか全滅か! と心配しながら写真手前の方に歩いてゆくと、「ぐじゅぐじゅ、じゅぼじゅぼ」と長靴が音を立てます。踏みしめるたびに水がしみ出してくるような状態です。これなら期待できるだろうと下を向きながら歩いてゆくと…


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いますいます。数えきれないくらいうようよしていました。圧倒的にメスが多く、小さい体に卵のうをつけて逃げ回るものも少なくありませんでした。


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オスは全体の一割にも満たないと思われる程度しかいません。なぜかオスの方が警戒心が強く、表層部分には出てこずに草の根元を這い回っています。おかげで撮影に苦労しました。オス・メスどちらとも色彩の個体差があることが分かりました。


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蜘蛛を探していると、一面にはびこっているスギナの根元の方にたくさんの白い物体を見つけました。明らかに糸で編まれたものです。蛾の繭ではないと思うので、たぶん蜘蛛が作ったものでしょう。一見すると卵のうのように思えますが、卵が入っていたものはひとつもありませんでした。考えられるのは、すでに子蜘蛛が出のうした後のものか、住居、あるいは脱皮用の仮住居あたりではないでしょうか。


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例によってクローズアップ写真を並べました。上段の茶色っぽい個体がメスです。下の黒っぽい個体がオスです。とても特徴的な模様を持っているので、コモリグモのなかでは見分けやすい種類だと思います。特に頭胸部の模様は、ほかの蜘蛛にはないものです。

一年ぶりに再会して、じんわりと感動がこみ上げてきました。きっとこの場所以外にもいるはずです。茨城県内でほかの生息地を探すことも今年のテーマにしたいと思います。長靴は常に車に積んでおかなければ!

●シッチコモリグモ/Hygrolycosa umidicola
コモリグモ科ヒグロコモリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.5.9/小美玉市・旧美野里町)

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2008年5月 9日 (金)

キクメハシリグモが活動開始!

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前回、4月30日に訪れて発見できなかったキクメハシリグモの生息地。5月に入って再び見に行ったところ、たくさんの幼体を発見しました。生息地はご覧のようなコンクリート水路なのですが、成体は一匹もいませんでした。

成体は15ミリを越えます。てっきり成長に2年くらいはかかると思っていたので、親蜘蛛も見られるかと想像していました。でも、期待は見事に裏切られました。この件については一回目の確認なので断定はできません。継続して観察してみようと考えています。


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うわぁ〜ちっちゃい。親蜘蛛からは想像できない大きさです。体長にはばらつきがあり、5〜6ミリのものから10ミリ近くあるものまでさまざまでした。何はともあれ、キクメハシリグモが健在だったので嬉しいです。


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かっこいい、どろめです〜。同じハシリグモ属(Dolomedes)のアオグロハシリグモの幼体によく似ています。


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頭胸部の放射状の模様はまだはっきりと出ていませんが、なんとなくそれらしいものが確認できます。ただし、小さい方の個体はかなりぼやけています。次に見に行くときにはどれくらい大きくなっているのか楽しみです!


この日、ここで確認したほかの蜘蛛の報告はしばらく先になりそうです。


●キクメハシリグモ/Dolomedes stellatus
キシダグモ科ハシリグモ属


(2008.5.8/小美玉市・旧美野里町)

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この蜘蛛が好きです

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特別な理由はありませんが、シボグモは好きな蜘蛛のひとつです。


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シンプルな模様ですが、美しいと思います。


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上から見てみましょう。頭胸部の模様は、まるで墨で描いたかのように縁の方が滲んでいます。このあたりの和風な色調やタッチが心をくすぐるのかもしれません。


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特別に顔のアップも撮ってみました。かなりの細面で、眼の配置も密集している印象を受けます。

●シボグモ/Anahita fauna
シボグモ科シボグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.30/土浦市・旧新治村)

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2008年5月 8日 (木)

さすがの迫力、オニグモ

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無事に越冬したオニグモのようです。体長が20ミリ近いと、やっぱり存在感が違いますね〜。捕らえられているのはナガチャコガネでしょうか? 決して小さいコガネムシではありませんでした。よく見るとコガネムシの方がオニグモより大きいです。


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当たり前すぎる蜘蛛なので、今まで撮影しませんでしたが、今回は気が向いたので撮ってみました。これからも好き嫌いなく、気分に流されずに撮っていきたいと思います。

●オニグモ/Araneus ventricosus
コガネグモ科オニグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.30/土浦市・旧新治村)

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2008年5月 7日 (水)

小さく前にならえ!

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アリにそっくりのアリグモです。


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彼らはよく一番前の脚を振りかざしています。それが“小さく前にならえ”の掛け声で間隔を狭くして整列する素振りに似ています。アリグモの場合は、肘をたたんで眉間あたりにくっつけるような感じでしょうか。そうするとアリの触角のように見えてしまうから不思議です。誰に教わったわけでもないのにそんな行動をするなんて、本当におもしろいです。


●アリグモ/Myrmarachne japonica
ハエトリグモ科アリグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.30/土浦市・旧新治村)

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2008年5月 6日 (火)

コナラの根元から月が出た!

