アライトコモリグモのオスかしら?
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久しぶりにヒシガタグモを見ました。脚を真っすぐに伸ばして静止する姿が独特です。
私の気配に気がついて、動いては静止を繰り返していました。ほとんどが頭を下に向けて静止したのですが、ほんの数回頭が上になることがありました。基本的には下向き姿勢のようです。
それにしても模様というか色が完全に保護色になっています。たまたま似た模様の木にいたのかもしれませんが、見分けがつきません。
ほんの数回しかこの蜘蛛を見たことがありませんが、一度も網を張っているところを目にしていません。図鑑によればヒメグモの仲間でちゃんと網を貼るようです。
●ヒシガタグモ/Episinus affinis
ヒメグモ科ヒシガタグモ属
(撮影:2012.5.13/土浦市)
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蜘蛛はどこで冬越しをしているのか?
山などに出かけた時に、そのことを思い出しては探したりしました。
今まではなかなか見つけることができませんでしたが、今日やっと見つけることができました。
蜘蛛がいたのはこの朽ち木です。

剥離しそうな樹皮をゆっくりめくってみると、そこには比較的大型の蜘蛛がいました。

アズマキシダグモです。茨城の里山では見かけることが多い蜘蛛です。
必ずしも樹皮の下で越冬していたとは断言できませんが、たぶん寒さをしのぐのに利用していたと想像できます。
今後繰り返して同様のケースを見ることができれば、蜘蛛の越冬場所として樹皮下が有力な候補地であると判断できます。機会があったら、また樹皮をめくってみようと思います。
*公園などに樹木の名前を記したプラスチック製のプレートが木に巻き付けられていることがあります。カニグモの仲間やフクログモの仲間、アリグモなどは、よくこのプレートの裏に潜んで越冬していることがあります。しかも糸で作った暖かそうな厚手の布団にくるまっていることが多いです。このような人工物を利用したケースは度々目にしているのですが、自然のなかで何を利用しているかがずっと疑問でした。
●アズマキシダグモ/Pisaura lama
キシダグモ科キシダグモ属
(撮影:2012.2.26/石岡市)
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尾瀬ケ原にはアカオニグモがいっぱいいることを知りました。
いつも群馬県側の鳩待峠から山の鼻、牛首分岐、竜宮まで行って戻って来ますが、今回はその先の沼尻川を越えて福島県に入り、見晴分岐から三条の滝方面を歩いてみました。
ちょうど見晴十字路を越えたあたりから、怪しげな蜘蛛の網を多数見かけました。その網の主は、なんと憧れのアカオニグモだったのであります。
こんな風にアブラガヤの穂の先に、住居を構えているわけです。たぶん、日中はここに潜んでいて夕方から活動を開始するのだろうと思います。
こんな住居を作って潜んでいるところなど、まるでナカムラオニグモそっくりです。じつは、この見晴十字路付近に到達するまでにも同じような蜘蛛の住居がありました。もちろん家主をチェック。その住人はナカムラオニグモでした。
ところが見晴十字路を過ぎてからというと、すべてアカオニグモ。まるでアカオニグモの縄張りという感じでした。無数のアカオニグモが網を張っているのですから、それなりの獲物がこのあたりを飛行しているのでしょう。
多数のアカオニグモがいた場所は背後にちょっとした林があるほか、葦のような植物やアブラガヤ、背の低い樹木が湿原内に生えているという特徴があります。ちょうど地表から70〜150センチくらいの場所に網を張るには最適な環境と言えそうです。きっと彼らの獲物はこの高度を飛行する昆虫たちなのかもしれません。
翌朝も探しに出かけてみると、露に濡れた網が各所にあるだけで主は宿に引っ込んでいました。きっと昨晩の雨で獲物が移動しなかったのでしょう。また、朝露に濡れた網には獲物がくっつきにくいのかも…
撮影対象不在の絵にならない網では寂しいので、住居から無理やり主を引っぱってきました。朝露に濡れた網の中央に占座するアカオニグモ。まるでやらせ写真ですね。
まだしっかりと色がついていないので赤鬼蜘蛛という風貌ではありませんが、十分見応えがありました。今回はアカオニグモが見られただけで満足です。
●アカオニグモ/Araneus pinguis
コガネグモ科オニグモ属
(撮影:2010.8.7〜8/福島県檜枝岐村)
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オナガグモは変に胴体の長い蜘蛛です。こんなに不格好な蜘蛛は他にいないんじゃないでしょうか。蜘蛛に詳しくない人が見たら、蜘蛛とは思わないかもしれません。
