« 2007年7月 | トップページ | 2007年9月 »

2007年8月

2007年8月31日 (金)

壺を抱えた蜘蛛?

前回のつづき…

コガネグモ科の蜘蛛を愛でたあと、ふと上を見上げてみたら、垂れ下がった葉の裏側にオオトリノフンダマシがいました。

0708311

これはなかなかの大きさです。軽く10ミリはありそうでした。すぐそばには卵のうがあって、この個体が母親であることがすぐにわかりました。

0708312

卵のうが、まるで壺のように見えます。それにしても不思議な物体ですねぇ。なんでこのような形をしているのでしょう?

0708313

トリノフンダマシという名前のつく蜘蛛は、みんな頭胸部が小さいです。その独特な体型から、一目見ればトリノフンダマシ属の蜘蛛だとわかります。

以上、3回に分けて8月28日に見つけた蜘蛛の報告をしました。次回はいつになるかわかりませんが、涼しくなってきたので積極的に蜘蛛を撮りに行こうと考えています。

オオトリノフンダマシ/Cyrtarachne inaequalis
ナゲナワグモ科トリノフンダマシ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.8.28/つくば市・筑波山麓)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月30日 (木)

美女を撮り損ねた!

前回のつづき…

ジョロウグモを撮ったあと見つけたのが写真の蜘蛛です。このマッチョな姿はオスに違いありません。何グモのオスでしょうか?

0708301

思い当たるのはヤマシロオニグモ、あるいはコゲチャオニグモなど。個人的にはヤマシロオニグモかもしれないと思っています。ただし、図鑑に載っているオスの模様とちょっと違います。

ヤマシロオニグモは色彩や模様の変異が多い蜘蛛と聞いています。変異の例として、さまざまなパターンが図鑑に載っていますが、どれもメスの写真です。メスがこれだけバラエティーに富んでいるなら、オスにも変異があるのだろうと勝手に思い込んでいます。こんないい加減な推測から写真の蜘蛛をヤマシロオニグモではないかと予想しました。

0708302

これもマッチョな蜘蛛。こちらはワキグロサツマノミダマシです。腹部より頭部の方が大きいので、逆三角形の体型に見えます。

0708303

さて、男ばかりで嫌気がさしていたところ、目に飛び込んできたのがビジョオニグモです。最初はアオオニグモかと思いましたが、腹部中央の特徴的な黒斑を確認してビジョオニグモであると確信しました。ところが、写真の住居(上の写真の葉っぱの先端)からポロリと落ちてしまい行方不明に…。残念です。美女を撮り逃してしまいました。

0708304

仕方ないので、美女の住まいを撮っておきました。ビジョオニグモの網は横糸が金色なのが特徴です。実際は濃い黄色、ウコンのような色です。拡大すると下の写真のように、細かい粒が等間隔で連続しているのがわかります。

0708305

つづきは次回へ…


ヤマシロオニグモ/Neoscona Scylla
コガネグモ科ヒメオニグモ属

ワキグロサツマノミダマシ/Neoscona mellotteei
コガネグモ科ヒメオニグモ属

ビジョオニグモ/Araneus mitificus
コガネグモ科オニグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.8.28/つくば市・筑波山麓)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月29日 (水)

ジョロウグモには予約がいっぱい

0708291

8月28日、昨日見た蜘蛛の報告です。まずはイオウイロハシリグモ。体長20ミリくらいのかなり大きな個体でした。これは母蜘蛛で、卵から生まれたばかりの子蜘蛛たちがひしめく“まどい”をやさしく見守っていました。

0708292

こちらはジョロウグモです。あちこちに網があって、亜成体と思われるメスが陣取っていました。不思議なことに、どの網にも一回り小さいオスの姿がありました。メスが成体になったらすぐにでも交接しようという腹づもりでしょうか? まったく、気の早い男たちです。

0708293

前々からちょっと気になっていたのですが、亜成体のメスと交接しようとするオスをよく見かけます。ジョロウグモは成体にならなくても交接できるのでしょうか?