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太いコナラの木の根元に窪みがあったとさ

そこには細い糸で編まれたトンネルがあって

入口には黒い蜘蛛が見張り番をしているそうな

そのトンネルに何者かが入ろうとすると

黒い蜘蛛はすぐにお月様に声をかけるんだそうな


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すると、きまって鋭く光る黄色い月が出てきて

「お前を喰ってやる〜」と叫ぶという

月に見つかった者はひからびてしまうという話さ

あ〜こわっ

以上は、まったくの作り話です。変なヒメグモがいるなぁと覗き込んだら、意外にもハンゲツオスナキグモだったので驚きました。見るのは2回目なのですが、日中も網の上に出ている蜘蛛だとは思いませんでした。ものすご〜く暗い場所だったので、ピンボケはもちろん、手ブレもいいところ。載せられるような写真ではないのですが、証拠写真くらいにはなるだろうと判断して掲載しました。

黄色い半月(自分には三日月に見える)がハンゲツオスナキグモであることを証明しています。この蜘蛛は、茨城県のレッドデータブックで希少種に指定されています。捕獲を試みましたが、見事に木の穴に逃げられてしまいました。


●ハンゲツオスナキグモ/Steatoda cingulata
ヒメグモ科カガリグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.30/土浦市・旧新治村)

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2008年5月 5日 (月)

ご夫婦でどちらへ?

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キハダエビグモのオスです。メスをそのまま黒くしたような姿で分かりやすいです。

蛇足ですが、これがアサヒエビグモだとオスとメスがまるで別種のように見えます。私は最初にオスを見つけたとき、アサヒエビグモだとは思いませんでした。

横道にそれました。キハダエビグモの話題にもどります。


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こちらはメスです。オス・メスともマツの樹皮上を徘徊していました。


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樹皮上でこんなものが風に揺れているのを見かけます。


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脱皮した抜け殻です。蛇の抜け殻は財布に入れておくとお金が貯まると言われますが、蜘蛛の抜け殻はどうなのでしょう? 試しに入れておこうかと思いましたが、何か災いが降りかかると嫌なのでやめておきました。


●キハダエビグモ/Philodromus spinitarsis
エビグモ科エビグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.30/土浦市・旧新治村)

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2008年5月 4日 (日)

ゴミの横顔

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ゴミと言えばゴミグモです。いつも正面ばかり狙っているので、カッコいい横顔のポートレイトを…。う〜ん、やっぱりゴミ屋敷の上じゃ、様になりませんかねぇ。お尻の先の方の突起は、昔話に出てくる鬼が持つ金棒のようです。この厳つさに好奇心のメーターが振り切れそうなのですが、みなさんはどのように感じますでしょうか?


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お決まりの正面からの画像もご用意いたしました。


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その他、ハナグモ(上)とマミジロハエトリ(メス)にもご登場いただきました。

前々回から今回まで、計3回に分けてご報告したのは行方市(なめかたし)の「水の科学館」に隣接する公園の蜘蛛たちでした。


●ゴミグモ/Cyclosa octotuberculata
コガネグモ科ゴミグモ属

●ハナグモ/Misumenops tricuspidatus
カニグモ科ハナグモ属

●マミジロハエトリ/Evarcha albaria
ハエトリグモ科マミジロハエトリグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.29/行方市・旧玉造町)

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2008年5月 3日 (土)

のら猫大集合

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ネコハエトリで〜す。私、女の子。


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ネコハエトリで〜す。ボク、男の子。


ネコハエトリをたくさん撮ったので、並べてみます。
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上段左がメスで、右はオスです。下段の2つはオスの亜成体のようです。


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こちらは葉を何枚も重ねた産室です。なかにはメスが入っています。


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オスが覗きにきました。


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のら猫たちのなかには模様がちょっと違うメスもいました。


●ネコハエトリ/Carrhotus xanthogramma
ハエトリグモ科ネコハエトリグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.29/行方市・旧玉造町)

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2008年5月 2日 (金)

アシナガグモとトガリアシナガグモ

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いつも無理をして正面から撮ろうとしていますが、今回は撮りやすい腹部面と側面からです。まずはアシナガグモの腹部です。


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撮りやすいところに止まってくれたので、普通の角度からも。


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こちらはトガリアシナガグモです。お尻の先が尖っています。


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トガリアシナガグモの側面です。アシナガグモ科の蜘蛛は上品な静止姿勢をとります。不安定な糸の上でバランスを保つ“機能美”みたいなものを感じさせますね〜。


●アシナガグモ/Tetragnatha praedonia
アシナガグモ科アシナガグモ属

●トガリアシナガグモ/Tetragnatha caudicula
アシナガグモ科アシナガグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.29/行方市・旧玉造町)

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2008年5月 1日 (木)

古墳の周りの蜘蛛たち

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前回からのつづきです。一気に紹介したいと思います。

まずはコケヒメグモです。茨城南部には多い蜘蛛ですが、県北部ともいえるひたちなか市にもいました。だいたいコナラやクヌギ、シラカシの樹皮上で見つけることが多いのですが、この木はカエデでした。


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こちらはオオハエトリです。スギやヒノキなどの針葉樹の樹皮上で見つけることがほとんどですが、この木はカエデです。この写真の木には計4種類の蜘蛛がいました。


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キハダカニグモです。こちらはマツの樹皮上にいました。


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キハダエビグモです。コナラの樹皮上にいました。


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コシロカネグモかオオシロカネグモの幼体です。新緑が芽吹き始めたツツジの枝先にたくさんいました。後ろ脚をこんなにねじって大丈夫なのでしょうか? 蜘蛛の脚って意外に柔軟性があるようです。

以上で、ひたちなか市からの報告を終わりにしたいと思います。


●コケヒメグモ/Takayus subadultus
ヒメグモ科タカユヒメグモ属

●オオハエトリ/Marpissa milleri
ハエトリグモ科オオハエトリグモ属

●キハダカニグモ/Bassaniana decorata
カニグモ科キハダカニグモ属

●キハダエビグモ/Philodromus spinitarsis
エビグモ科エビグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.25/ひたちなか市・旧勝田市)

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