この姿から想像すると、とてもヒメグモの仲間とは思えませんけど、卵のうの色や質感は確かにヒメグモが作るものと似ているかも…。細長い壺を逆さにしたような卵のうは一度見たら記憶に残る形だと思います。
この細長い逆さ壺からはおびただしい数の子蜘蛛が出てきます。親蜘蛛は母性が強いのか、卵のうの近くに陣取って子蜘蛛たちをやさしく見守っていることが多いです。
そんな心温まる誕生ストーリーをぶちこわすのが、この獰猛な蜘蛛たち。イソウロウグモの仲間と思われる蜘蛛です。たぶんフタオイソウロウグモだと推測します。
もともとイソウロウグモの仲間はほかの蜘蛛の網にちゃっかり居座って、主の食べなかった小さな獲物などのおこぼれを頂戴していますが、ときには徒党を組んで主を餌にしてしまうこともあります。お〜、なんと恩知らずの蜘蛛なんでしょう。現代風に表現すれば知恵者とも言えますかね〜
ま〜、もともとオナガグモだって蜘蛛の網とは思えない数本の糸を張って、そこを辿ってきた同類(蜘蛛)を餌食にしているのですから、罪深さの点では同じレベルかもしれませんね。
ただし、本件の痛ましいところはフタオイソウロウグモが卵のうから出てきたばかりのオナガグモの子どもたちを襲ったことです。頭がいいと言うか見境がないというか…
同類なのにね〜、蜘蛛の世界の掟はなかなか厳しいものがあるようです。
*この写真は昨年撮影したものです。
●オナガグモ/Ariamnes cylindrogaster
ヒメグモ科オナガグモ属
●フタオイソウロウグモ/Neospintharus fur
ヒメグモ科フタオイソウロウグモ属
(撮影:2010.7.14/かすみがうら市・旧千代田町)
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「ササグモは笹の葉にいてこそ美しい」とは言いませんけど、まさに名前の通りの写真です。
そうですね〜、確かに笹の葉上で見かけることは多いですが、まったく違う種類の葉の上にいたりすることもあります。
笹の葉が茂っている場所というのは、どちらかというと乾燥している環境だと思います。ということは、ササグモは乾燥気味の場所が好きなのでしょうか。あるいは笹の葉が茂るような場所に訪れる特定の虫たちを狙っているのでしょうか。その虫たちとはいったい…。そう言えば、ササグモの卵のうって見たことがないような気がします(単に気づいてないだけか?)。
話は変わりますが、ササグモにとてもよく似たコウライササグモという蜘蛛がいるそうです。噂によると、体の色が黄色っぽいということです。一度見てみたいものです。
●ササグモ/Oxyopes sertatus
ササグモ科ササグモ属
(撮影:2011.6.12/土浦市)
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糸にぶら下がりながら脱皮する蜘蛛の姿をたまに見かけることがあります。
こちらはエビグモ科のシャコグモの脱皮姿です。写真に撮った以外にも、周囲では複数のシャコグモが脱皮していました。
シャコグモは集団脱皮をする性質でもあるのでしょうか?
茨城県南部で見かけるエビグモ科の蜘蛛と言うと、アサヒエビグモ、キハダエビグモ、キンイロエビグモ、ヤドカリグモ、そして写真のシャコグモが多いです。樹皮上で見かけることが多いのがキハダエビグモです。草地の葉上で見かけることが多いのがヤドカリグモ、シャコグモ、キンイロエビグモなど。アサヒエビグモは草地と樹皮上のどちらでも見かけます。
記憶をたどってみると、シャコグモを樹皮上で見かけた経験はないような気がします。シャコグモっているところにはいるのですが、いないところにはまったくいないという印象があります。
腹部中央に色の濃い帯があって、末端近くに一対の点があるのが特徴でしょうか(よく見ると腹部の上の方にも小さな一対の点があります)。
体と脚の長さの比率を比較すると、脚の長いエビグモの仲間のなかでは短足の部類に入るような気がします。
●シャコグモ/Tibellus japonicus
エビグモ科シャコグモ属
(撮影:2011.6.12/土浦市)
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熱海港から船で30分のところに初島という島があります。「相模湾に浮かぶ熱海の宝石」と言われている島だそうで、自然が豊かな場所らしいです。
島の南側には松林が広がっています。その松の枝の先端、葉が集まっているあたりに明らかに蜘蛛の住居と思われる袋状のものがありました。迷わず袋をつまんでちぎってみると…
お出ましになったのはご覧の蜘蛛。間違いなくフクログモの仲間です。
たぶんヤハズフクログモではないでしょうか。フクログモの頭部は特徴のある形状をしていますが、このヤハズフクログモは象徴的なような気がします。
