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2008年4月29日 (火)

古代遺跡から6眼の蜘蛛

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今回は、ひたちなか市からの報告です。ここは市内(旧勝田市)にある虎塚古墳。かねてから行ってみようと思っていた場所です。ちょうど、近くで打ち合わせがあったので帰りに寄ってみました。


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こちらが虎塚古墳です。わりと小規模な前方後円墳ですが、なかには彩色壁画が描かれています。なんでも壁画古墳としては日本で初めて発見・調査されたものらしいです。茨城県民は本当にPRが下手なので、こんないいものがありながらほとんどの人が知らない歴史遺産になっています。宝の持ち腐れです。本当にもったいない!

ちなみに、ひたちなか市(旧勝田市)は甲斐武田氏発祥の地という話も聞いたことがあります。旧勝田市には武田という地名が今も残っているそうです。ことの真偽は歴史家の調査・分析に任せるしかありませんが、こんな話の種をアピールしないなんて…茨城県民は本当におっとりしているというか、欲がないというか、商魂のかけらもないような気がします。まぁ、それが茨城県民の素朴さなのでしょう。自分自身が茨城県民なので、よ〜くわかります。私はそんな茨城の県民性が好きです。


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こちらは解説用の看板に描かれていた壁画です。じつは、虎塚古墳のほかにも見たい場所があるのですが、そちらは次の機会に行こうと思っています。たしか、洞穴みたいなものがいくつもある遺跡で、珍しい蜘蛛がいるのではないかと大いに期待している場所です。名前は「十五郎穴」。なんでも奈良時代の集団墓地らしいです。


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前置きが長かったです。失礼しました。気を取り直して蜘蛛の報告です。

こちらはカエデ(たぶんトウカエデ)のめくれた樹皮に作られた蜘蛛の住居です。


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「ごめんくださ〜い」

かわいそうですが、向学のために樹皮を剥がさせていただきました。ところで「ごめんください」って方言でしょうか? 人様のお宅に入るときの挨拶のひとつとして、茨城ではこの言葉を使います。「失礼します」という意味です。


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さて、出てきたのがこの蜘蛛。ミヤグモです。ひっさ〜しぶりの再会です。わ〜い、わ〜い。うれしー。この蜘蛛、かわいらしくて大好きです。産毛に包まれたような感じですし、頭胸部もスッキリとした美顔。


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改めてアップで撮ってみました。

今まで二度ほど見ていますが、いずれも住居に隠れていたところを無理矢理取り出して撮影しました。この蜘蛛はのこのこと外出するような蜘蛛ではないようで、探さなければ見つからない種類のような気がします。


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この蜘蛛の最大の特徴は、な〜んと眼が6つであること。蜘蛛の眼は8つというのが一般の常識ですが、この蜘蛛は違います。まさに常識破りの蜘蛛。とくとご覧あれ! とてもスッキリとした顔立ちに見えませんか。

さて、今回は少々長くなりました。

(いや、十分長い!)

つづきは次回にしたいと思います。


●ミヤグモ/Aradna lateralis
エンマグモ科ミヤグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2008.4.25/ひたちなか市・旧勝田市)


*5月1日/修正の追記
虎塚古墳は「壁画古墳として日本で初めて発見・調査された」のではなく、古墳内部にある石室の科学調査が日本で初めて実施された古墳でした。

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