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2007年10月26日 (金)

大子町でキタヤハズハエトリ

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北茨城市、日立市と県北が続きますが、次は大子町です。ここは久慈川が流れる静かな山あいの町です。北へ数キロ走ると福島県の矢祭で、東北への入口にもなっています。大子町には袋田の滝や温泉郷などがあって、紅葉の季節などは大勢の観光客でにぎわいます。

ここは個人的にすごく好きな場所です。山に囲まれて世間と隔絶した感じがなんともいえません。ここへ来ると、嫌なことが多い現代社会から別世界に来たようで、すべて忘れて開放的になれます。久慈川のゆったりとした流れに心が洗われそうです。また、街道沿いや街並の様子も好感が持てます。昭和の良き時代が色濃く残っているように感じます。


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前置きが長くなりました。蜘蛛探しをしたのは、町からかなり離れた田んぼです。そばには小さな川が流れていて、その川と田んぼの間にある薮を見てみることにしました。


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見つけたのはキタヤハズハエトリ。県南部でも見たことはありますが、北部にもいることが確認できました。もともと北方性の蜘蛛らしいので、東北に近い大子町にいてもおかしくないわけです。しかし、いつ見てもきれいな蜘蛛です。多くの蜘蛛は冬近くなるとオスの姿を見ませんが、キタヤハズハエトリはこの季節でも元気に跳び回っているようです。


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もちろんメスもいました。こちらも腹部が金色に輝いてとてもきれいです。この金色の輝きは、よく見るとオスの腹部にもあります。オスは白い斑点がとても印象的なのでそちらに目が行ってしまいますが、下地部分に金箔のようにちりばめられています。


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写真は上がオスで、下がメスです。体長は、オスが7〜8ミリ、メスは約10ミリでした。オスの方は幼体ですが、もしかするとメスも幼体かもしれません。メスは成体になると10ミリを超えます。どちらも腕が太く長いです。


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他に見つけたハエトリグモ科の蜘蛛はマミジロハエトリのオス(左)とネコハエトリのメスです。この二種はどこにでもいるハエトリグモです。


●キタヤハズハエトリ/Mendoza ibarakiensis
ハエトリグモ科テナガハエトリグモ属

●マミジロハエトリ/Evarcha albaria
ハエトリグモ科マミジロハエトリグモ属

●ネコハエトリ/Carrhotus xanthogramma
ハエトリグモ科ネコハエトリグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.10.24/大子町)

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