じつはヤハズフクログモを見るのは初めてです。茨城県南部も生息域に含まれているはずなのですが、なぜか今までに一度もお目にかかったことがありませんでした。
とにかく、お会いできて光栄です。
●ヤハズフクログモ/Clubiona jucunda
フクログモ科フクログモ属
(撮影:2011.6.14/静岡県熱海市)
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6月初旬、ミズバショウの咲く尾瀬ケ原に出かけました。
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平地は初夏でも尾瀬は春。尾瀬ケ原に入れるようになったのは5月末のこと。それから10日ほどしか経っていないので、ところどころに緑が顔をのぞかせている程度。湿原はまだ茶色の状態です。
ところが、蜘蛛たちはすでに活発に活動していました。アシナガグモ科の小さな蜘蛛(幼体)が、木道の隙間やヤチヤナギの枝の間にかわいらしい小さな網を張っています。
足元に目をやると、木道を盛んに横切る蜘蛛たちがいました。やや大型のコモリグモです。
茨城の平地でよく見るハリゲコモリグモよりはずっと大きく、アライトコモリグモよりはちょっと小さい感じでしょうか。
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図鑑で調べたところチリコモリグモのようでした(愛称チリコ・勝手に命名)。木道だけでなく茶色い湿原の中を徘徊するものも多数見かけました。尾瀬ケ原はやっと雪融けを迎えたばかりですが、この蜘蛛たちを養う昆虫たちはすでにたくさん発生しているということらしいです。
それにしても、このチリコモリグモたちはどう見ても成体です。ということは、尾瀬の厳しい冬を乗り切ってきたということ。いったいどこでどのようにして冬を過ごしたのでしょう。
尾瀬は有数の豪雪地帯らしいですけど、たくさん積もった雪の下は意外にも湿度や気温が一定で過ごしやすいのかもしれません。とは言っても氷点下になることは間違いないでしょうから、体の中の水分をいかに調節するかがポイントなんでしょうね。詳しくは知りませんけど、蜘蛛は体内の水分調節に関して驚くべき機能を持っているという噂を耳にしたことがあります。具体的なことを覚えていないのが残念です。どなたかわかりやすく教えていただけないものでしょうか…
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●チリコモリグモ/Alopecosa pulverulenta
コモリグモ科スジコモリグモ属
図鑑『日本のクモ』(文一総合出版)によれば
「山地に生息。湿原、草地、芝生、林縁の草間などに生息する大型のコモリグモ。本州では標高1000メートル以上の高原に生息」とあります。
なるほど、茨城県南で見たことがないわけです。
(撮影:2011.6.7/群馬県片品村)
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五月の朔日、まだ雪の残る志賀高原。信州のサンセットポイント百選のひとつである横手山から見た風景はとても5月とは思えないものでした。
小布施の友人宅に遊びに出かけ、連れてきてもらったのが標高1550メートルのところにある志賀高原清水公園。
志賀の源水と表示があります。ここの水でお湯を沸かし紅茶を飲みました。う〜ん、なんて贅沢なひと時でしょう。紅茶を飲みながら周りをうろうろしていると…
いました! 蜘蛛が。
こりゃ、トガリアシナガグモでしょうか。
いや〜、標高1550メートルあたりでトガリアシナガグモを見たのは初めてのことです。
茨城県南ですと、霞ヶ浦のほとりや小さな川のそばにひっそりと網を張っています。そんなシーンばっかり目にしているので、平地の水場を好む蜘蛛という先入観にとらわれていました。
今回の件でトガリアシナガグモは意外にも標高が高い場所にもいるものだということがわかりました。
加えて、この蜘蛛がいた場所はというと…沢というか川というか、幅3メートルくらいの浅い流れの近くでした。
やはり、水場の近くを好む蜘蛛であることは間違いないようです。水場付近を好むというのは、やはり特定の昆虫を餌にしているということでしょうか?
どんな獲物が網に引っかかるのかまでは観察していないので断言はできません。でも、トガリアシナガグモを水場から離れた場所で見た記憶があまりないので、明らかに意識的に住む環境を選択しているような気がします。
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●トガリアシナガグモ/Tetragnatha caudicula
アシナガグモ科アシナガグモ属
(撮影:2011.5.1/長野県志賀高原)
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