0708294

ある網では、体の倍以上もあるアブにかじりついているメスがいました。なかなか豪快です。このメス、お尻から糸を出して獲物をぐるぐる巻きにしたかと思うと、スルスルッと網の上方に駆け上がり、クレーンのようにアブを持ち上げて徐に網の中央にもどってしまいました。あとでゆっくりいただこうということなのでしょうか?

つづきは次回へ…

イオウイロハシリグモ/Dolomedes sulfurous
キシダグモ科ハシリグモ属

ジョロウグモ/Nephila clavata
ジョロウグモ科ジョロウグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.8.28/つくば市・筑波山麓)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月28日 (火)

ヒメグモかなぁ?

070828

最近蜘蛛を撮りに行っていないので、先月末の写真から。石岡市(旧八郷町)とつくば市を結ぶ不動峠で撮った蜘蛛です。

名前は見当もつきません。この姿からするとヒメグモの一種だと思いますが、自信はありません。ギボウシヒメグモかなとも考えましたが、図鑑の写真とはちょっと違います。いったい何という蜘蛛でしょう? 体長は3ミリくらいで、シダの葉の裏にいました。

この写真の蜘蛛が同定できるレベルになりたいものですが、道のりはかなり険しく遠いような気がします。


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.7.28/石岡市・旧八郷町)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月27日 (月)

脚の長いサラグモ?

サラグモは、お皿のような網を張るのでその名がついたという話を聞いたことがあります。確かに今まで見てきたサラグモは皿状の網を作っていました。しかし、皿状と言ってもテーブルに出されたお皿とは違います。どこが違うかと言うと、裏返しになっているのです。ですから、中心部分がへこんでいるのではなく、盛り上がっています。サラグモは、その網の中央で背中を下にしてじっと獲物を待っています。

070827

写真の蜘蛛を見たとき、まさに皿状の網にへばりついていました。そのようすからサラグモ科の蜘蛛に違いないと思いましたが、名前がわかりません。気になって家に帰ってから調べてみると、アシナガサラグモらしいことがわかりました。図鑑によれば、夏の山地では代表的な蜘蛛だそうです。自分は初めて見た蜘蛛だったので、県南部で普通に見られる蜘蛛なのかどうかはわかりません。この点については、今後の観察の結果から答を出したいと思います。

見つけたのは前回書いたヒメグモ・キヒメグモがいた場所の近くです。生け垣のように密集したツツジの隙間に網を張っていました。名前にアシナガとありますが、見つけたときにはそれほど脚が長いとは思いませんでした。しかし、図鑑でほかの蜘蛛と見比べると、確かに脚が長いような気がします。


アシナガサラグモ/Prolinyphia longipedella
サラグモ科シロブチサラグモ属


(2007.8.11/石岡市・旧八郷町)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月26日 (日)

ヒメグモって赤と黒がいるの?

0708261_2

8月の中旬に撮った蜘蛛です。ヒメグモだろうと思っていましたが、改めて図鑑を見たらキヒメグモのようです。赤というより橙色と言った方がいいのでしょうか。わかりやすく言うならオレンジの蜘蛛です。だから小さくてもとても目立ちます。写真の個体は標準的な模様のようで、図鑑に載っているものと同じでした。なかには黒点が複数ある個体もいるようです。

0708262_2

こちらはヒメグモです。前述のキヒメグモのそばに網を張っていました。両者はほとんど同じような場所にいるようです。ちなみに見つけたのは山の中腹。石岡市(旧八郷町)と桜川市(旧真壁町)をつなぐ峠道から脇道に入った場所です。

ヒメグモ/Achaearanea japonica
ヒメグモ科ヒメグモ属


キヒメグモ/Achaearanea asiatica
ヒメグモ科ヒメグモ属

参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.8.11/石岡市・旧八郷町)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月25日 (土)

暑さのせいで蜘蛛も“だら〜り”?

