2009年11月14日 (土)

さまようハンゲツオスナキグモ

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腹部前方にある黄色い紋が目印のハンゲツオスナキグモ。半月というより三日月に見えるのですが…

この写真の個体はオスです。公園の駐車場をさまよっていました。たぶんメスを探して走り回っていたところだと思います。この後、運良くメスにめぐり会えたならいいのですが、その結末まで見届けることはできませんでした。

茨城県のレッドデータブックにおいて、ハンゲツオスナキグモは希少種に指定されています。確かに、蜘蛛探しをしていても出会う機会はそう多くはありません。しかし、まったく見ないというわけでもないんです。どちらかというと探しにくい蜘蛛であるような気がします。見つけにくい蜘蛛なので、生息数も確認しにくいでしょう。なので、必然的に数が少ないように思えてしまう傾向があるのかもしれません。彼らは管状住居を作ってその奥に潜んでいるのですが、一見するとヤチグモ科の蜘蛛の住居と見間違えることが多いです(私の場合)。


●ハンゲツオスナキグモ/Steatoda cingulata
ヒメグモ科カガリグモ属

撮影:2009.10.9/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年11月12日 (木)

催眠術師マルピッサ

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ゆらゆらと糸にぶら下がりながらオオハエトリが交接していました。そっと手のひらに載せると、ご覧のように二匹は離ればなれに。


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メスは仰向けになった状態でピクリともしません。そのようすは、まるで催眠術にかかっているようでした。糸に揺られているうちに深い眠りに落ちてしまったのでしょうか?


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素っ気なく立ち去ろうとするオスでしたが、仰向けになったメスを通常の状態に戻すと不思議な行動をとり始めました。第一脚を小刻みに上下させながら、メスの周囲でダンスを踊り始めたのです。


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メスが拒絶していないことを確認したらしく、さささっとメスに近づきました。このとき、メスはまだ催眠状態で何の抵抗もしません。すべておまかせ状態です。


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オスはおもむろにメスをひっくり返します。柔道でいう上四方固めへ持ち込むような段取り。このオス、かなり寝技は得意なようです。決まり手は上四方と横四方の中間、崩れ上四方固めと言えそうな技でした。


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パンパンに膨れた触肢がよく見えます。珍しい写真が撮れたので、この日はとても充実した気分でした。こんなドラマに出会えるとは、なんて幸運なんでしょう! コンパクトデジカメを持参していてホントよかった〜。

*マルピッサはオオハエトリグモ属の学名(ラテン語)です


●オオハエトリ/Marpissa milleri
ハエトリグモ科オオハエトリグモ属

撮影:2009.10.11/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年11月11日 (水)

木の葉隠れの術? いや、木の葉隠しの術

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「天高く蜘蛛肥ゆる秋」とは言ってみたものの、じつはこれ10月の写真です。青空とジョロウグモは絵になります。じつに美しいですな。


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そんななか一匹のしわくちゃな個体を発見。残念ながらすでにお亡くなりになっていました(合掌)。さて、近くに卵のうはないものかと探してみると…


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怪しげな木の葉を見つけました。幹の垂直面に落ちることなく張り付いているところが、いかにも不自然です。さては?


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もしかして、もしかすると…


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やっぱり! この葉の裏には卵のうが隠されていました。聞いたところによると、ジョロウグモは卵のうを木の葉で隠すことが多いそうです。それにしても、手頃なものを見繕ってうまく張り付けるものです。隠すためなのか、防滴・防寒のためなのかわかりませんが、これも蜘蛛の知恵の一つなんでしょうね、きっと。


●ジョロウグモ/Nephila clavata
ジョロウグモ科ジョロウグモ属

撮影:2009.10.21/土浦市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年10月23日 (金)

近頃よく見るゴミグモの仲間

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最近やたらと目立つのがこの蜘蛛。ゴミグモの仲間、ヤマトゴミグモだと思います。図鑑の写真を見るともう少し濃い茶色ですが、この個体はかなり明るい茶色。私がよく出かける雑木林では、写真のような明るい色をした個体ばかり。もしかすると、地域によって色彩の変異があるのかもしれません。


●ヤマトゴミグモ/Cyclosa japonica
コガネグモ科ゴミグモ属

撮影:2009.10.9/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年10月22日 (木)

飛びかかるカラス

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カラスと言っても鳥ではありません。カラスハエトリです(私にはカニのように見えます)。

カラスハエトリに限らず、ハエトリグモの仲間はレンズを向けるとカメラにピョンと乗ってくるものが多いです。この人なつっこさがなんとも愛らしいです。

触肢がかなりふくらんでいるようなのでオスかもしれません。あと一回脱皮をすると成体になるのでしょう。


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カメラに乗っかっていたカラス君を元の場所に戻してあげました。まるで何事もなかったように彼は立ち去っていきます。

茨城県南部においては珍しい種ではありませんが、個体数はそれほど多くないような気がします。マミジロハエトリやネコハエトリのようにどこにでもいる種ではないように感じます。


●カラスハエトリ/Rhene atrata
ハエトリグモ科カラスハエトリグモ属

撮影:2009.10.11/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年10月17日 (土)

産卵完了! ジョロウグモ

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疲れ果てたジョロウグモのメス。その隣には生みたての卵のうがあります。


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細かいネットに包まれた卵の塊は、初めて見る人にとって「何の卵だろう?」と思わせる形状だと思います。人によっては蛾の繭と思うかもしれません。

お腹がパンパンに膨れていたメスはご覧のようにほっそり。というか、しぼんでしまったように見えます。


●ジョロウグモ/Nephila clavata
ジョロウグモ科ジョロウグモ属

撮影:2009.10.16/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年10月14日 (水)

つぶらな瞳が語りかけるよ〜

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初めて見る蜘蛛でした。小さな瞳の配列がアシナガグモ科のものに似ています。名前はキンヨウグモ。本州のほぼ全域に生息しているはずなのですが、今まで一度も出会うことがありませんでした。蜘蛛を観察しているのにそんなことって? ありえないことです。もしかして、私の目は節穴だったのでしょうか!


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近くでしみじみと見ると、意外にも美しい蜘蛛です。パッと見の派手さはありませんが、とても親しみあふれるファッション感覚が好印象を与えます。腹部中央に並ぶ黄色い楕円の紋がじつにキュート! 「きゃっ、カワイイ」と思わずつぶやいてしまいます。


●キンヨウグモ/Menosira ornate
アシナガグモ科アズミグモ属

撮影:2009.10.5/桜川市・旧真壁町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年10月13日 (火)

ヤマオニ!?

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オニグモにしてはいつもと雰囲気が違います。ちょっと迷って、ヤマオニグモだろうと判断しました。標高500メートルくらいの山の林道脇にいた幼体です。


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背中の模様は複数の色で構成されています。地味ですが品のある色調です。おしゃれなジャケットのようです(褒め過ぎ?)。

オニグモかもしれないという一抹の不安がありますが、思い切ってヤマオニグモにしちゃいます。間違っていたらごめんなさい。


●ヤマオニグモ/Araneus uyemurai
コガネグモ科オニグモ属

撮影:2009.10.5/桜川市・旧真壁町
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年10月12日 (月)

チリイソウロウグモの卵のう?

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鈴のような小さな物体がぶら下がっています。これは蜘蛛の卵のう。そばにいるのはメスグモです。


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ヒメグモ科イソウロウグモ属の一種だと思います。たぶんチリイソウロウグモではないでしょうか。

イソウロウ(居候)の名の通り、他の蜘蛛の網に同居してかかった餌のおこぼれなどをちょうだいして暮らしています。ときには母屋の主に襲いかかって餌にしてしまうこともあるといいます。体長10ミリ前後(オスはメスより小さく5〜9ミリ)の小さな蜘蛛ですが、凶暴な一面も持ち合わせている侮れない蜘蛛です。


●チリイソウロウグモ/Argyrodes kumadai
ヒメグモ科イソウロウグモ属

撮影:2009.9.11/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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2009年10月 9日 (金)

登場回数が少ないコゲチャオニグモ

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そこに隠れているのは誰だ!


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お主がそこにいることなぞ、お見通しじゃわい。


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ほれ、そこにもおるな!

「え〜と、別に隠れていませんけど…」

おお、そうじゃったな。で、名前は?

「コゲチャオニグモと申します」

ほお、いい名前じゃ。褒美をつかわす。

「ほ、褒美とは?」

わしのブログに載せちゃるってことよ〜


(ということで、なんとなく登場回数の少ないコゲチャオニグモの報告でした)


●コゲチャオニグモ/Neoscona punctigera
コガネグモ科ヒメオニグモ属

撮影:2009.9.11/石岡市
参考文献:文一総合出版『日本のクモ』

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