こう暑いと、蜘蛛を探しにいっても見つからないことが多いです。苦労のわりに実りが少ないので、ついつい出不精になってしまいます。しかし、「それではいかん!」と車を走らせて出かけることに。ところが、数分もたたないうちに滝のような汗が…。

0708251

汗でびっしょりになったシャツ。その不快感に耐えて蜘蛛を探しました。見つけたのはオオシロカネグモの幼体です。網の中央で、だら〜んとぶら下がっています。どうやらこの姿勢が暑さをしのぐ方法のようです。一匹だけでは確信が持てなかったので、ほかの蜘蛛も見てみました。すると、回りにいる蜘蛛たちもみんな同じ姿勢です。後の4本の脚を網に掛け、残りの4本を宙に投げ出していました。まるで空中ブランコで、もう一人の相手と手を組むのを待つような姿勢でした。

0708252

汗ふき用のタオルを忘れたせいで、写真を撮っているとメガネにも汗が垂れてくる状態。どうしようもなくなって、数枚の写真を撮っただけで撤収することにしました。

0708253

写真は帰り際に撮った蜘蛛。やたら動き回る蜘蛛だったのでピントが合っていません。アシナガグモ科の蜘蛛のように感じましたが、よく見るとヒメグモ科のチリイソウロウグモのようです。触肢が膨らんでいるのでオスでしょう。

オオシロカネグモ/Leucauge magnifica
アシナガグモ科シロカネグモ属


チリイソウロウグモ/Argyrodes kumadai
ヒメグモ科イソウロウグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.8.20/かすみがうら市・旧千代田町)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月20日 (月)

ずいぶん大きくなったね

熱気が最高潮に達するかと思われる正午過ぎ、何を思ったか蜘蛛を探しに出かけました。「いないだろうなぁ…」という予想通り、蜘蛛はほとんど見かけません。かろうじて、日陰に網を張っていたコガタコガネグモの幼体を見つけることができました。体長は7〜8ミリ。先月に比べると格段に大きくなっています。でも、まだまだ大人の体ではありません。模様も鮮明さを欠き、なんとなくぼんやりとした感じがします。コガネグモ独特の黄色がまだ弱いような気がしました。

P8160034

別の場所でもう一匹発見。こちらは前の個体とちょっと色調が違います。個体差というものでしょうか? 蜘蛛の種類によっては、色や模様などが個体ごとに違いを見せるものがいます。今回の一件でコガタコガネグモにも意外な個体差があることを改めて知りました。

P8160038

この日は暑さに耐えられずに、この蜘蛛二匹を撮影して撤収。帰り道にアイスを食べて帰宅しました。

コガタコガネグモ/Argiope minuta
コガネグモ科コガネグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.8.16/小美玉市・旧小川町)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月19日 (日)

こんな蜘蛛もいるんだなぁ

8月になってから、蜘蛛を探しにいく回数が減りました。暑さの影響が一番ですが、探しても見つからないということも大いに関係しています。虫たちが活発に動き回っているわりに、蜘蛛はすっかり鳴りを潜めているようです。夜になれば多少は活動的になるのかもしれませんが、夜間は時間が取れません。

P8060001

写真は、仕事の関係で茨城県北部に出かけたときにスナップ的に撮ったものです。この蜘蛛、図鑑で見たので知っていましたが、県南部では一度も見たことがありません。実物を初めて見たのでちょっと感動しました。

P8060003

このセマルトラフカニグモは、名前の通りカニグモ科の蜘蛛です。事前に知っていなければ、カニグモ科とは思わなかったかもしれません。普段見かけるカニグモとはちょっと印象が違うような気がしました。でも、よく見ると目のつき方がカニグモ科の蜘蛛そのものです。

ちなみに、見つけたのは沢に転がっている石の上。「なぜ、こんなところにいるのだろう?」と思いました。


セマルトラフカニグモ/Tmarus rimosus
カニグモ科トラフカニグモ属


参考文献:文一総合出版『日本のクモ』
(2007.8.6/大子町)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年7月 | トップページ | 2007年9月 »